○議長(片山仁君)
次は、順序に従いまして吉田君。

◆29番(吉田政司君)
御苦労さまでございます。最後になりましたが、いましばらく御清聴よろしくお願いいたします。
3点通告しておりましたが、B型肝炎の予防問題は、さきに崎本議員の方から御質問があったわけですが、次の点を申し添えるとともに、消防関係で局長等の御見解を賜ればと思います。 京都市の場合はHBS抗原、抗体検査の実施に先駆けまして、医療関係者職員に対してワクチン接種を行うことを既に8月29日に発表しております。医療活動の最前線で働く人たちの不安を取り除き、医療活動が消極的にならないようにするために一日も早い実施を要望するものであります。 また、救急車に乗務する消防局関係の方々もこの対象にあるべきであると思いますが、検査等取り組み現状をお伺いいたします。 次に、市有公共建築物の石綿、アスベスト使用箇所の調査も楠木議員に対し総務局長の方より、早急にするとの御答弁がありましたが、私が心配いたしますのは、所管の違う建築物を各部署を横断的に調査する場合、とかく予算の面等責任があいまいになりがちであります。これを総務局などを中心に責任を持って、まずは速やかな調査の取りまとめをよろしくお願いしたいと思います。 次に、空気中に飛散する石綿のほかに水道管の特に枝管の使用されている石綿セメント管の問題がありますが、この石綿管による水道水中のアスベストの人体への影響が心配されているわけでありますが、これはどのような御認識をお持ちでしょうかお伺いいたします。
また、この石綿管も支所管内にまだ多く使用されていると聞いておりますけども、この現況はどうかあわせてお伺いいたします。 さて続きまして、我が党で強力に推進しております洋上学校制度につきまして御提案をいたしたいと思います。
臨教審の答申が出されまして、今新たな学校教育のあり方が見直されようとしておりますのは御存じのとおりでございます。特に小中学校教育にありましては教師と生徒の信頼関係、そして生徒間の連帯意識の向上が極めて重要になってきております。
それは遊びにしましても、テレビゲームを主体にしたものに変化してきており、戸外で思いっ切り遊びながらスキンシップをするなどという光景が余り見られないようになってきております。一人で遊ぶ子がふえており、人格の健全な形成の上で懸念されているわけであります。
このようなときにこそ子供たちを自然との触れ合いの中で体験学習をさせ、伸び伸びとした人間形成を図ることが大切になってまいります。これまで行われてきた臨海学校、また林間学校もこの意味で大きな役割を果たしてきたところであります。 そこで、これらをさらに進めるため、小中学校教育の中に学習訓練、スポーツ、レクリエーション、海洋気象、地形、天体、海洋生物など特色のある学習を宿泊のできる設備を持った洋上学校船一これは仮称でありますけども一を提供し、洋上で、つまり海の上での共同生活を体験させることを目的にしたのが洋上学校制度でございます。
海洋国家として日本が今見直されております。歴史とロマンを秘めたこの瀬戸内海を教育の場として活用していく意義は極めて大きいと思います。また、この制度の特徴としまして、子供たちに自立心をはぐくむ体験学習の場になるということであります。
先般サンノゼ市から交換留学生として岡山に来ていらっしゃる方とお話をする機会がございました。その中で一番印象に残ったことは、英語で言いますけども、アイシンク、わかると思います。私はこう思うという言葉でございました。すなわち、日本人はハーモニー、和を非常に大切にするのか、自分の意見というものをなかなか言わない。私はこう思う、アイシンクと言わないと言うのであります。したがって、私はこう思いますという、そういう話をすると非常に喜んで討論の場というか、話をしていらっしゃいました。また、そのほかにも海外から日本の留学生等に言われる点で、非常に日本の子供はわがまま過ぎないか等々ということもございます。これらの日本の青少年に特有の行動パターンは知識偏重、体験軽視の教育に原因があるのではないかと指摘する関係者もいらっしゃいます。この意味からも、洋上学校制度の意義は極めて大きいものがあると確信いたします。
さらに、親御さんの中には船酔いを心配する方もいらっしゃいますが、実はそこが大切な問題なのであります。船が出てしまってから船酔いになっても、もう船からおりるわけにはいきません。自分の力で克服するしかないのであります。もちろん薬を飲んだり友達同士励ましたり励まされたり、またいたわったりしていく中に共同生活の体験もしていけるわけであります。そんな中で自分の力で船酔い等を克服していく喜びは何にもかえられない貴重な子供たちの財産になっていくわけであります。ここに洋上制度の意味もございます。 これは青山学院初等部洋上学校船、既に実施しておるわけでありますけども、この元船長さんの手記がありますけども、ここで御紹介いたしますと、「人間は、海原に身を置くと、イヤでも孤独になるようです。船酔いもだれも助けてくれない。ある先生が「洋上学校は陸上の生活から隔絶すればするほどよい」を口癖にしています。洋上学校が終幕に近づけば近づくほど子供たちの感情が高ぶり、たくましくなっていくのが分かります。子供たちは、私の乗船客の中では最高のお客様だったと思っています。」──このように語っております。
この洋上学校構想は昨年末の党首会談の際、我が党の矢野委員長が首相に提案いたしました。また、本年の7月21日の参議院の予算委員会でも、公明党国民会議の矢原秀男氏の方から政府に対して質問しております。総理も大賛成だと、予算ももっとふやし充実したものにしていきたいと絶賛しております。また、文部大臣もすばらしい企画だと、児童・生徒の安全確保、費用の負担などの問題があり、それらを含めて検討している状況である。さらに、都道府県の教育委員会が学校と協議して実施するのが基本的ないき方だろうと思っている。それに対して文部省が何らかの助成をしていく形で進めていくべきではないかと前向きに答弁しております。 私どもも先月の8月24日に県知事、また県の教育長の方に申し入れを行いました。それはまず1点は、県に洋上学校推進検討委員会を設置するとともに、63年度予算で調査費を計上すること、2点目は、当面チャーター船によるパイロットスクール事業を実験的に行い、学校船建造のあり方及び運営のあり方を検討すること、の2点でありました。 学校教育の一環として現在実施例でありますけども、滋賀県下の小学校及び聾学校、盲学校、養護学校の5年生の児童を対象にして琵琶湖で県の所有の学校船──「湖の子」という名前でありますが──を利用して1泊2日の生活学習を実施しております。琵琶湖フローティングスクールという名前であります。これに参加した子供たちの文集「湖の子」の一節を紹介しますと、小学校の男の子でありますけども、「家の人は、ぼくをどう思っているだろう。家で、父母は、ぼくがちゃんとしているか心配しているだろう。ぼくは、そんなにきちんとしない子と、思っているのかなあ」──これは男の子の意見であります。また、別の女の子は、小学校でありますけども、「もうひとつ心に残ったのは、びわ湖大橋の夜景でした。目が休まるようで、とてもきれいでした。昼はがっしりした大きな橋。夜は、おとぎの国のようなきれいな夜景」──子供は子供なりに孤独になって自分を見詰め直したり、またそういう一つの橋を見るにしても、昼と夜の違いといいますか、そういった自身を深めていっている。こういったものが小学校の文章でありますけども感じ取れると思います。 以上踏まえまして、この洋上学校制度を提案いたしますが、どのようにお考えになっているのか、当局の前向きの答弁をお願いいたします。以上であります。

○議長(片山仁君)
当局の答弁を求めます。

◎市長(松本一君)
吉田議員の御質問に対しましてお答えをいたします。
洋上学校の構想についてでございますが、四方が海に囲まれた我が国の地理的条件から考えましても、日本人の海にあこがれる夢とロマンはまことに大きいものがあると思います。
御提言の洋上学校は、児童や生徒が自然と触れ合って、そして共同生活をする中で現代の教育に欠けているものを掘り起こしていこうという御趣旨であろうと、その着想に敬意を表する次第であります。
今後その洋上学校の構想につきましては、担当でございます教育委員会におきまして研究をしていただくようにいたしたいと思います。よろしくお願いします。
その他につきましては担当者からお答えします。

◎水道事業管理者(黒田智昭君)
アスベストによりますとこの発がん性の問題について、水道事業の配水管の中に石綿セメント管を布設をいたしておりますので人体に影響がないかと、こういう御質問でございます。 この問題につきましては、最近アスベストによる吸引による発がん性ということが問題になりまして、水道界におきましても、この石綿セメント管による害は、発がん性はないかということにつきまして、非常に種々今研究をしておるとこでございますけれども、現在のところ飲料水中のアスベストをいわゆる経口摂取による発がん性等の問題については、影響は認められておりません。したがいまして、人体への健康の影響はないというふうに考えております。
なお、この石綿セメント管、いわゆる水道水中のアスベストの試験方法等につきましては、まだその基準というものは確定はされておりませんし、医学的にもこのガイドラインも現在のところ決まっておりません。しかし、問題を重視をいたしまして、現在この試験方法と基準について現在確定を急いでおるというのが現在の実情でございます。
で、岡山市における水道用の石綿セメント管の現状でございますけれども、昭和25年ごろから昭和40年ごろまでこの石綿管が比較的小口径の管で使われておるわけでございます。で、この管の現在の延長は約240キロぐらいございます。で、我々の方といたしましては、この発がん性とは関係なしに、強度の関係で、現在石綿管についての折損事故であるとか漏水とかいうものが非常に多うございますので、昭和50年から老朽管といたしまして、この管の布設がえを計画的に行っておるわけでございます。そういった現在の状況でございます。
今後もこの石綿管につきましては布設がえを計画的に鋭意行っていくというふうな考え方でおりますので、よろしくお願いをいたします。

◎消防局長(清水克己君)
消防職員のB型肝炎の感染予防についての御質問でございます。
消防職員のB型肝炎対策につきましては、特に直接感染のおそれがございます救急隊員、それから救助隊員等を対象に次のような対策を講じているところでございます。
主なものといたしましては、消防職員衛生委員会の中で正しい知識の油養を図るために医師による講習会や、保健技師の方による巡回健康診断等を今現在計画実施中でございます。さらに、定期健康診断では昭和59年から隔日勤務者を対象にHBS抗原検査を実施をし、さらに抗体検査も一部職員に行っておるところでございます。なお、ワクチン等の接種につきましては、救急隊員及び救助隊員にはぜひ接種が必要と考えておりますので、医療従事者の方と同様、前向きに検討いたしたいと思っておるところでございます。 さらに、消防活動上の感染防止策といたしまして、他都市と情報交換を交えながら、現在ポり製手袋の着用、消毒B肝用の励行、病院等との早期連携体制を講じているところでございますけれども、今後はさらに現場活動時におけるマスク、防護眼鏡等の着用も検討してまいりたいと、かように考えておるところでございます。 以上でございます。

◎教育長(奥山桂君)
洋上学校構想についてのお尋ねでございます。
小中学校の児童・生徒に海上での共同生活の体験をさせることを目的とした洋上学校構想は斬新な御提案であるというふうに考えます。子供たちに自然との触れ合いの中で体験学習をさせ、心豊かな人間形成を図っていくということは、御指摘にもありましたように、児童・生徒の現状から考えて一段と意義深いことでございます。 岡山市におきましては、現在海、山の自然に触れる宿泊研修を小中学校の学校行事として行っておるわけでございます。御提案の洋上学校の実施ということになりますと、これにまた別な視野をもたらすものというふうに期待を持つものでございますが、御指摘にもありましたように、安全確保の問題とか経費負担の問題とか教育課程への位置づけというようなことなど、今後国や県の動向を見守りながら研究をさしていただきたいというふうに考えますので、よろしくお願いをいたします。

◆29番(吉田政司君)
ただいま御答弁いただきましたけども、例えばこの船もチャーター船ではなくして独自の建造船がいいというふうに考えておりまして。ただこれは5,000トン級で500人乗りの場合ですけども、大体1そうといいますか、50億円ぐらいかかるそうであります。また、年間の運航費用が当初5億円から6億円、10億円近くかかってくるというものでありまして。これはある面でいきますと、不況のどん底で苦しむ海運業界の、造船業界の不況対策にもなると、そういう一面もあるわけでありますので……。これを市で独自でやるということになりますと大変な問題であります。ただし、そういったもので既に国の方は検討に入っておりますし、むしろ主体の方は都道府県単位が中心になろうかと思います。そしてまた、今おっしゃりました、いわゆる船の運航の主体の問題ですとか、父母の負担、医療、安全、事故災害保険の問題とか、数多くのクリアしなければならない問題点がありますので、こういった国の動向等、国が方針を出してあわてて検討するんではなくして、その前に市でも独自に検討していただいて、また県等にも強く要望していっていただきたい、このように思います。 また、石綿管の方にしましても、どうか少しでも早く予算づけして、危険はないということでありますけれども、疑いは残っているわけでありますので、早急な措置をされるように要望いたしまして質問を終わります。
ありがとうございました。

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