■平成18年9月定例会 公明党代表質問
19番(吉田 政司君)
公明党岡山県議団の吉田でございます。
団を代表しまして質問いたします。
まず初めに,秋篠宮同妃両殿下に男のお子様,悠仁様が御誕生になりましたことにつきまして,国民の皆様とともにお喜びを申し上げたいと思います。お子様の健やかな成長を心からお祈り申し上げます。
また,橋本龍太郎元内閣総理大臣が7月1日死去されました。享年68歳。経済危機では大変苦労されましたが,実質的な行政改革と安全保障政策には画期的な役割を果たされたと認識しております。私ども公明党にも誠意ある態度で接していただきましたことを思うときに,改めて心から哀悼の意を表するとともに,謹んで御冥福をお祈り申し上げます。
さて,ことしという時を改めて考えてみるときに,大きな節目を迎えているとしみじみ感じます。戦後焼け跡の復興の時代からバブルの時代を経験して,そのバブルもはじけてしまいました。この戦後60年間という時代は,一体私たちにとりましても,また,人類にとりましても,あらゆるものが急速に劇的に変化をした特異な時代になるのではないかと思っております。そして,バブル以降は,ただ財政再建,行政改革と,前向きというよりもむしろ過去の後始末に明け暮れるという毎日であります。これに加えて,超少子高齢化社会に突入し,人口が減少し始めるという,過去に経験のない時を向かえております。これにより,税や保険の負担増加,また,サービスの低下への不安があり,どこを向いても不平不満の声が充満していることは,本当に悲しいことであります。それに加えて,連日のように起こる今までの常識を超えた殺人事件が余計に私たちの心を焦燥に駆るのであります。
西岡広吉,三木行治,加藤武徳,長野士郎と,戦後の民選知事4代を引き継いだ石井県政も,はや10年になろうとしています。石井県政は,まさにこのような時期に当たり,ある意味では大変なバトンを引き継いだわけですが,懸命の努力と強靱な忍耐でよくしのいでこられたと思います。平成の大合併もほぼ終え,昨年は,岡山県にとりましては記念すべき国体を大成功裏に終えることができ,この大きな節目をしっかりと乗り越えていきたいと思います。知事も,新しい夢づくりプランを掲げて,いよいよ新しい時代へ向けて仕切り直しをして,本当の意味での石井県政の出発の時期ではないかと思います。この節目のキーワードは,人づくりと意識革命ではないかと思っております。革命とは,天命が改まることと言われております。今日の行政の限界は,この心の部分といいますか,個人,家庭にかかわることが難しいことにあると思います。個人の自由と言えばそれまででしょうが,ここまで追い詰められてくるとき,この個人,家庭の自立ということに対して,行政も真剣に考え,かかわっていかなければ,問題を先送りするばかりで,この大切な節目を乗り越えることはますます困難になってくると思います。このことを踏まえながら,若干の重複はありますが,通告に従いまして質問させていただきます。
「新おかやま夢づくりプラン」に対する質問
まず,新夢づくりプランについて伺います。
今年度で終了する「新世紀おかやま夢づくりプラン」の後継となる「新おかやま夢づくりプラン(仮称)」の素案がこのほどまとまり,議会に提示されました。以下,私どもの感想を述べつつ,お伺いします。
御案内のとおり,新プランは,第1章基本的な考え方で,「自立と協働」「創造と改革」を基本理念に,「快適生活県おかやま」の実現を永続的な県政の基本目標として位置づけ,第2章が岡山の将来像という長期構想,第3章が具体的な行動計画という形で示され,5カ年で取り組むことになっているわけであります。まず,知事からの提案理由を踏まえ,総論的な感想としまして,比較的にまとまりとわかりやすいという点で,結構なものではないかと評価しております。さらに,地方公共団体としては,一定の長期構想と具体的な向こう5年間ぐらいの行動計画は,いずこの団体でもきちっと整備しているわけですし,我が県でも当然整備されなくてはなりません。
以上,率直に私どもは評価すべきは評価して,正すべきは正していきたいと思っております。
そこで,具体的にお伺いいたします。まず,我が県の課題とともに,国との役割分担はどのようにお考えなのか,そういう点はどのように反映されているのか,お聞かせください。
その中でも,特に働き手のあり方,働いても働いても豊かになれない,働く貧困層,いわゆるワーキングプア問題など,雇用環境の悪化の克服をプランの中にどのように反映されているのか,御所見をお聞かせください。
次に,基本戦略ごと個別の戦略プログラムについてお伺いします。第3章の「教育と人づくりの岡山」の創造の第1番目として,子育て支援プログラムが設けられておりますが,もとより子育ては女性だけではなく,配偶者である男性や地域社会全体で取り組んでいくべき問題です。子育てにおける男性の役割や地域社会の役割をどのように反映させているのか,お知らせください。
また,「安全・安心の岡山」の創造ということで,トップに安全・安心まちづくりプログラムを挙げられております。とりわけ教育委員会や警察本部とも十分な連携が必要かと思われますが,御所見をお聞かせください。
さらに,「産業と交流の岡山」の創造という点については,ユビキタス実感プログラムについて,岡山市や倉敷市など,都市部との連携はどのようにお考えになっておられるか,お知らせください。
次に,夢づくりプランに掲げておられる協働指標ですが,ただ単に何かのイベントの参加数を上げるような数値目標は余り感心いたしません。今回の協働指標はどのようなお考えで設定されているのでしょうか。
例えば,いわゆる寝たきりの方々が何人,もしくは何割の方が歩けるようなったのかというようなものが,今,最も必要な指標ではないかと思っております。このような指標を掲げることにより,施設の介護などをより工夫したり,研究費を費やすことではないでしょうか。施設介護は,財政的に限界に来ているというので,在宅に戻そう,その方が本来自然であるとは言いますが,幾ら介護してあげたい気持ちがあっても家族の介護は仕事などの事情から,場合によりますと,家族であるからこそ現実的にはなかなか厳しいこともあるようです。ですから,基本的には,在宅に変わる条件などは自分で歩けるような状態に戻してからにすれば,家族はもちろん,何よりも本人の生きがいにつながり,元気になる原動力にもなるというものです。寝たきりの人々に至れり尽くせりの厚い介護をするより,もしくは寝たきりにしたままでいることより,みずからの足で歩いて自分の行きたいところに行けることが自然です。次につながることに優先順位をつけるべきであります。現在,このような寝たきりにならないための防止策やリハビリにはどのように取り組んでおられるでしょうか,また,介護度の改善状況などの指標はあるのでしょうか,さらに,このような指標がないのであれば,思い切って設定し,取り組んではどうかと思いますが,御所見をお伺いいたします。
また,「早寝早起き朝ごはん」国民運動推進の一環として,子供や保護者だけではなく,広く県民一般を対象とした子供の生活リズム向上全国フォーラムを11月に開催し,講演や実践発表,「食べる」「寝る」「遊ぶ」のテーマごとの体験活動などを実施することとしておられます。また,夢づくりプランでも,毎日朝食を食べている子供の割合を協働指標に掲げられております。これは,すばらしい指標であると思っておりますが,この目標数値の設定根拠と,また,どのようにしてこの数値向上の推進をされるのか,お伺いしたいと思います。
このような習慣は,本来,小学校就学前に身につけておくべきもので,この習慣がないことによる弊害は,後にいろいろなところに影響するそうであります。朝御飯,早起きと言っても,もとをただせば,早寝ができないことが根源であります。深夜の番組の問題,また,若い夫婦の深夜族といいますか,最近の親の生活習慣を正すことから始めるとなると,相当本気に取り組まないと改善は難しいと思います。まさに家庭の改革を国民運動として推進していくのですが,大きな意識革命ととらえて,私たちも知恵を出し合って取り組んでいきたいと思っております。
道州制の実現による瀬戸大橋の通行料値下げ、観光ルート開発の取り組みは?
この項の最後に,2020年ごろの目指すべき岡山の姿についてお伺いします。道州制の実現性も中四国州の必要性もよく認識しているつもりではありますが,いま一つ具体的に迫力のある中四国州推進のプロジェクトの取り組みが感じられないようにも思うのですが,いかがでしょうか。
本当に道州制が実現するときは,一気呵成にできるのではないかと思っております。市町村合併がどんどん現実化した状況を見れば,目からうろこが落ちるような変化に富んだ近未来になると思われます。
そこでまず,そのような点を踏まえ,知事のお取り組みに賛意を持っているのであります。でありますからこそ,あえて殻を破った元気な御所見をお聞かせください。
道州制の問題について,もう少し伺いたいと思います。知事は,今回の「新おかやま夢づくりプラン」の素案において,中四国州の実現を強く主張されている中で,中四国が有する3海2山のうち,中央に位置する瀬戸内海はすぐれた景観,豊富な水産資源とともに,海運,物流,観光など,国内の主要産業を支え,国土構造上も重要な地位となっているとの認識を示されております。その上で,自立力と将来の発展可能性を備える中四国州が適当とされております。基本的な方向として,私どもも同様の認識を持っているものであります。以下,何点かお尋ねいたします。
現在,中四国は,瀬戸大橋などで結ばれた生活圏が飛躍的に拡大し,社会経済上の一体性が大幅に高まっていることは事実でありますが,瀬戸大橋などの通行料金の高さがこれ以上の発展を困難にしているとの指摘もあります。瀬戸大橋の料金の値下げについては,今までもさまざまな努力をされてきたところでありますが,こうした指摘をどのように受けとめられているのか,また,今後の通行料金の値下げについてどのような取り組みをお考えか,お尋ねいたします。
次は,中四国が共有するすぐれた景観,豊富な水産資源などについてですが,過去の歴史をさかのぼれば,共有する財産というよりもむしろそれを奪い合った歴史でありました。今日においても,環境保全問題など,全く課題なしというわけではありません。まず,中四国は貴重な財産を共有し,知事が言う,自立力と発展可能性を備えていることの認識が中四国州実現の入り口であるように思われるのですが,御所見をお聞かせください。
その上で,瀬戸内海を中心に,中四国圏域の歴史,文化などのテーマのもと,観光ルートの開発も重要になると思われます。こうしたことへの取り組みも含め,御所見をお聞かせください。
パスポート事務の市町村への移譲は、逆に負担になる?
次に,県から市町村への事務・権限移譲についてお伺いいたします。
まず,今年度までに移譲した事務については,各市町村から既に問題点も出され,県としてもフォローアップがなされていると思いますが,全体的な状況はどのようになっているのか,お知らせください。
次に,具体的な件についてですが,パスポート事務について,県の市長会より,負担をめぐり,去る8月25日に知事あての要望書が提出されていると聞きますが,次の点について御所見をお聞かせください。
パスポート発給は,1件につき640円を岡山市などへ県として支払うとのことですが,岡山市における試算では,実際にかかる費用は1,000円を超えるとのことでありますが,どうでしょうか。そうなると,岡山市のみならず全県下の市町村の負担はどのようになるのか,さらに,今後の見通しとそもそもの県の考えをお示し願いたいと思います。
公務員の飲酒運転には厳しく対処せよ!
次に,公務員の飲酒運転の処分についてお伺いします。
8月,福岡市の職員が飲酒運転で転落事故を起こし,幼い子供3人が死亡するという悲惨な事故がありました。これを受け,公務員の飲酒運転に対する処分等の対応について全国的に波紋が広がっております。読売新聞の行った飲酒運転に限定した調査によりますと,飲酒運転は原則懲戒免職になるという厳しい規定があるのはごく一部で,岡山県などは特に規定がないとの分類になっておりました。このような免職などの厳しい処分に対しては,職員の飲酒運転の把握は難しいなど,いろいろな課題は残るとされているようであります。しかし,公務員は社会の規範であり,また,飲酒運転などは自覚さえあれば絶対に守れないことではありません。公務員に限りませんが,この未自覚な飲酒運転による悲惨な事故は,本当に二度と聞きたくも見たくもありません。岡山県も率先して,この飲酒運転には厳しい対処をされることを望みます。知事並びに警察本部長の御所見をお伺いいたします。
北朝鮮の日本人拉致問題について知事の所見と取り組みは?
次は,北朝鮮による日本人拉致問題についてお伺いします。
御承知のように,我々岡山県議会として,去る8月11日に,北朝鮮による日本人拉致問題の早期解決を図る議員連盟を立ち上げました。問題解決に向け,県民一丸となった機運の醸成を目指しているわけであります。今後は,拉致被害者家族連絡会などの各団体との連携を強めながら,問題解決に向けて国への要望活動などを行うものであります。
そこで,知事に,この際,北朝鮮による日本人拉致問題についての御所見や議連の立ち上げ並びに知事の同問題への取り組みについてのお考えをお聞かせください。
「安全・安心まちづくり」条例は罰則規定を設けるべき!
次に,今議会に提案されております岡山県犯罪のない安全・安心まちづくり条例案について幾つかお尋ねいたします。
まず初めに,条例の実効性について伺います。この種の条例は,往々にして精神規定に終わりがちなのですが,それを避けるために,全国的には罰則を規定した自治体が幾つかある中,本県では罰則規定を定めていませんでした。他の法令で対応できるということが理由のようでありますが,一般法令で対応するのと,この条例で対応するのとでは,その重みにおいて全く異なるものであります。一歩踏み込んで,真に安全・安心なまちづくりを目指すのであれば,罰則規定を定めるべきではなかったのかと思うのでありますが,御所見をお聞かせください。
また,今後,どのように実効性を上げていこうとされているのかについて,改めてお尋ねいたします。
次に,県の責務についてですが,基本理念にのっとり,安全・安心まちづくりに関する施策を総合的計画的に実施するとありますが,条例施行後,具体的にどのような取り組みを始められるのか,お尋ねします。
次は,通学路における安全の確保についてですが,通学路等の管理者,学校等の設置管理者,保護者,自治会等,ボランティア,NPO,警察署長は,指針に基づき必要な措置を講ずるように努めるとあります。必要な措置の中には,一定の予算を伴うものが多くなることが予想されますが,こうした予算措置についてはどのようにお考えになっておられるのか,特に,土木,警察関係予算の充実が求められてくると思うのですが,御所見をお伺いします。
子供の安全確保には町内会、PTAなど地域の諸団体と連携強化し、活動支援をするべき!
現在,岡山県では,子供の安全確保や治安維持の向上の安全・安心まちづくりを推進する協働のまちづくりを推進するために,自主防犯組織の設置を推進し,県民の皆さんの御協力で設置が進んでいます。大変にありがたいことだと思っております。町内会,老人会,PTA,地区社協,民間団体や商工会青年部の皆さんも予算までとって参加していただいているところもあります。
そこで,お伺いしますが,現在の設置状況とネットワークなどの組織化や連携体制などの確立が必要と考えますが,状況と御対応をお伺いいたします。
また,先ほど述べた地域の諸団体も,防犯グッズ,たすきやジャンパー,手袋など,さらには,参加者に対する保険などの配慮も含め,多くの方に支えられて推進していただいております。県としても,警察本部や市町村とも協議し,最低限の組織活動の支援を行うべきであると思いますが,現状と今後のお取り組みについてお尋ねいたします。
また,岡山市から,本条例の施行前の事業が対象になっていないことへの調整の要望が来ていると聞きます。遡及適用など,前向きの検討をお願いしたいと思いますが,いかがお考えでしょうか。
さらに,情報通信技術の活用についても,現状と今後の取り組みをお示しください。
犯罪のない安全で安心なまちづくりに最も大きく貢献するのは,何といっても県警察であろうと思います。この条例制定を受けて,警察としてどのような具体的な取り組みをされるのか,あわせて警察本部長の決意をお尋ねしておきたいと思います。
障害者の自立支援、少子化対策を問う!
次に,保健福祉行政等についてお伺いします。
まず,障害者自立支援法がこの10月からいよいよ本格施行されます。障害者の自立支援が持続可能であるためには,確かに公平で公正な負担は必要かと思いますが,1割とはいえ,ゼロからでありますから,当事者にとっては大変大きな負担になっております。東京都や京都府では,一定の条件を設け,軽減措置をとります。県内でも,倉敷市が激変緩和措置として自己負担分の3分の1の補助をするそうであります。この激変緩和の意味から,市町村と協力して支援がやはり必要ではないかと考えますが,御所見をお伺いいたします。
特に,本格実施により予想以上の負担増が発生した場合などにも,十分な配慮をお願いしたいと思います。
次に,少子化対策,出生率の向上についてお伺いします。厚生労働省が本年6月に発表した2005年全国の合計特殊出生率は1.25と,過去最低を更新しました。いよいよ人口減少社会へ突入しました。また,岡山県でも,2005年の出生率が1.31,前年1.38より下がったことは,非常に残念なことであります。国や各自治体挙げて出生率アップへさまざまな施策展開が急務であります。そういった中,岡山県では,これまで,医療機関,窓口での無料化や本年10月からは,乳幼児医療費助成制度を3歳未満から6歳未満までの拡大やももっこカード事業など,少子化対策に取り組まれており,その取り組みには敬意を表するところであります。しかし,2005年の合計特殊出生率が各都道府県とも軒並み前年を下回った中で,唯一上昇に転じたのが福井県でありました。反転した要因について,同県は,これまで取り組んできた,1つ,待機児童ゼロ,病児デイケアなど保育事業の充実,2,第3子以降の保育料,病児デイケア,就学前までの医療費の無料化,3,子育てに熱心な企業への制度融資保証料の無料化,入札優遇,4,結婚対策事業の推進など,総合的な施策が実を結んだと言われております。中には,岡山県の方が進んだ取り組みをしているところもあります。
そこで,お尋ねいたします。まず,全国並びに本県の出生率についての御感想をお聞かせください。
次に,この福井県の取り組みについて御感想をお聞かせください。
この福井県などを参考にして,本県でも少子化対策を進めてはどうかと思いますが,御所見をお伺いいたします。
将来のためにも,さらなる少子化対策の推進を進めていきたいのであります。
岡山をがん対策先進県に!
次に,がん対策についてお伺いいたします。
がん対策の一層の充実を目指すがん対策基本法が6月16日に成立し,来年4月1日から施行されることになりました。公明党としましても,放射線治療や品質管理の専門家の育成,緩和ケアの充実を主張してまいりましたが,大きく前進することになります。これは,手術を主流とする日本のがん治療を放射線治療医の育成を進めることで,欧米諸国並みに放射線治療の選択の幅を広げ,がん患者自身が治療方法を選択できる社会の構築を目指すものです。現在,がん治療で放射線治療を選択する割合は,日本で25%に対し,アメリカ65%,ドイツ60%などと,欧米では高くなっております。専門医不足が危惧される中で,今回の法制化の意義は大きいと考えられます。また,患者の側に立った医療を進める観点から,がん患者の終末期医療として行われてきた緩和ケアを早期から行うことで,痛みや苦しみを抑え,患者の生活の質を高める医療体制を整えることになってまいります。このほか,同法には,がん対策における国と地方公共団体の責任を明記,予防,早期発見を推進するため,がん検診の受診率向上に取り組むとともに,がん研究の推進や居住地域にかかわらず同水準の治療が受けられるよう,医療のいわゆる均てん化,助成の格差に取り組むことにし,国に基本計画,都道府県に推進計画を策定するよう規定されています。基本計画に具体的目標と達成時期を明記,5年ごとに見直しもあります。
そこで,先進的に万全の体制を整える,がん対策先進県岡山となるべく,取り組んでいただきたいと思います。そこで,本県の現状と今後の取り組みについてお伺いいたします。
小児科医の確保と僻地等における医療の充実のため岡大医学部の奨学金制度創設の提案!
次に,小児救急医療電話相談事業についてお尋ねいたします。この事業につきましては,これまでもたびたび取り上げてまいりました。岡山県では,国の補助事業を後押しとして,平成16年7月31日から小児救急医療電話相談事業を開始しましした。この相談事業は,子供が夜間急にぐあいが悪くなった際の保護者等の不安や悩み,症状への対応方法などについて,当番小児科医が電話で御相談に応じるというもので,幼い子供たちを抱える若い親御さんにとって大きな朗報になっております。
そこで,まず,お伺いしますが,本県の現状の相談状況についてお示しください。
厚生労働省研究班の調査結果では,時間外の小児救急患者のうち,深夜帯――午後11時から午前8時に受診するケースが大都市では全体の3割に上り,その受診者の年齢も1歳未満が17.3%と,最も高くなっていることが明らかになっております。調査を担当した中澤誠東京女子医大教授は,小児科医不足などが問題化する小児救急医療体制の確立には,電話相談の普及による育児不安の解消も大変重要だと指摘されております。このような状況の中,本県では,相談日時は土曜,日曜,祝日及び年末年始,これは12月29日から1月3日の間ですが,午後6時から午後11時となっています。ぜひ相談日時と深夜帯への時間の拡大が望まれますがどうでしょうか,お尋ねいたします。
また,相談電話番号は086-272-9939,また,短縮番号で♯8000でありますが,この♯8000へはプッシュ式固定電話からしかかけられません。少子化対策が一番進んでいる福井県では,携帯電話からでもこの♯8000の短縮番号でかけられるようにもしております。この点の導入についてもお考えをお示しください。
そして,このたび厚労省でも相談時間の拡大推進の考えが示され,相談員は医師に限らず看護師等の活用も可能とされております。365日実施している先進都市の例なども参考に,現在相談をお願いしています医師会など,関係団体の御協力をいただきながら研修など体制整備を行い,本県でもウイークデーや深夜帯への対応拡大についてぜひ前進をさせていただきたいと思います。
次に,小児科医の確保と僻地等における医療の充実についてお伺いいたします。小児科医の確保や僻地医療の充実は,本県でも課題として取り上げられておりますが,まず,現状とその対策についてお示しください。
また,そこで,対策としての提案ですが,岡大医学部入学者を対象に,県内勤務を条件として,入学金,授業料の助成など,医師不足の解消のための奨学金制度を創設するなど,本県独自に僻地医療の充実,また,他県からの人材確保の観点からも考えられませんでしょうか,お尋ねいたします。
先進地の事例など参考にしながら,小児科医や僻地での医師不足の解消を進めてはどうかと考える次第であります。
さらに,地域によっては,産婦人科や耳鼻科など専門医療機関がなく,近隣市町村まで出向かなくてはならない状況でもあります。市町村との連携なども含み,医療機関の進出などを促すための補助制度などの創設など,この対策についてお尋ねいたします。
高齢者用住宅の供給の充実を!
この福祉の項最後に,高齢者用住宅についてお伺いします。先日,日経新聞に,防衛大学の五百旗頭真学長が,小さく強い政府の必要性を寄稿されておりました。最近よく言われている小さい政府というのは,決して弱い政府と誤認してはいけない。ここでは,国の政府を論じておられるのですが,ぜい肉をスリム化し,他方で国際的役割を充実することと論じておられます。そして,大切なことは,このような議論や改革も,そもそも民の充実,民間の充実が目的であることを強調されています。大戦後,日本人は,国を失うこと,食べ物を失うことの悲惨をなめました。安全,繁栄のありがたさを失って初めて骨身にしみて知ったわけで,このことが戦後日本の国家目標になってきたことを述べられております。
いささか前置きが長くなりましたが,この本来の目標は,民の充実であるということを忘れてはいけないということであります。現在,グループホームなど普通の場所で普通の生活をするために,障害を持つ人,または高齢者が,そのさまざまな状態や需要にこたえる態勢づくりの一つとして,その需要がふえております。しかし,特別養護老人ホームに始まり,このような施設による取り組みも,月々の費用がかさむということ,また,公の補助事業ということで何かと制約が多いという問題点があります。他県では,境遇の似た高齢者や障害者の方々がアパート感覚で集まって生活を試みる,こういった取り組みもあるそうであります。そこで,賃貸住宅の建設に補助を活用するのですが,その後の維持管理などは入居者や建設者が工夫するので,それ自体には制限が少ない。グループホームなどの公の支援を受ける施設が何かと制約がある中,まさに民間の活力,工夫で自由に,また,安いサービスを享受していこうという取り組みであります。その例として,平成12年には,鳥取県で,高齢者向け優良賃貸住宅制度で整備をされた施設などが全国第1号としてオープンし,話題となりました。岡山県でも,同じ年に同様の制度が創設されましたが,本県におけるこの制度の活用の現状はどうなっているでしょうか,また,国の方でも,この公的賃貸住宅制度見直しの動きもあると聞いておりますが,今後,県として,高齢者向け公的賃貸住宅の供給にはどのように取り組んでいかれるのか,お伺いいたします。
雇用対策の現状は?
次に,岡山県の雇用の現状と課題についてお伺いいたします。
求人もふえてきており,雇用情勢も好転していると聞きますが,先日のニュースでも,最近は若者もまた大企業志向になってきており,中小零細企業が人材確保に苦労しているとの報道を見ました。知事の提案説明でも,岡山県の場合は,地域間の格差が大きく,依然としてミスマッチが続いているとのことでありますが,この岡山の雇用の特徴をお聞かせください。
団塊の世代を対象としたUターン就職説明会がこの7月22日に大阪市内で開催され,58名の方々が参加されているようですが,どのような内容であったのでしょうか。また,今後,団塊世代のUターン就職の支援にどのように取り組むのか,お伺いします。
次に,ニートと呼ばれる若者の職業的自立支援のための総合窓口として,おかやま地域若者サポートステーションが8月10日に開設されました。まだ一月余りではありますが,相談状況はいかがでしょうか,お伺いいたします。
観光都市としての取組みは強力に推進を!
次は,岡山の観光対策についてであります。
観光といいますと,これから大量に定年を迎える団塊の世代を対象にした観光が大きく期待されております。学習観光,産業観光,体験観光とか,さまざまな言葉が出てきておりますが,要するに,私たちの地域ではこんなものがありますというだけではなく,その資産を活用し,見るだけではなく,体験を企画して参加してもらう市場がはやってきております。そこで,地元にある貴重な資源を発掘し,あるいはどのように磨き上げていくのかの知恵が今後の競争のかぎになってまいります。岡山県では,来年4月から6月まで,「吉備の国岡山再発見の旅」をテーマにした岡山デスティネーションキャンペーンを全国展開されるわけです。この7月から,プレキャンペーンとして,岡山城不明門に,岡山桃太郎王国記念館がオープンしております。私もお邪魔いたしました。展示されている桃太郎ゆかりの品々は,確かに貴重なもので,一つ一つ興味深く見せていただきました。桃太郎の話自体も,桃から桃太郎が直接生まれる話が一般的と思っておりましたが,桃を食べたおばあさんたちが若返ったので桃太郎が生まれたとか,いろんな説があることには大変おもしろいものだと感心いたしました。しかし,入場料大人200円にふさわしいといいますか,非常にこじんまりした記念館でありましたので,もう少し展示に工夫をできないものかと思ったりもしました。このほかにも,県下,真庭・吹屋地区の周遊観光バスの運行などさまざまなイベントを展開されています。そして,既にもう9月に入ったわけですが,明年のゴールデンウイークのキャンペーンであれば,そろそろ企画の全体像がまとまってこないと売り込みができないのではないかと心配しております。遅くとも正月前後には具体的な宣伝に入る必要があろうかと思いますが,現在の進捗状況はどうか,また,目玉になるようなものはあるのか,お伺いいたします。
また,実施に当たって,岡山県観光連盟を初め,県下の市町村や観光関係団体との連携は十分にとれているのでしょうか。同じような活動は,できるだけ協働で実施すれば,予算の面でも情報の面でも効率がよいはずです。このあたりはどのように取り組んでおられるのか,お伺いします。
観光などのように,いわゆる他の地域から人を呼び込んでお金を落としてもらうという考えは,現在,フィルムコミッションなどでも取り組みをされているわけですが,やはり県内の名勝,そして昨今の体験学習ができるという付加価値をつけて呼び込むことも,しょせんは全国の陣取り合戦にどれだけ勝てるかということであります。同じ陣取り合戦を行うのであれば,やはり効果の大きいのは,全国大会などのコンベンションを呼び込むことではないかと思います。まさに,あの手この手を使い,力づくで呼び込むという強烈な営業力が求められると思います。岡山にも大きなコンベンションを行うのに十分な国際会議場のあるコンベックス岡山があります。あとはどれだけ営業努力をするかであります。特に,これから中四国州を目指していくのでありますから,この地域での中心的な存在の証明になる,このような取り組みの積み重ねが必要になってくると思います。幾ら地の利を訴えてみても,それは決定打にはなりません。中四国の中心足らんとするあかしの一つは,全国大会などのコンベンションの開催という実績ではないでしょうか。
そこで,お伺いします。本県の全国大会などのコンベンションの開催状況,また,中四国各県との比較ではいかがでしょうか。また,岡山県の場合,このコンベンション誘致にはどのようなお考えか,お伺いいたします。
海洋牧場の潜水調査に同行。漁場利用に関するルールづくりを!
次は,農林水産行政についてお伺いします。
中国の残留農薬問題が,また広がっています。日本が今春から新たに導入した残留農薬のポジティブリスト制度が中国でも波紋を呼んでおり,中国にとって日本は農産物の最大の輸出先,新制度の影響で対日輸出が減少し,新たな日中摩擦にもなりかねないとはいえ,ただ中国政府は日本に対し,検査の簡素化などを求めつつ,新制度を外圧として国内農業の改善を促そうともしております。また,世界的な原油の高騰は大変大きな問題であります。そして,さきの北朝鮮による核弾頭登載可能な長距離ミサイルの発射事件など,日本を取り巻く世界情勢は楽観を安易に許さない状況にあります。このことを日本人は本当に自覚しておく必要があると思います。もちろん殊さらに不安をかき立てたりするつもりはありませんが,早急に本来あるべき姿を見つめ直す機会にすべきであろうかと思います。その最たるものが食料自給率の問題であります。輸入野菜などの安全・安心の問題の前に,食べるもの自体の確保が前提であります。日本には,捨てるほど食べ物があるとの認識は間違っております。日本は,人口減少で悩んでいますが,世界は今,人口増加による食料難に直面しております。このことを踏まえ,今後の日本全体の問題として,この食糧安保の中での岡山県の農業をどう考えておられるのか,お伺いしたいと思います。
次に,水産業の振興について伺いたいと思います。
先日,公明党岡山県本部農林水産部会のメンバーが,笠岡沖の白石島にあります海洋牧場に設置されている漁礁において,県水産課が実施いたしました潜水調査に同行してまいりました。その報告を伺いますと,漁礁付近では,一時は幻の魚と言われておりましたキジハタやオニオコゼなども確認できました。クロメバル,カサゴ,クロダイなどの魚影も非常に濃く,確かな手ごたえを感じてまいったそうであります。県の資料によりますと,メバル,アイナメ,イシダイなど,34種の天然魚が音響給餌ブイ付近で確認されていると伺っております。また,地元では,アコウと呼ばれる高級魚キジハタは,以前は笠岡諸島周辺で多く漁獲されておりましたが,平成3年度から県が本格的な種苗放流及び音響給餌が開催されるまでは水揚げが極端に低迷し,中央卸売市場では高値で取引されておりました。平成8年までは,統計に上がるほどの漁獲はありませんでしたが,県の取り組みにより,平成12年には白石島漁協で約160キログラム,笠岡市全体では約1.6トンの漁獲を記録するまでに成果を上げております。しかしながら,近年では,遊漁者の増加が著しく,漁場利用をめぐる漁業者とのトラブルにまで発展しかねない状況であると伺っております。昨年度の調査では,メバル,カサゴは約11トン,マダイが約8トン,海洋牧場内で遊漁者によって釣獲されていると推測されており,平成16年の笠岡市における年間漁獲量の約4割にも上ると考えられているそうであります。
そこで,海洋牧場の適正な利用を図るために,遊漁者を含めた漁場利用に関するルールづくりとその普及が必要であると思いますが,知事のお考えをお聞かせください。
また,我が県の進める海洋牧場構想を推進し,瀬戸内の漁業資源保護のためにも,海面利用のルールづくりには,広島県,香川県などとともに協議していかなければならないと考えますが,現状と今後の方針について,知事のお考えをお聞かせください。
また,県では,現在,藻場の育成にも力を入れておられますが,現状の成果と今後の方針についてもお聞かせください。
一般道路網の整備が必要
次に,土木行政,特に県下の道路網の整備について伺います。
昨今の道州制論議の中において,石井知事におかれましては,今後の地方行政の進むべき方向として,中四国州を目指していることは何度も申し上げました。昨年,我が党岡山県本部で開催した輝く岡山を創る議員連盟の講演会で来県された石原信雄元内閣官房副長官も,中四国州がふさわしい旨,申されておりました。私もそのように思っております。知事は,常々,高速道路網の結節点として,我が県のポテンシャルの高さを標榜されております。また,美作岡山道路の建設も進んでおり,本県の高速道路網の充実度は,中国四国地方でもトップクラスであろうかと思います。しかしながら,一般道路の整備につきましては,まだこれからのように思っております。知事は,旧建設省の御出身でもございまして,道路の行政はプロ中のプロであります。道路行政は,国,県,市町村それぞれが役割を持ちながら進めております。その中で,岡山県は,今後,中四国州の交通の結節点として,本県の拠点性を一層高める必要があるわけですが,知事は道路整備についてどのようなお考えなのか,御所見をお伺いしたいと思います。
また,昨今は集中豪雨や台風によってたびたび人命や県民の財産が失われる災害が起こっております。開会日のこの11日は二百二十日でありました。立春より数えて220日目に当たり,台風襲来の季節で,農家では旧暦8月1日,二百十日とあわせて三大厄日とされております。その台風の季節になりました。異常潮位など,異常気象が続いており県下のインフラが大きく傷つけられてきた昨今であります。災害に強い県土づくりについて御所見をお伺いしたいと思います。
また,この台風の時期を迎えて十分な体制ができているとは思いますが,取り組みをお知らせください。
きめ細かな学校教育を!
次に,きめ細やかな教育についてお伺いいたします。
本県では,きめ細やかで特色ある教育活動を一層推進することとし,具体的には,小1グッドスタートや中学校全学年と小学校6年生とに35人学級を拡大されました。私どもも,これまで少人数学級の実現を訴えまいりましたが,この取り組みに対して知事に敬意を表するものであります。その上で,以下,お伺いいたします。
まず,中学校の少人数学級対象校は,現在,第3学年が5クラス以上の対象となっていますが,第1,第2学年は3クラス以上となっています。このままでは,今35人学級となっている第2学年のクラスが第3学年になったときに40人近いクラスになってしまいます。ぜひ第3学年へも3クラス以上の設定,そして小学校でのさらなる拡大をお願いしたいと思いますが,お考えを聞かせください。
次に,小1グッドスタート支援事業についてお伺いします。これまでも,教育現場でも大変好評な事業で,財政状況が厳しい中,知事の御英断で単県事業として今年度も継続実施されております。高く敬意を表するものであります。そして,これまでも配置基準の拡大も進めてこられ,現在は,児童数30人以上のクラスが対象になっています。
そこで,以下,お伺いします。まず,小学校現場でお聞きすることですが,特に小学校1年に入学した直後の児童の状況について,生活習慣が身についていない児童がかなりふえた,また,軽度発達障害の心配がある児童がふえているのではないかとの声を聞きます。まず,このことについて,現状認識について,教育長にお伺いいたします。
また,原因は何であるとお考えでしょうか,あわせてお伺いいたします。
このような状況を考えたとき,その出発点となる入学時の対応はますます重要であると思います。そこで,小1グッドスタートの教育支援員配置の拡大について,対象人数の撤廃,すなわち全クラスへの配置や,今もう一つの課題とも言われています通年での実施を進めるべきであろうと思いますがいかがでしょうか,お伺いいたします。
この項の最後に,国の教職員定数改善計画についての状況と御所見を教育長にお伺いします。
最後に,少年犯罪についてお伺いしたいと思います。
本年上半期の少年非行の現状につきましては,資料によりますと,昨年同期に比べて,犯罪少年,触法少年ともにそれぞれ7.2%,12.4%の減少と聞いています。また,全刑法犯罪者に占める刑法犯少年の割合も1.8ポイント減少しております。しかしながら,オートバイ盗,自転車盗が大幅に増加しております。このような傾向についての分析と県警察として,今までのお取り組み,さらに今後の方針について,警察本部長の御所見をお聞かせください。
関連して,少年犯罪に対する県警察の対応について伺いたいと思います。先日28日,山口県周南市の徳山工業高等専門学校で女子学生が殺害された事件が発生いたしました。事件は,発生から10日目に被疑者の少年の遺体が発見されるという最悪の結末を迎えたのであります。今回の事件で被疑者が未成年であるということから,警察からの情報は限定的であり,市民からの情報等の協力が得にくい状況にありました。そのような状況の中,少年がミニバイクで逃走していることもあり,捜査範囲が非常に広域に拡大されたわけであります。しかし,手がかりが全くないことから,その後,山口県内を再度徹底的に捜査していく中で,被疑者の遺体を発見するに至ったわけであります。当初,少年が逃走に使ったと見られる車両につきましては,青色のミニバイクとだけ報道されておりましたが,事件から1週間が経過した後に,同形のバイクの写真が公開されております。これは,マスコミが独自の調査で公表したと伺っておりますが,事件の重要性,緊急度等を考慮すると,また,特徴のあるバイクでもあることなどからもして,被疑者が少年であったとしても,逃走に使用したと見られる車両につきましては,事件直後からバイクの車種,プレートナンバーの一部公開などしておればと考えるのは,私一人ではないと思います。
そこで,伺います。少年犯罪に対する捜査において,被疑者情報の公開できるものとできないものの基準について,本県ではどのようになっているのか,また,今回のような事件に迅速に対応するためにも,県警察としてはどのように対応されるのか,今後の方針についても御検討されるべきではないかと思いますが,あわせて警察本部長の御所見をお聞かせください。
以上でございます。
御清聴大変ありがとうございました。
知事(石井 正弘君)
公明党の吉田議員の代表質問にお答えいたします。
まず,「新おかやま夢づくりプラン」についてであります。
課題等でありますけれども,本県を取り巻く現状や課題につきまして,超少子・高齢化の進行や安全・安心の重要性など,5つの項目に整理いたしました上で,将来目指すべき岡山の姿を長期構想としてお示しし,その実現に向けて,今後5カ年間で重点的に取り組んでいく子育て支援,安全・安心まちづくりなど,30のプログラムから成ります行動計画を取りまとめたところであります。
また,国との役割分担でありますが,地方分権改革が進む中,地方と国とは対等協力の関係であるということを踏まえまして,地域が主体となって個性と魅力にあふれる豊かな地域づくりに取り組んでいく必要があるということを述べた上で,地方が真に自立した分権型社会を実現するためには,国は,外交,防衛,司法など,国家の存立にかかわる事務に重点化し,内政に関する事務は広く地方が担う道州制の必要性につきまして明らかにしているところであります。
雇用環境の悪化の克服についてでありますが,近年,いわゆるワーキングプアと言われる働く貧困層の問題が顕在化しております。その原因は,アルバイトやパート,契約社員等の非正規雇用の拡大によるものと考えられまして,この問題は,県政の重要課題であると認識いたしております。そのため,新プランでは,正規雇用化の促進ということを述べた上で,就労プログラムの中で,すべての人がそれぞれの適性に応じて働くことができる多彩な就労環境の整備を行うこととしております。とりわけ,非正規雇用率の高い若者の正規雇用化の支援が重要であると,このように考えておりまして,若者就職支援センターからの就職決定数を協働指標に掲げているところであります。
子育て支援プログラムについてでありますが,安心して子どもを生み育てる環境づくりを目指しまして,県民,NPO,企業等と協働して,15の重点施策に取り組むこととしております。お話の,男女や地域社会の役割につきましては,仕事と家庭の両立支援,地域ぐるみの子育て支援施策といたしまして,重点的に取り組むことといたしております。
安全・安心まちづくりプログラムについてでありますが,これまで県教育委員会や警察本部と一体となって,安全・安心まちづくりについての条例案や制度のあり方,取り組むべき施策の検討を進めてきたところでありまして,今後の具体的な施策の推進に当たっても,三者が強力に連携し,安全で安心な地域社会の実現を図ってまいりたいと存じます。
ユビキタス実感プログラムにおける都市部との連携についてでありますが,市町村とは定例的に情報化推進に関する連絡会議等を開催するなど,日ごろから意見交換や連携に努めてきているところであります。今回のプログラムに掲げる重点施策・事業の実施に当たりましても,そうした場を活用し,岡山市や倉敷市など,都市部とも十分連携・調整しながら,ユビキタス社会の実現に向けて取り組んでまいりたいと考えております。
寝たきり防止の取り組み等についてでありますが,高齢者ができる限り寝たきりにならず,自立した日常生活を送ること,これが重要であると考えております。このため,「健康おかやま21セカンドステージ」に基づく,寝たきり予防のための施策を推進いたしますとともに,介護保険制度において,要介護者の重度化の防止に重点的に取り組んでいるところであります。介護度の改善状況の指標を設けてはとの御提案をいただきましたが,夢づくりプランの協働指標には,県民の立場に立って,寝たきりにならず,自立して暮らすことができる期間をわかりやすく示すと,こういう観点から,65歳時の健康寿命を掲げているものであります。
毎日朝食を食べている子供の割合についてでありますが,子供の基本的な生活習慣は,学力,体力,気力に大きな影響を与えるということから,このたび,子供の健やかな成長を示す指標として,朝食摂取率を掲げたものであります。目標値の設定に当たりましては,本年7月,県内小中学生を対象とした抽出調査を行いました結果,毎日朝食を食べている子供の割合が81%でありまして,今後,毎年1%ずつ着実にこれを向上させ,5年後に86%を目指そうとするものであります。このためには,各家庭での取り組みが不可欠であるということから,栄養改善協議会等地域団体やPTA等の協力を得ながら,家庭,学校,地域社会の緊密な連携のもと,生活習慣の改善,食育の推進に取り組んでまいりたいと思います。
次に,中四国州推進プロジェクトの所見についてでありますが,自民党総裁選においても道州制が大きなテーマとして取り上げられているなど,国レベルで道州制がより現実味を帯びてきていると感じておりまして,大変心強く思っております。お話のように,今後の動向につきましては,ダイナミックな展開の可能性も考慮しておく必要があると考えておりまして,私といたしましては,このような状況の変化に適切に対応しながら,中四国州推進プロジェクトといたしまして,柔軟かつ効果的な施策の展開を図り,中四国州の実現に向けまして全力を尽くしてまいりたいと存じます。
瀬戸大橋の通行料金の値下げについてでありますが,お話の通行料金の高さに関する指摘につきましては,通行料金が利用しやすい料金となれば,中四国の交流・連携が一層促進されまして,産業,物流,観光,文化等あらゆる面におきまして,これまで以上の効果が期待できるものと考えております。また,今後の取り組みでありますが,大幅な料金の引き下げを初めといたしまして,週末,祝日割引や他の高速道路と同様のETC割引などが実現されますように,引き続き,関係府県市と連携しながら,国や本四高速会社に対しまして強く働きかけしてまいりたいと存じます。
中四国州実現の入り口等についてでありますが,道州の区域につきましては,自立し,活力ある圏域を実現するという,道州制の趣旨というものを踏まえますと,人口,経済規模などの面において十分な自立力を備えるということが重要な判断基準になるものと考えております。中四国地方は,瀬戸内海を初めとする3海や豊かな自然環境,歴史文化を初めといたしまして,充実した高速交通網など,さまざまな財産を有しておりまして,このような中四国が一体となりますれば,九州や東北地方に匹敵し,十分な自立力が備わるとともに,多様な地域や資源を生かしました広域戦略の実施によりまして,将来の発展可能性がより展望できるものと考えているところであります。お話のように,瀬戸内海を初めとする中四国地方の歴史文化をテーマとした観光ルートの開発などによります広域連携をさらに強化しながら,中四国内での共通認識を深めて,一体感の醸成を図ることによって,中四国州の実現を目指してまいりたいと存じます。
次に,市町村への事務・権限移譲についてであります。
移譲した事務の状況についてでありますが,本年4月に移譲した事務につきまして,7月に市町村へ意見,要望を照会いたしましたところ,一部の市町村から,移譲当初において事務処理に相当の時間がかかる,事務引き継ぎが不十分であるなどの意見が寄せられましたけれども,再度の説明,助言を行うことによって,既に移譲した事務につきましてはおおむね円滑に移譲がなされたものと考えております。また,今後開催予定の市町村との協議・調整の場におきましても,財政措置の面を含めまして,事務処理の状況や移譲事務の拡充について意見交換を行うこととしておりまして,こうした場を通じまして,引き続き円滑な移譲が進むよう努めてまいりたいと存じます。
パスポート事務についてでありますが,発給事務にかかわる交付金につきましては,これまで県で実施してきた事務処理の実態に基づきまして,合理的に算出した上で,申請1件当たりの処理費用を全市町村一律640円と設定し,処理件数によって交付金額を算定の上,交付することとしております。
岡山市の試算につきましては,承知いたしておりますが,発給事務の処理につきましては,市町村の実態に応じてさまざまな方法が考えられるということから,各市町村におかれましてそれぞれやり方を工夫,検討され,対応していただきたいと考えております。
なお,先ほど申し上げましたとおり,市町村との協議・調整の場も予定しているところでありまして,そうした中で十分意見交換等を行ってまいりたいと存じます。
次に,県職員の飲酒運転の処分についてでありますが,福岡市の事故に見られますように,とうとい命が失われるような重大事故へとつながる飲酒運転は,県民からの信頼を得て公務を遂行する立場にある県職員においては,絶対にあってはならないものであります。こうしたことから,本県では,従来から,国家公務員に適用される人事院の定める懲戒処分の指針に準じまして厳正に対処してきたところであります。厳しく対処すべきであるとの御意見を議員からいただきましたが,現下の公務員全体をめぐる飲酒運転事故の発生状況を踏まえまして,本県,他県での処分例,裁定例等も参考にいたしまして,処分の公平性にも留意しつつ,先ほど申し上げましたような認識のもと,厳罰化を図る方向で,本県としての指針を作成すべく早急に検討いたしたいと存じます。
また,職員が飲酒運転をしないということが最も肝要なことでありまして,今後とも,引き続き職員に対する指導等を徹底いたしまして,飲酒運転の絶滅に努めてまいりたいと存じます。
次に,北朝鮮による日本人拉致問題についてでありますが,この問題は,重大な人権侵害であると同時に,国家主権の侵害であると認識しております。拉致問題の解決は,国家的課題でありまして,これまでも全国知事会を通じまして国に早期解決を要望してきたところでありまして,一日も早い解決を強く望んでいるところであります。こうした中,このたび,県議会の皆様方におかれましても,議員連盟が立ち上がったということにつきましては,私といたしましても心強いものを感じているところであります。国におきましては,本年6月に,拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題への対処に関する法律が成立,施行されたところでありまして,県といたしましても,国と連携を図りながら,拉致問題に関する世論啓発等に努めますとともに,引き続き,全国知事会を通じまして,国に対し問題の早期解決を求めてまいる所存であります。
次に,犯罪のない安全・安心まちづくり条例についてであります。
まず,罰則規定等でありますが,規制が必要と思われるような事案につきましては,刑法や軽犯罪法,迷惑防止条例,青少年健全育成条例など,他法令の罰則の対象となるということから,改めてこの条例で規定する必要はないものと考えております。また,安全・安心まちづくりは,県民一人一人の高い防犯意識と温かい地域のきずなに守られた健全な地域社会の構築が基本であると考えておりまして,市町村と連携し,県民や地域団体,ボランティア,NPOなどの自主的な取り組みを支援いたしますとともに,県民総ぐるみの運動として力強く展開することによって,この条例の実効性を高めてまいりたいと存じます。
条例施行後の取り組みでありますが,安全・安心岡山県づくり県民会議との協働によります県民運動の推進や市町村と連携した自主活動団体への支援などによって,県民総ぐるみの取り組みを進めてまいりたいと思います。また,学校,通学路等の安全指針の策定,地域安全マップづくりの普及,リーダーの育成,事業所ごとの防犯責任者の設置などを積極的に推進してまいりたいと存じます。
通学路等における安全の確保の予算についてでありますが,条例に基づき通学路等において児童等が犯罪による危害を受けないよう,通学路や学校の管理者,保護者,自治会,ボランティア・NPO,警察署等が連携して取り組むこととしておりまして,お話の土木,警察関係予算も含めまして,それぞれの役割分担を踏まえながら適切に対処してまいりたいと存じます。
自主防犯組織の設置状況等でありますが,8月末現在で468の自主パトロール隊が結成されておりますほか,町内会や学校などを基盤といたしまた個別の取り組みも行われておりまして,それぞれ地域の実情に応じて,警察や学校を中心に,組織化や連携が進められております。県といたしましても,自主活動団体の連携,ネットワーク化は今後の重要な課題であると,このように考えておりまして,活動のノウハウの共有化とか,あるいはリーダー,コーディネーター研修の実施,安全・安心岡山県づくり県民会議を中心とした全県的なネットワーク化などに取り組んでまいりたいと存じます。
支援でありますが,現在,警察本部の地域安全ステーション事業や県防犯協会,市町村などにより,自主活動団体への支援が行われております。今後,県といたしましても,市町村と連携した支援制度を設けまして,安全・安心まちづくりの取り組みが全県に広がるように努めてまいりたいと存じます。
なお,支援制度は,まずはできるだけ多くの自主的な取り組みを早期に始めていただくということを目的とする必要があるということから,既に実施されております事業への遡及適用は考えていないところでございまして,御理解を賜りたいと存じます。
情報通信技術の活用でありますが,現在,身近な声かけ事案をメールで配信するシステムや,子供の位置確認システムなどが試みられているところであります。情報通信技術は,県民や関係団体との情報の共有化に有効な手段でありまして,人権の保護に配慮いたしました不審者情報の共有システムやGIS(地理情報システム)の活用などにつきまして検討を進めますとともに,自主活動団体の優良事例をホームページに掲載いたしまして,ノウハウを紹介するなど,情報先進県岡山の情報基盤を十分に活用いたしまして,安全・安心施策の推進を図ってまいりたいと存じます。
次に,保健福祉行政等についてであります。
まず,障害者自立支援法についてでありますが,利用者負担につきましては,国において,関係団体や有識者等から十分に意見聴取され,国会においても十分に審議されました結果,福祉サービスの利用者も含めて国民全体で制度を支え合う公平な仕組みとするため,サービスの利用量と所得に応じた費用負担が導入されたものであります。また,所得段階別の負担上限額の設定や個別減免,補足給付制度による食費等の負担軽減など,さまざまな軽減措置がきめ細かく講じられているところでありまして,県といたしましては,新制度の施行状況を十分に把握しながら,国の動向を踏まえまして,必要に応じ,適切に対応してまいりたいと考えております。
少子化対策についてでありますが,出生率の低下は,地域社会の活力や子供の育ちに大きな影響を与えるものでありまして,少子化の流れを変えることが急務であると認識いたしております。福井県では,保育料軽減,病後児保育や子育て支援職場づくり推進事業など,子育て支援施策に総合的に取り組んでおられると承知いたしております。本県におきましては,岡山らしさを盛り込みました「新岡山いきいき子どもプラン」を,家庭,地域,企業,関係団体等と一体となって推進しているところでありまして,今後とも,次代を担う子供たちが心身ともに健やかに生まれ育ち,家庭や地域で心豊かに生活できる環境づくりに取り組んでまいりたいと存じます。
がん対策についてでありますが,がんは本県における死因の第1位でありまして,極めて重要な課題であると認識いたしており,「健康おかやま21セカンドステージ」において,がん予防の推進,がんの早期発見とがん検診の質の向上,がん医療水準均てん化の促進,以上3つを3本柱といたしまして,がん対策を推進いたしております。本年8月には,岡山大学医学部・歯学部附属病院を,本県のがん医療の中核となります岡山県がん診療連携拠点病院といたしまして整備いたしたところでありまして,今後,当病院を中心とし,県内4カ所の地域がん診療連携拠点病院と連携いたしまして,がん医療の充実やがん患者の生活の質の向上に努めてまいりたいと存じます。
また,県のがん対策推進計画につきましては,国の基本計画策定後,速やかに取り組んでまいりたいと思います。
小児救急医療電話相談についてでありますが,この事業は,専門的な知識を有する小児科医47人が交代で相談に当たっているところであります。17年度は,668件の相談がありましたが,その対応といたしましては,相談者の22%には直ちに医療機関への受診を勧めまして,75%には昼間にかかりつけ医の受診を勧めるなどの助言・指導が行われたところであります。
また,携帯電話からの♯8000番発信の導入につきましては,早期実現に向けまして検討を進めているところでありまして,また,相談日時等の拡大につきましても,今後,検討してまいりたいと存じます。
小児科医の確保と僻地等における医療の充実でありますが,県内の小児科医の数は,全国平均を上回っているところでありますが,地域的偏在が見られるということから,小児科医が少ない地域の内科医等に小児救急医療に携わっていただくための研修等を行う事業を今年度から実施いたしまして,小児医療の確保に努めているところであります。
また,県では,僻地医療拠点病院等が行います巡回診療や僻地診療所等への医師派遣等に対する補助,自治医科大学卒業医師を僻地医療拠点病院へ派遣する事業等に取り組んでいるところであります。さらに,県内への就業促進を図るため,本県出身の医師等へ求人情報等をメールで提供する事業も今年度から開始しているところであります。御提案の奨学金制度や特定診療科を持つ医療機関の進出補助制度の創設等につきましては,他県の事例も参考にしながら,今後,研究してまいりたいと思います。
高齢者向け優良賃貸住宅制度等についてでありますが,現在,この制度を活用した住宅といたしましては,県内では,中核市であります倉敷市の認定によって整備されました1団地16戸のみであります。
また,今後の高齢者向け公的賃貸住宅の供給についてでありますが,現在,国において,高齢者や子育て家庭等に対する既存の公的賃貸住宅制度を再編いたしまして,新たな制度創設の検討が行われていると,このように聞いているところでありまして,県といたしましては,こうした国の検討結果を踏まえまして,適切に対応してまいりたいと存じます。
次に,雇用問題についてであります。
雇用の特徴についてでありますが,本県の有効求人倍率は,全国の都道府県の中では上位に位置しておりまして,7月においても全国の1.09倍という数値を大きく上回る1.37倍と,全国第9位でありまして,昨年11月以来9カ月連続して1.3倍台を維持してきております。過去の実績を見ましても,本県の雇用は比較的高水準に推移しているところでありますが,これは地元の中核企業の多くは雇用形態が安定しているということに加えまして,運輸関係や衣服繊維関係,医療・福祉関係の専門サービス職など,本県の立地上の優位性や産業集積の特性というものを背景とした職種の求人が多いということに対しまして,一方求職は少ないという,いわゆる本県の産業構造に起因しておりますミスマッチ等が原因であると,このように考えられるところでございます。
Uターン就職説明会についてでありますが,説明会には大阪府を中心に2府3県から58名の参加がありまして,Uターン支援施策や県内企業の求人内容をまとめました団塊世代向け求人情報集の説明,参加企業の自社PRに加えまして,個別相談コーナーでの相談などを実施したところであります。当日実施いたしましたアンケートによりますと,回答がありましたほぼ全員の方から,必要な情報が得られ役に立ったとの評価をいただいたところでありまして,引き続きフォローアップが必要であると考えております。今後とも,説明会の参加者やUターン求職登録者等に求人情報等を継続的に提供いたしますとともに,県外でのUターン就職説明会の充実強化などに積極的に取り組んでまいりたいと思います。
おかやま地域若者サポートステーションについてでありますが,厚生労働省から事業を受託し,ステーションを運営しておりますNPO法人に聞きましたところ,8月末までに電話相談が27件あって,このうち20件については,本人または保護者との面談が終了したとのことでありました。また,相談者の7割以上がひきこもり状態でありまして,同NPO法人では,引き続き,カウンセリングや就労支援セミナーの実施,ボランティア活動への参加や短期就労体験などを行うとのことでありました。県といたしましても,当ステーションの事業運営を支援するために,保健福祉や青少年分野等の関係機関が横断的に連携する若者自立支援ネットワークを構築したところでありまして,今後,ネットワークの連携を通じまして,一人でも多くの若者が自立できますように支援してまいりたいと存じます。
次に,観光対策についてであります。
まず,進捗状況等についてでありますが,現在,キャンペーン本番に向けた観光素材の洗い出し,集客イベントの検討等を進めておりまして,11月初旬までには計画の概要を取りまとめる予定であります。11月中旬からは,東京,名古屋,大阪,福岡の各大都市圏において順次観光素材説明会を開催し,イベント情報等を旅行業者に強力にアピールいたしますとともに,キャンペーン直前の2月下旬からは,各都市圏での観光展の開催,旅行雑誌やテレビの旅番組など,メディアを活用した広告宣伝等を集中的に展開することとしております。
なお,キャンペーンの目玉となるイベントといたしましては,期間中を通して後楽園の能舞台で狂言を鑑賞できる大名体験,本県ゆかりの人気キャラクター「ナルト」を主題といたしましたミステリーツアーの実施,桃太郎伝説と絡めた吉備路周遊バスの運行など,岡山の魅力にあふれた企画に取り組んでいるところであります。
市町村等との連携についてでありますが,キャンペーンの展開に関しましては,県内の観光関係団体等の参加のもと,「吉備の国岡山」再発見の旅推進協議会を組織いたしまして,県を挙げての取り組みを進めているところであります。また,各県民局単位で,市町村との連絡調整会議を開催いたしまして,全体の振興計画や事業の進捗状況等について情報の共有を図りますとともに,イベントの計画等につきましても,関係する市町村に加えて,観光関係事業者等とも協働を図るなど,効果的な事業実施にも努めているところであります。
コンベンションについて,本県の開催状況は中四国各県と比較してどうかとのお尋ねをいただきましたが,本県を含めた中四国各県のコンベンションの状況を取りまとめた資料が見当たらないということから,比較することができません。御了承賜りたいと思います。
大型コンベンションの誘致・開催は,地域経済の活性化や交流人口の拡大,観光の振興など,多くの効果が期待できるというところでありまして,今後,企画振興部を窓口といたしまして,全庁的な組織を立ち上げるなど,取り組みを進めてまいりたいと存じます。
次に,農林水産行政についてであります。
まず,食糧安保の中での農業についてでありますが,世界の食料自給及び貿易が不安定な要素を有しているという状況等から,国においては,食料自給率45%の達成を目標に,各種施策を展開しているところであります。こうした中で,本県農業は,高品質で付加価値の高い園芸作物や畜産が特徴であるということから,カロリーベースの食料自給率の向上とは直接結びつきにくい面というものもございますが,意欲ある担い手の育成や優良農地の確保,うまい岡山米の生産振興等に努めまして,さらには,地産地消運動や食育の推進など,生産者と消費者が一体となった取り組みを進めることによって,本県農業の振興と食料自給率向上の両立を目指してまいりたいと存じます。
海洋牧場の適正な利用についてでありますが,県,笠岡市,地元漁業者で構成いたします海洋牧場管理運営協議会を設置いたしまして,放流保護区域の設定など,資源保護に取り組んでいるところでありますが,遊漁者の無秩序な釣りが問題となってきたということから,この協議会で遊漁を含む適正な漁場利用について検討しているところであります。今後,遊漁者や多くの県民の意見も聞きながら,遊漁と漁業の共存に向けた海洋牧場利用のルールづくりを急いでまいりたいと存じます。
海面利用のルールづくりについてでありますが,本県では,県,漁業者,遊漁者及び海上保安部等で組織いたします岡山県海面利用協議会を設置いたしまして,遊漁と漁業の調整やマナーの啓発に取り組みますほか,乱獲防止のため,15年度から,灯火を使った釣りと,船からのまきえ釣りを制限したところであります。また,香川県とも同様の協議会を設置しておりまして,広域的な遊漁と漁業の調整を図っているところでありますが,今後は,本県を含む瀬戸内海東部の6府県で組織する連絡協議会を通じまして,瀬戸内海全域での海面利用のルールづくりについて働きかけしてまいりたいと存じます。
藻場の育成についてでありますが,県内の藻場面積は,一時880ヘクタールまで減少いたしましたものの,これまでに海底の地盤改良や保護区域の設定,さらに,漁業者による種まきなどの地道な努力が重ねられましたその結果,930ヘクタールまで回復したところであります。今後,これまでに確立した技術をもとに,5年後には1,000ヘクタールの藻場の確保を目指しまして,漁業者や海に関心のあるNPO等と協働のもと,その実現に努力してまいりたいと存じます。
土木行政等についてであります。
まず,道路整備についてでありますが,中四国州の実現を目指し,本県の拠点性をさらに高めるための基盤整備を進める中で,道路網の整備は極めて重要な課題であると考えております。このため,日本海から瀬戸内海,太平洋までの3海2山を結ぶ中四国連携軸を強化するための中国横断自動車道岡山米子線の全線4車線化などともに,広域交流拠点へのアクセス向上や県北と県南の連携強化を図るための地域高規格道路,さらには,一般道路などの整備につきまして,引き続き重点的に取り組んでまいりたいと存じます。
災害に強い県土づくりについてでありますが,水害や土砂災害を防止する河川改修や砂防ダムなどの整備,落石や崩土等によります道路の災害を未然に防ぐ道路防災事業,さらに,近年の高潮被害の教訓を踏まえました高潮対策事業など,総合的な防災対策に取り組んでいるところであります。また,県内全域の雨量や水位,潮位などの防災情報をインターネットや電光表示板等により県民に直接提供できるシステムの整備を進めているところであります。今後とも,ハード,ソフト両面から,災害に強い県土づくりに努めてまいりたいと存じます。
台風時期の体制でありますが,御承知のように,県では,気象情報のレベルに応じまして,注意,警戒,特別警戒,非常,以上の4段階の体制をとって対応しているところであります。特に,本県に被害をもたらすおそれがある場合におきましては,気象台による台風説明会を開催いたしまして,市町村にも出席を求め,情報共有に努めますとともに,あわせて住民への注意喚起や土のう積み等の対策の早期実施を働きかけております。
また,近年,高齢者に被害が多く発生しているということ等から,市町村に対し,災害時要援護者に対する避難支援体制の確認と適時適切な避難勧告等の発令等についても重点的な働きかけを実施しているところであります。
さらに,出水期前の6月には,県,市町村及び防災関係機関と合同で,大雨と台風を想定いたしました防災訓練を実施して備えているところでありまして,今後とも,災害に対しましては万全の防災体制で臨んでまいりたいと存じます。
最後に,きめ細やかな教育についてでございます。
まず,少人数学級の拡大についてでありますが,これまで対象学年の拡大に努めてきたところであります。お話をいただきました中学校第3学年の対象学級や小学校の対象学年の拡大につきましては,今後,国の教職員定数改善の動向や実施校の成果,市町村の要望などを踏まえまして,まずは,県教育委員会の考えをお聞きしながら連携いたしまして,限られた教員定数を最も効果的に活用していくという観点に立って検討してまいりたいと存じます。
教育支援員の配置の拡大でありますが,今年度配置基準を33人以上の学級から30人以上の学級に引き下げたところでありまして,学校関係者や保護者から,この小1グッドスタート支援事業につきましては好評を得ていると聞いているところであります。
配置基準の見直しや配置期間の延長につきましてでありますが,これも教育委員会の意見をお聞きしながら尊重していかなければならないと考えておりますが,これは今年度見直しを行ったばかりでありまして,現段階では考えていないという御意見でありました。いずれにいたしましても,しかし一方で,独自に教育支援員を配置している市もあるということでございまして,このような取り組みが広がることも期待しているところでございます。
以上でございます。
教育長(門野 八洲雄君)
公明党吉田議員の代表質問にお答えいたします。
まず,小1グッドスタート支援事業にかかわって,小学校の現状等についてでありますが,入学直後の1年生では,教室での学習や集団生活に十分なじめず,小学校生活にスムーズに適応できない児童がふえている状況があるというふうに認識しております。そして,そうした中には,軽度発達障害と思われる児童もいるというふうに聞いております。こうした学校生活に適応できない児童がふえている状況の原因につきましては,特定することはできませんが,少子化等による人間関係の希薄化や家庭,地域の教育力の低下などが背景にあると考えられるところでございます。
次に,国の教職員定数改善計画についてでありますが,新たな改善計画は策定されていませんが,本年度は特別支援教育や食育の推進に対応するため,全国で300人程度の緊急的な定数措置の概算要求がなされているところであります。私といたしましては,学力向上のための少人数指導の充実,いじめ,不登校,LD,ADHD等の児童生徒への指導の充実など,今日的な教育課題に適切に対応するためにも,教員配置の充実が必要であると考えているところでございます。
以上でございます。
警察本部長(塩田 透君)
公明党吉田議員の代表質問にお答えいたします。
まず,職員の飲酒運転に対する処分についてであります。
交通事故の抑止と交通の取り締まりを責務としております警察職員が飲酒運転をするということは,絶対にあってはならないことであると認識しております。しかし,残念ながら,万万が一そのような職員がおりましたときには,警察庁が定めた懲戒処分の指針において示された処分,例えば,酒酔い運転の場合には免職または停職となっておりますが,これを参考とした上で,飲酒運転の対応や飲酒運転をした職員の地位等の諸般の事情を総合的に考慮して厳正に処分を行ってきているところであり,今後とも,職員の飲酒運転に対しては厳しく対処してまいります。
次に,岡山県犯罪のない安全・安心まちづくり条例制定に伴う県警察の具体的な取り組みについてであります。
本条例制定の意義につきましては,県民総ぐるみで犯罪のない社会づくりを進めていく上でのよりどころとなるものを定めることと考えておりますが,その取り組みを進める前提といたしまして,自治体,学校,地域等の効果的な役割分担が必要と考えております。このため,県警察といたしましては,犯罪抑止のためのパトロールや検挙,取り締まり活動の強化,交番勤務員を増員するなど空き交番の解消,自主パトロール隊に対する不審者情報等の提供や合同パトロールの実施など自主防犯活動への支援,通学路等における警戒活動や学校,教育委員会と連携した防犯教室,不審者対応訓練等の実施などに取り組んでまいりたいと考えております。
いずれにいたしましても,安全・安心な社会の実現は,警察に課せられた責務でありますことから,本条例が実効性のあるものとなりますよう,県警察の総力を挙げて取り組んでまいりたいと考えております。
次に,少年非行の傾向の分析と県警察としての取り組み及び今後の方針についてであります。
県警察では,街頭補導の徹底による少年非行の未然防止の精神で取り組んでおりますが,この街頭活動の強化がオートバイ盗,自転車盗の検挙,補導の増加につながったものと考えております。一方,少年の規範意識の向上を図るため,県下の小中学校,高校等へ警察官等を派遣して講話を実施する非行防止教室などを積極的に推進したことにより,万引き事案などが大幅に減少し,少年非行の総量抑止につながったものと考えております。県警察といたしましては,強く優しい少年警察との方針に基づき,悪質な非行には強制捜査を含めて厳正に対処するとともに,関係機関・団体等との連携のもと,少年の健全育成や再非行防止,立ち直り支援等の保護活動を積極的に推進してまいりたいと考えております。
最後に,少年犯罪に関する情報の公開基準及びその対応についてであります。
少年事件に関する各種情報の公開に関しましては,少年法や犯罪捜査規範などの規定の趣旨にかんがみ,慎重に配慮しているところであります。捜査によって,少年が被疑者と断定された場合,少年が犯した罪が凶悪であり,その手段,方法が特に悪質で再犯性が高く,社会的にも大きな不安を与えており,捜査上ほかにとるべき方法がない場合などにおいては,個々の事案について各種情報の公開,非公開を警察庁と協議の上,適切に対応してまいりたいと考えております。
以上でございます。 |