■平成16年2月定例会 公明党代表質問
19番(吉田 政司君)
公明党の吉田でございます。
公明党岡山県議団を代表しまして,質問をさせていただきます。
代表質問も3人目になりますので,若干重複をいたしますけれども,お許しをくださいますようお願い申し上げます。
それでは,早速,質問に入らせていただきます。
まず,昨日は,3選出馬意欲を表明されたところでありますが,公明党岡山県議団もこれまでの知事の,県民に軸足を置き,開かれた県政の立場を貫いてこられた姿勢を高く評価しているところであります。厳しい財政状況の中,夢づくりプランを掲げ,「快適生活県おかやま」を目指しておられますが,今後とも,県勢発展に尽くされることを期待をしております。3選を期しての県政の総括並びに今後の展望について,まずお伺いいたします。
財政改革の現状についての質問
次は,12%ショックが全国を走りました。岡山県も,この動きを予想して,第3次行財政改革を策定され,向こう3年間の実施を始めたところでありましたが,国の三位一体の改革の流れの中で,交付税などの大幅カットが発表されました。これは,想像をはるかに超えたもので,厳しい行財政改革を実施してきた我が県にとりましては,大変厳しいものになったわけです。大変厳しいとはいえ,3次行革を進めていたからこそ何とか予算を組まれたこと,知事の御苦労に,まずは敬意を表するものであります。しかし,事態はまさに予想をはるかに超えたものでありまして,2月5日の知事の記者会見でも,大要,次のように言われております。
すなわち,今回の巨額の収支不足,その要因のほとんどすべて交付税等の削減によるものである。三位一体改革における国庫補助負担金の見直しやあるいは税源移譲が不十分な中で,この地方交付税等の削減のみが突出している。しかも,予算編成を進めているその途中に唐突に行われたということ。そして,地方の自主性自立性を高めていこうという三位一体改革の趣旨にそぐわないばかりでなく,これは単なる地方への負担転嫁であるということ。地方公共団体の財政運営に致命的な打撃を与えるような内容になっており,国は地方の実情を十分踏まえ,それに応じた財源保障を確実に措置すべきである。今回の一連の措置は,全く三位一体改革の名に値しない地方切り捨て改革である。と,このようにコメントされておりますが,確かにこのとおりであろうと思います。
緊急提言など,国の全国の知事会を初め,地方の声を国に訴えておられるところでありますし,私たちも同じく政府には,もっと地方の実情をしっかりと把握した対処を求めていきたいと思います。しかし,その国も同じく火の車であります。どこまで譲歩を引き出すかは未確定でありますし,その動向を見守っていくとはいうものの,悲観的なところが大であります。
そこで,伺いますが,まずはここまでの削減の予想はできなかったのか,ということであります。国とも人事交流をしているわけでありますから,もう少し的確な予想はできなかったのでしょうか。
国に対する緊急提言では,地方財政見通しの早期公表,地方の意見の反映,的確な財源保障などが提言されていますが,感触はいかがでしょうか。
国の事情など,知事も情報収集されていると思いますが,どこまで期待を持てるのか,期待できる部分をどのようにお考えになっているのか,御所見をお伺いします。
国に期待する面と,その反対に県が主体的にできることがあります。主体的にしなければならないことがあります。今回の交付税など,大幅削減もある程度予想はしていたというものの,その予想をはるかに超えた削減でありました。それは,すなわち,3次行革の前提が崩れたことを意味すると思います。3次行革の強力な推進と言われましても,穴埋めをしなければならない数字が大幅に拡大した現在,3次行革の抜本的な見直しが必要になるのではないかと思います。第4次行革か3次行革のバージョンアップか,どのように対処されるのか,お伺いしたいと思います。
それにしましても,国の動向も余りにも不透明で,先ほど申し上げましたが,国とて厳しい状況の中であります。本当に発想の転換といいますか,地方の主体的な立場における抜本的な行財政改革に取り組む時期に来ているのではないかと思います。国民であり県民でもある私たちにとりまして,手をかえ品をかえた「○○債」の創設は,結局のところ,借金をふやし続けることの繰り返しであると言えます。確かに,少子・高齢化や国際化社会になりまして,要望は年ごとに多様化し,とてつもない需要の増大を招いております。要望が幾ら増大しようとも,税金には限度があり,その中でやりくりをするしかないことをもう一度考えないといけません。最近,問題になっている多重債務者とその本質において同じであります。一度借金を始めてしまうと,どんどん泥沼化するさがを今さらながら考えるわけであります。高くなった生活レベルを下げることはできないなどと,うそぶいてはいられないところにあることを,心底実感せねばならないのではないでしょうか。それなくして,真の主体的な地方自治など実現できないところまで来ていると思います。もちろん,苦しいやりくりをしても,知恵さえ出せば十分豊かな生活はできることもあわせて確認をしておきたいと思います。すなわち,この場で何度となく申し上げてまいりました「入るを量って出るを制す」であります。選択肢は,今や大幅な歳出カットしかないと思います。つらいことですし,嫌なことでありますけれども,避けて通れなくなったのではないでしょうか。破綻する前だからこそできる限りの努力をしなければなりません。
ここで,提案したいのでありますが,もしも財政再建団体に転落したのならば,どのような予算措置をするのでしょうか。最悪のシナリオを想定し,そこから逆算して,それを骨格にして,肉づけをする手法をとるべきと思います。国の動向など,現在にあって,ほとんど不確定な要素に頼っていくよりも,主体的に先手を打つことが何よりも肝要ではないかと思います。景気が回復したとは言いましても,ふえた税収分のうち大部分は交付税も削減されるのでありますから,相当の増収がない限り,増収の効果というものは期待できません。仮に,国が大幅な税源移譲をしてくだされば,これはむしろありがたいと思えばいいわけです。このような考え方がまだ必要でないのであれば,しっかりと反論をしていただれば幸いであります。それだけの見通しがあるのであれば,納得がいくよう説明していただきたいと思います。知事の御所見をお伺いします。
次に,県税の未収額についてお伺いします。ここまで財政が悪化しますと,わずか数%とはいえ,貴重な財源であります。平成9年度には60億9,800万円でありましたが,平成14年度には68億2,300万円に増加しております。この現状分析と徴収強化にどのように取り組まれるのか,お伺いいたします。次に,今回の交付税ショックの県下の市町村への影響はどうか,お伺いします。
合併推進もいよいよ佳境に来ています。邑久郡地域でも,この3月6日の合併協定調印式が決定しております。各市町村も紆余曲折,さまざまな声の中で,多くの法定協議会も立ち上がっております。今回の国の交付税措置は,今予想される合併の規模では,将来的にはどのような影響があるのでしょうか。そもそも,これだけ厳しい財政状況を乗り切るためと,合併が提案されてきたのですが,その根本的なところの議論,すなわち,自立,持続可能な財政ができるはずでありますけども,状況が悪化した。この状況と合併をどう考えればいいのか,お伺いしたいと思います。
さらに,知事も,「合併推進にはリーダーシップを発揮したい」と述べられておりますが,この段階におけるリーダーシップとはどのようなことなのか,お伺いしたいと思います。
妙見山障害切土地広場の計画のずさんさについて指摘
次は,先般の新聞報道で,むだな投資と指摘された妙見山障害切土地広場についてお尋ねいたします。この土地は,岡山空港の滑走路延長に伴い,航空機の運航障害となる妙見山を制限高さ以下に切り下げる必要が生じ,発生したものであります。この土地を有効利用する観点から,県,岡山市,地元の三者が協議を重ね,ランニングコースやトラックなどを有する広場を1億8,600万円をかけて整備したものであります。
そこで,以下,3点お尋ねします。
1つ,県,市,地元,三者による広場整備等に係る協定書が締結されたのが平成元年でありますが,供用開始は昨年の7月であります。なぜこのような長い期間がかかったのか,その計画がいいかげんではなかったのかと思われるのですが,お尋ねいたします。
2,利用計画についてであります。新聞で報道されたとおり,この半年間ほとんど利用されていないようでありますが,まずその実態について伺います。この広場は,岡山空港の西の山の上に位置し,場所が大変わかりにくいところにあるばかりか,そもそもこんな遠いところを一般の人が利用するとは思えないのですが,県は,今後の利用計画についてどのように考えているのか,お尋ねします。
3,むだな投資との指摘についてであります。平成14年から整備工事に着手しているのですが,本県財政の最も厳しいときでもありました。今後の利用状況にもよりますが,果たして1億8,600万円もかけて,このようなところに広場を整備する必要があったのかと思わざるを得ません。知事の御認識をお聞かせください。
化学物質排出把握管理促進法の徹底について
次に,化学物質排出把握管理促進法に関連してお伺いをいたします。
化学物質排出把握管理促進法が,御承知のように1999年に策定され,2002年度から国が始めた,各事業所の化学物質の排出量の公表がきっかけとなって,民間の石油化学のコンビナートなどでは,排出量を減らす設備投資が行われているようであります。私の聞くところによると,全国各所において,そのような設備投資が行われているようであります。人体に有害とされる化学物質の排出量を減らすための設備投資は費用がかかりますが,環境面での強化に当然ダイレクトにつながり,会社や経営トップのイメージアップとなり,地域社会からの信頼感が増すことは必定であります。
例えば,原油を精製して化学製品の米と呼ばれるエチレンなどを周南コンビナートに供給する,出光興産徳山精油所と出光製油化学徳山工場ですが,たくさんのタンクのうち,ナフサを分解した中間体を保管するCTCタンクの内部に,このほどアルミ製の浮きぶたが取りつけられたそうです。この浮きぶたがタンク内部で液体と窒素を遮断する。窒素を外に放出する際に混入する有害物質の量を減らす仕組みだそうであります。発がん性物質のベンゼンの排出量を,年間約1.7トン減らせると言います。2001年から2002年度は,4基のベンゼンタンクに浮きぶたを設けるなど,数億円を投資してきたそうであります。2004年度には,タンクローリーの出荷設備に排ガスの回収装置を設けるなど,今後も数億円を投じる予定とのことであります。
このような例は結構ございます。いずれにしましても,余計な投資だと思わないで,ぜひ各企業にはやっていただきたいと思います。我が県内の,例えば,水島のコンビナートなどの関連企業や工場におかれましては,積極的に目に見えるようなものとして実現をお願いしたいわけです。知事としても,このあたりの働きかけを御検討願いたいのですが,現状認識とあわせて御所見をお伺いいたします。
乳幼児医療費公費負担補助について
乳幼児医療費公費負担補助制度についてお伺いいたします。
これまで我が会派としましても,何度も質問をしてまいりましたし,先日も,平成16年度予算要望提出の際にも取り上げてまいりました。最重要課題の一つとして,改めてお伺いします。
まず1点は,国の医療制度改革により,平成14年10月から,医療保険における3歳未満の乳幼児医療費の自己負担が,一律2割へと引き下げられました。この措置の目的は,少子化対策であり,乳幼児の健康確保の拡大であります。また,この措置は,乳幼児医療費を助成している県及び市町村の助成,財政負担軽減にもつながっていますが,この措置による県の財政負担軽減は,年間幾らになるか,お示しください。
また,この国の措置をどのように評価されるのか,お伺いします。
2点目は,次世代育成支援対策推進法の成立なども踏まえ,知事は,2005年度から5年間の計画で,「新岡山いきいき子どもプラン」を進められようとしております。その中で,乳幼児の健康確保なども含めた子育て支援策を具体的な目標を設け,岡山県の子どもを健やかに生み育てる環境づくりを進められると思っております。この趣旨からも,乳幼児の健康確保を現実の制度して反映していただきたいと思います。今回の予算で,入院については補助対象年齢を就学前まで拡大をされております。厳しい予算編成の中で,子育て支援という重要な布石のために予算を割かれたことにつきましては,その英断を高く評価したいと思います。
そこで,伺いますが,今回の措置は各市町村への大きな支援になりますが,県民への影響についてはどのように見ておられるのか,お伺いします。
先日の知事会見でも,綱渡り予算編成と言われましたように,危機的な財政状況ではありますが,さきに述べるような2つの観点からも,次世代育成のため,本県の子育て支援水準を上げるべく,乳幼児医療費公費負担補助制度をさらに前進させていただきたいと思いますが,いかがでしょうか,お尋ねいたします。
大学医学部の医師による名義貸し調査要請
次に,大学医学部の医師による名義貸しについて伺います。
この名義貸し問題の実態調査をしていた厚生労働省も,3日までに中間まとめをしています。31大学の医師が計155の医療機関に名義貸しをしていることが,本日の新聞報道でも発表されておりました。もう既に御承知のとおり,大学医学部の医師が,自分の大学以外の医療機関に,実際には勤務していないにもかかわらず勤務したようにしていた,いわゆる名義貸し問題であります。これはどのようなものなのか,いつごろから行われ,どの程度あったのか,県当局はどのように認識されているのか,まずお聞かせください。
また,岡山県として,このようなことが明るみに出て以来,どのように対応されたのか,そして,今後,どのように対応されるのか,お聞かせください。
また,厚生労働省などとはどのような連携を持っていらっしゃるのでしょうか。立入検査など,どうなっているのか。さらに,医師の数などが,法に照らして現実には不足してたとなると,どう対応されるのかを含めてお聞かせください。
再発防止策は,国及び県がある程度前向きな姿勢を示してリードしていかないと,県民の信頼はなかなか厳しいものがあろうと思いますが,いかがでしょうか。
アレルギー食品の表示について
次に,アレルギー食品の表示制度についてお伺いします。
アレルギー患者に,呼吸困難や全身じんま疹などの重い症状(アナフィラキシー)を引き起こした「原因食品」の中で,アレルギー対策として,加工食品に原材料表示が義務づけられているものは約6割,残りの4割はそれ以外の食品だったことが,関係者の方々への調査で判明したそうであります。この調査は,平成15年7月,医療統計学の今村知明東大病院助教授とアレルギーの会全国連絡会が実施され,患者さんのいる御家族1,510家族にアンケート調査を郵送し,878家族から回答を得たものであります。現在,原材料表示を義務づけているものは,卵と牛乳,小麦,落花生,そばの5品目であります。「原因食品」が含まれていることを知らず加工食品を食べてしまう危険性を示しており,問題であろうかと思います。アナフィラキシー,つまり先ほども申し上げましたが,アレルギー患者の起こす重篤な呼吸困難や全身じんま疹などの激しい症状をアナフィラキシーというのでありますが,この経験のある患者さんから「原因食品」を最大3つまで挙げてもらうと,表示義務のある牛乳237件,卵155件,小麦94件,落花生27件が1位から4位を占め,表示義務のないごま14件,クルミ11件,イクラ10件も挙がってきております。県とされましても,このような状況についてどのようにお考えか,御所見をお伺いいたします。
雇用対策について
去る3月2日に,私たち公明党岡山県本部の青年部のメンバーが,ジョブカフェの設置事実を求める署名を携えまして,知事に申し入れを行いました。若年者雇用のためのジョブカフェにつきましては,昨年9月議会以来,お伺いしておりますが,現在,全国的に学卒未就職者や早期離転職者を初めとする若年失業者が大量に発生し,加えて,フリーターと言われる不安定な就労,無業を繰り返す若者が増加していることは,御承知のとおりであります。最近,国の労働調査をもとにしたNHKの報道で,大変興味深い結果がわかりました。昨年1年間の平均の完全失業率は5.3%で,13年ぶりに前の年を下回り,雇用情勢は全体としては改善の兆しを見せております。しかしながら,15歳から24歳までの若者のうち,今も仕事を希望している失業者は68万人で,失業率は前の年を0.2ポイント上回る10.1%となりました。同じ年齢層の若者の中には,仕事を探すことをみずからやめてしまった人たちが69万人います。このため,失業者の数と合わせると137万人,15歳から24歳の若者のほぼ5人に1人が学校に行かず,仕事もしていない無職の状態にある。また,地方ではこの傾向が強いことがわかりました。
この結果について,慶應大学の樋口美雄教授は,「企業の求人が付加価値の高い仕事とアルバイトのような仕事に二極化しており,多くの若者が入り口で閉め出されている。このままだと,社会の活力も失われることになり,若者の雇用機会をどうするかが緊急の課題である」と,話しております。
また,連合の笹森会長は,「戦慄すべき数字で,放置すれば日本は崩壊する。経営側には利潤追求の余り,入り口を閉ざす体質を改めるように求めるとともに,労働者側も現役世代とのワークシェアリングを取り入れるなど,総力で対策に取り組む必要がある」と話しておられます。
本県におきましても,平成14年9月の年齢階級別完全失業率において,年齢比を見ますと,15歳から24歳まで,全国平均9.5に対し岡山県は9.8,25歳から34歳では6.8に対し6.6となっており,本県では,世代によって平均並みか平均以上で,かなり増加している現状があります。こうしたことを背景に,24歳以下の若年者の失業率が高どまりしたままの状態が続いている中,地域における新たな枠組み,「若年者のためのワンストップセンター」通称「岡山ジョブカフェ」を本県も推進すべきであると思います。求人情報の提供にとどまらず,能力開発,就職支援など,一体的に行う若年者のためのセンターで,国においても都道府県に設置し,地域産業の活性化,高度化を担う若年人材を育成し,雇用を推進しております。どうか交通の便のいい場所に「岡山ジョブカフェ」を設置をしていただきたいと考えております。あわせて,今の若者のニーズに合った電話やメールによる就職相談に応じるキャリアヘルプデスクやキャリア・コンサルタントの設置,そして,日本版デュアルシステムの創設も必要と考えます。
またさらに,先日の「おかやま・産業雇用戦略会議」により,知事に提言がなされました。雇用情勢の現状と課題を,県下の雇用情勢は統計上全国トップにあるが,求職と求人とのミスマッチ,低水準の新規学卒者内定率など,全般的には統計数値ほど良好な状態にあるとは言いがたい。また,フリーターの増加や中高年の非自発的失業など,全国共通の課題を抱えていると分析しており,特にフリーターの増加について,「若年層におけるフリーターの増加は,定職につかなくても生活していけるという若者の意識の問題と,終身雇用制の崩壊を背景にした企業側の人材を自社で育てていこうという意識の低下にあるものと考えられています。フリーター自体は,資格の習得など,目的を持った上での行動であるならば,社会生活が高度化している現在,ある程度容認できる面もある。しかし,無目的に短期的アルバイトを繰り返している場合は,スキルを身につけずに年齢だけを重ねていくことになり,社会にとっても大きな損失になる」など,問題を掘り起こしておられます。資料による全国でのフリーターの数は,平成12年に193万人,平成14年で209万人との数字が出ております。
以上のことを踏まえ,今回の予算の中に若年労働者等雇用対策費として,新たにヤングワークサポート事業2,800余万円が計上されておりますが,どのようなものになるか。この問題に対し,県としてどのように対策を考えているか,知事に御決意とともに御所見をお伺いしたいと思います。
中山間地域等直接支払制度について
次は,農業問題について伺います。
政府は,小泉構造改革の一環として,2002年12月米政策改革大綱を策定,国主導で進められてきた減反政策を見直し,来年度から米や転作作物も含めた地域の水田農業ビジョンに基づき,水田農業の構造改革を進めるとともに,2008年には,農家・農業団体による自主的な生産調整をスタートさせることとしております。本年1月には,岡山市でも,中四国ブロックの説明会が開かれ,会議では,農家の皆さんからかなり厳しい御意見も出たように伺っております。年度末に迫ったビジョン策定に向けて最後の段階になっておりますが,県下の現状についてどのようになっているのか,お聞かせください。
農業問題は,食料安全保障のみならず,国土保全の意味からも,私どもは,今後ますます重要な問題になってくると認識しておりますが,担い手不足,耕作放棄地の増加と逆に深刻さを増してきております。昨年は,新規就労者数が3けたに乗ったと,大変明るい話題もございましたが,正念場はこれからだと考えております。担い手対策について,知事の御所見を伺います。
県としても,担い手への農地利用集積推進策など,各種の事業を実施されておられますが,耕作放棄地の状況を1995年農業センサスと2000年で比較すると,県全体では4,665ヘクタールから5,812ヘクタールへと増加しております。2000年農業センサスで遊休農地面積が全国で最も多かった福島県で,三春町貝山地区では,キーパー制度を導入することなどで,3年間ですべての遊休農地を解消し,話題となっております。また,金沢市では,遊休農地を利用した担い手の育成事業を開始し,成果はこれからの取り組みにかかわるわけでありますが,注目を集めております。地域地域で地理的条件が違うわけでありますが,できるだけ多くのメニューを用意することが肝要ではないかと思います。今後,本県の耕作放棄地対策をどのようにお考えでしょうか。
御承知のとおり,国は,耕作条件が不利な地域での耕作放棄を防ぐため,中山間地域等直接支払制度を2000年からスタート。来年度は最終年度となっておりますが,県が行った制度見直しに反映させるための検証作業でも,中四国農政局のアンケートでも,2005年度以降継続の要望は多いものの,耕作放棄防止には効果があるが,担い手確保には結びついていないように聞いております。中山間地域等直接支払制度について,知事の御所見と今後のあり方についてお伺いをいたします。
県営住宅対策は再検討が必要!
次に,県営住宅では,団地特有のさまざまな課題を抱えて,町内会長さんたちは本当に苦労されております。以前にも伺いましたが,入居の条件遵守など,本来,町内会としての責任範囲を超えたことが原因の課題を町内会の責任とされ,悪戦苦闘をされております。県と町内会の責任をどのようなところですみ分けをされているのか,まずお伺いしたいと思います。
次に,財政面からの問題をお伺いします。より小さな政府ということで,できる限り民間でできることは民間で,ということが,今,国も進めております。その中で,県の住宅政策として,県営住宅がございますけども,これだけ住宅事情がよくなり,県内でも空きマンションがふえている現状を見るとき,建設コストや維持管理のコストを考えますと,住宅政策のあり方の再検討が必要ではないかと考えます。例えば,借り上げ方式とか民間に委託するなど,考えられないのか,御所見をお伺いしたいと思います。
桃太郎スタジアムの有効活用を提案
次は,来年の国体を目前にして,桃太郎スタジアムも整備が進みました。この補助競技場などの活用について伺います。
一定のルールのもとに貸し出しをされていることは十分理解できるのでありますが,ここでは,新しい競技にもどんどん門戸を開放すべきと申し上げたいと思います。いろいろなことが閉塞した現在にありまして,新しい芽を少しでも大事にしていただきたいということであります。今,やる気のある人はどんどん活躍する場や機会を提供し,やる気を伸ばすことは大切であります。新しい施設を次々つくれない以上,既存の施設をできるだけ公平に,多くの人に開放する。管理も大変であると思いますけれども,特に,このような新しい芽を大事に育てていくという観点で御所見をお伺いしたいと思います。
本四連絡橋の料金割引について
次に,本四連絡橋の通行料金等の問題について伺います。国土交通省は,昨年2月,瀬戸大橋など本州四国連絡橋の通行料金について,1割値下げすることを発表,昨年の4月より実施されているところであります。新料金は,一般車が1割引きのほか,ETCの利用者は15%引きとなっており,瀬戸大橋の早島−坂出間の普通料金は一般車が4,100円,ETC車3,874円となっています。ところで,岡山県や広島県などの関係10府県市は,昨年3月,「本四道路の料金割引について」に対する出資地方公共団体の意見を取りまとめ,国土交通省に提出しています。意見書では,「国,公団は,今後とも,コスト縮減や経営合理化等により,1年後の料金見直しも含め,さらなる料金引き下げの実現に努めること」,「地方負担については,適切な財源措置を講ずること」,「上記の件や本四公団の新たな組織の検討について,地方との協議の場を設けること」の3点を求めているのであります。
そこで,お伺いします。
まずは,割引の原資として国が求めている地方出資の10年間延長の問題についてであります。意見書の中で,「地方負担については適切な財源措置を講ずること」を求めていることから,国は「負担受け入れは了解された」と解釈しています。しかし,岡山県などは,「現在も行っている出資への補助などの財源措置を求めただけ。新たな追加負担を受け入れたわけではない」としております。今後,この問題はどのように決着をつけていくか,お考えをお聞かせいただきたいと思います。
また,意見書の1点目の「国,公団は,今後とも,コスト縮減や経営合理化等により,1年後の料金見直しも含め,さらなる料金値下げの実現に努めること」や,3点目の「上記の件や本四公団の新たな組織の検討について,地方との協議の場を設けること」については,現在,どのように進行しているのか,お伺いをしたいと思います。
次は,料金割引の効果等についてであります。
このたび,瀬戸大橋などの本四連絡橋のこの半年間の交通量と料金収入がまとまり,発表されました。それによると,交通量は2,007万台,前年同期比2.9%増にとどまり,料金収入は約400億円で約6.6%減少となっております。本四公団が当初予想した,交通量は年間5%増,料金収入は同5%減には及びませんでした。特に,瀬戸大橋の通行台数は大きな変化はなく,料金収入の減少率が本四3ルートの中で最も大きくなっています。一方,神戸・鳴門ルートの大鳴門橋の交通量が,唯一5%以上伸びています。昨年3月に高松自動車道が全面開通した結果,四国から関西方面の通行が便利になった結果と見られているのですが,県では,今回の通行料1割値下げの結果をどのように分析されているのか。そして,今後,どのような対策をお考えなのか。さらなる値下げについてもお考えをお聞かせください。
学校の防犯対策強化について
次は,教育問題であります。
近年,学校を発生場所とする犯罪件数が増加していることは,皆さんもよく御存じのことと思います。凶悪犯が増加するとともに,外部の侵入者が学校へ侵入した事件が,平成14年には2,168件と,平成11年の1,042件と比べ約2倍を超える状況にあります。平成11年12月には,京都府の日野小学校,平成13年6月には,大阪府の池田小学校において,余りにも痛ましく,安全であるべき学校において決してあってはならない事件が発生いたしました。また,このことを踏まえ,全国各地の学校では,学校や地域の状況に応じた学校安全に関する取り組みが行われてきているものの,池田小学校の事件後も,昨年12月の京都府や兵庫県の小学校の事件など,学校に不審者が侵入して子供の安全を脅かす事件や,通学路で子供に被害を加えられる事件などが後を絶っておりません。これまで以上に,岡山県,教育委員会,学校,保護者が先頭に立ち,地域,警察,消防,自治会等と連携をとりながら,危機感を持ち最大限の防犯対策を行わなければならないと思います。現在の本県の対応を見ますと,文部科学省がつくった緊急管理マニュアルが学校に配布されており,このマニュアルをもとに,学校マニュアルの策定や校内体制の整備,教職員の危機管理意識の向上,校門等の適切な管理,防犯関連設備の運用,子供の防犯教室,防犯訓練の実施,また,地域や県団体への連携等々が掲げられている現状です。
そこで,教育長にお尋ねします。
まず,本県の学校施設における犯罪状況,また,防犯ベルの貸与・配布,あるいは是非はありますが,防犯カメラなどの防犯関連設備の運用なども含め,今後の対応についてお示しください。
次には,先ほど申しましたように,学校単位で,現場の教職員の方々が環境も建物も違う中危機管理マニュアルを策定しておられますが,その学校ごとの策定に警察署が一緒に参画し,策定する。また,消防署から派遣の消防訓練のような防犯訓練も,警察の方々が参加するような体制をつくることはできませんでしょうか。これは県警本部長にお伺いします。
予測できない犯罪者の行動や,子供たちに配慮もした実際の訓練は,やはり専門的な知識がなければなかなか実効性のある危機管理はできないと思いますので,よろしくお願いいたします。
県教委の調査によりますと,健康の大敵と言われる肥満が県内の小学生に広がっております。県内小学生に占める肥満傾向の児童の割合は,5年連続で約7%を超え,2002年度では,10年前に比べ約2ポイントふえて7.7%で,40人学級なら1クラスに3人はいることになります。子供の運動不足も深刻で,体力も低下傾向にあるようです。2002年度調査では,小学6年男子の握力は21.3キロで,10年前に比べ0.9キロ減っています。小学2年女子の50メートル走は11.1秒で,10年間で0.3秒遅くなっています。外で遊ぶ場所が少ない上,テレビゲームなどの普及で,家に閉じこもりがちな子供がふえたのが原因ではないかと推測されていますが,県としても,学校での取り組みとともに,スポーツ施設の無料開放拡大や広報,総合型地域スポーツクラブの設立・育成など,しっかりと児童に運動の習慣を身につけさせることが必要だと思いますが,今後の取り組みについて,教育長にお伺いをいたします。
次に,警察本部長に伺います。
警察本部長は,先日1月27日に本県警察本部長に着任されたわけであります。着任時の記者会見で,1,県民のための警察,2,総合力の発揮,3,改革・改善の努力,の3つの柱を掲げられ,特に「犯罪を起こさせない取り組みが必要」と指摘されたと報道で伺っております。我が県も,各県と同様に,在日外国人による犯罪の増加,刑事事件の検挙率の低下など,本県を取り巻く治安の悪化は年々深刻化し,憂慮されているところでありますが,県警察におかれましては,街頭犯罪等抑止総合対策の推進など,積極的な取り組みが効果を上げ,昨年は7年ぶりに刑法犯の認知件数減少に転じたところであり,この間の警察官の皆さんの御努力に対しましては敬意を表するものであります。しかしながら,依然として刑法犯の認知件数は高い水準のままであります。また,着任1カ月少々でありますが,県警本部長の本県の治安の現状,犯罪発生の状況をどのように分析して,本県のトップとしてどのような方針と決意でこの職に当たられるのか,御所見をまずお聞かせいただきたいと思います。
次に,県下の治安維持あるいは犯罪の抑止力としての交番は,非常に大きな存在であり,諸外国でも日本の交番制度が多く取り入れられていることは,御承知のとおりであります。しかしながら,近年においては,地域の住民からは,パトロールの強化を要望する声が強く,逆に,「いつ交番に行っても警察官がいない」という空き交番に対する不満や不安の声が寄せられてもおります。こういった現状を踏まえ,勤務員が不在がちで,取扱件数の多い市街地の交番に警察官OBを嘱託配置し,地理案内,各種相談,遺失・拾得届の取り扱い等を行う,交番相談員制度を導入しており,平成12年度から5年計画で増員を図っておられますが,国は治安維持対策として,来年度,新たに交番相談員の増員を地財計画に盛り込んでおります。これを踏まえ,県としまして,警察官が不在となりがちな県南都市部の交番20カ所に,追加でさらに20人増員する予算要望がなされておりますが,地域住民にとって安心・安全な暮らしのかなめである交番での交番相談員の充足率といいますか,地域住民の要望にどれだけこたえられるのか,今後の方針も踏まえて御所見をお聞かせください。
交通安全対策について
次は,交通安全対策であります。
平成14年度交通年鑑によりますと,平成14年度の交通事故による死者数は,前年に比べ,数では21人,率では11.1%減少しているのでありますが,人身事故件数,負傷者数は微増となっております。人口10万人当たりの発生状況は,人身事故数で全国ワースト4位,死者同じく15位,負傷者数で第3位であります。全国的に見て非常に高い発生率であります。この数字については,かなり憂慮すべき数字であると考えますが,率直な感想並びにこの原因についてどのように分析しておられるのか,御所見をお伺いしたいと思います。
平成14年6月には,悪質・危険な違反行為の点数引き上げや酒気帯び運転の罰則対象範囲の拡大などを盛り込んだ道路交通法施行令の改正案が閣議決定され,施行されました。このときの改正以降,岡山県下でも,酒酔い,酒気帯びでの検挙者数は,前年比875件,率にして26.8%の減少をし,飲酒運転,酒気帯び運転や交通事故による死者数の減少など,法改正による効果がはっきりと出たわけであります。現在,今国会に道路交通法の一部改正案が提出され,審議されることになっております。今回の道路交通法の改正試案では,暴走行為や改造車両への罰則の強化,また,運転中の携帯電話使用規制,そして飲酒運転対策としての呼気検査拒否への罰則の強化,駐車違反車両への所有者責任の導入などであります。いずれも,交通安全対策として,また,公平の原則からも導入が待たれるところでありますが,現行法上で法令の運用や積極的な適用で交通事故の減少につながるような手だてがあるのではないかとも思います。検討していることがあれば,お聞かせください。
また,長距離トラックやハイウエーバスの運転者による日常的な飲酒運転や飲酒による死亡事故が頻繁に発生したことから,ドライブインでのドライバーの飲酒の実態がテレビなどで報道されて問題になっておりますが,県内での実態はどのようになっているのか,現状とこれまでの対応はどうだったのか,また,今後の方針もあわせて御所見をお聞かせください。
厳しい話が多い中にありまして,明るい話題の一つに,この春からブルーラインの無料化が始まります。ブルーラインは,対面通行で見通しのよい長い直線道路も多いことから,スピードの出し過ぎ,そして急なカーブも多く,途中にある施設の出入り口など,交通量の増加による交通事故が懸念されるところであります。安全対策は,どのように取り組まれているのか,お伺いします。
最後に,県警察のまとめによりますと,昨年来被害が急増しております,いわゆるおれおれ詐欺の被害が,未遂を含め昨年1年間で75件,被害金額は1億円を上回ったと伺っております。しかしながら,摘発件数はゼロと,捜査の困難さが浮き彫りになっております。当然,この種の犯罪は,我が県独自の捜査のみで結果が出るとは考えにくいのではありますけれども,お年寄りがねらわれたり,子供や孫を思う優しい気持ちが悪用される悪質さや深刻な被害を考えると,一刻も早い摘発と被害の防止対策を県警察,知事部局一体となって講じなくてはならないと思います。また,詐欺の形態も次第に巧妙化してきているとも聞いております。先日は,弁護士までもがおれおれ詐欺の被害に遭ったことが報道されておりました。警察としても,素早い対応が必要になると思いますが,おれおれ詐欺についての取り締まりの現状と被害防止対策についてどのように検討されているのか,以上,県警本部長にお伺いします。
以上,質問を終わります。
御清聴ありがとうございました。
知事(石井 正弘君)
公明党の吉田議員の代表質問に対しましてお答えを申し上げます。
まず最初に,3選を期しての県政の総括と今後の展望につきましてお尋ねをいただいたところでございます。先ほど,吉田議員よりお寄せいただきました,私の県政取り組みに対します評価と,また,3期目への期待に対しまして,これまでいただきました温かい御支援とあわせまして,心から感謝を申し上げる次第でございます。ありがとうございました。
さて,総括でございますが,私は,これまで対話の県政,開かれた県政を基調といたしまして,県民の皆様方の幸せの実現を図るということを県政の目標といたしまして推進してきたところでございます。大変厳しい財政状況でございましたけれども,これに対しましては,行財政改革を思い切って断行をいたしますとともに,広域交通網の整備等,21世紀の発展のために必要不可欠な基盤整備も進めてまいりまして,中国地方における本県の拠点性また優位性を高めてきたものと,このように考えているものでございます。
また,本県が目指すべき将来像といったもの等を掲げました「新世紀おかやま夢づくりプラン」を策定いたしまして,県民協働の県政,そして,ハードからソフトへ転換していくソフト施策重視の地域づくりに取り組んでまいったところでございます。これらの点につきましては,教育とか福祉とか環境等,さまざまな分野におきまして一定の成果が見えてきていると,このように存じております。
これからの展望でございますが,今後は,こうした動きというものを力強いものといたしまして,岡山のさらなる飛躍,そして飛翔というものを図っていきたいと,このように考えております。このため,第3次行財政改革の推進はもとより,あらゆる方策を駆使いたしまして,現在迎えておりますこの難局を切り開いてまいりたいと思います。そして,同時に,人の和というものを基調といたしまして,岡山の元気を増す3つの創造政策,そして,岡山国体の成功に向けました取り組みを力強く進めてまいりたいと思います。
また,市町村合併の推進を図ると同時に,道州制の導入,そして,その中での中四国州の実現に向けました国民的な議論を展開してまいりたいと考えております。
秋に任期を迎えますけれども,県民の皆様方の御支持をいただくことができれますれば,私は,こうした県政の重要課題に対しまして,生活者の視点に立ち,また初心を忘れることなく,人と地域が生き生きと輝くような「快適生活県おかやま」の実現に対しまして,全力で取り組んでまいる所存でございます。県議会を初め,県民の皆様方のなお一層の御指導とお力添えいただきますように,よろしくお願いを申し上げる次第でございます。
続きまして,幾つかの重要な問題につきまして御指摘をいただきました。順次,お答えを申し上げます。
まず最初に,財政問題でございますが,地方交付税等削減の予測でありますが,本県では,実は昨年8月お示しをいたしました財政見通しの中で,あらかじめ合理的に予測できる範囲内で,その影響額は算出をしてお示ししていたわけでございます。削減のうち,人勧によります給与の減額改定とか,あるいは県税収入等の増加に伴う減少,これは当然の変動だということで理解はできるものではございますが,しかし,年末の地方財政対策で,これほどまで大幅に投資的経費等が削減されるということは,全く予見できなかったということでございます。御指摘いただきましたとおり,総務省からも人事交流ということで,本県にも幹部として来ていただいているわけでございますが,ただこの問題は,どの都道府県におきましても人事交流等がなされておりますが,全国の地方公共団体において,現在,予算編成が混乱をしている状況でございまして,そういうことからいたしますと,いまだもって十分なる総務省側からの説明もないという状況でございます。今回の削減がいかに唐突なものであったかということが,そういった混乱にあるということから示されているものと思うわけでございます。
そこで,緊急提言等行ってきたわけでございますが,その感触でございます。今回の地方交付税等の大幅削減に対しまして,先般来,中国地方知事会や県内地方6団体の連名で,国に対してまして,的確な財源保障等につきまして緊急提言を行ってまいりました。このことにつきましては,我々の主張に対して一定の御理解はいただけたものと存じております。しかし,この提言内容が,じゃあ理解はしていただきましたけれども実現されるであろうかということにつきましては,まさにこれからの我々地方の働きかけ次第ではないかと,このように考えているところであります。先日の首相官邸で開かれました地方制度調査会の場におきましても,私は,知事会を代表して強く主張し,提言をさせていただいたところでございます。そういった面で,理解はいただいたと思いますけれども,残念ながら,その御答弁の内容は,我々の期待しているものとは少しかけ離れたような状況でございましたので,ますますこれから地方が一丸となって,強く働きかけをしていかなきゃいけないという思いを強くいたしました。今後とも,県議会の皆様方,そして,全国知事会等とも連携をいたしまして,あらゆる機会をとらえて働きかけを強めていかなければならないと考えておりますので,どうか県議会の皆様方のなお一層の御支援と御協力をよろしくお願いを申し上げる次第でございます。
第3次行財政改革の見直しでありますが,このまま交付税改革の名のもとに,国の財政上の都合によります地方への負担転嫁が継続されるということでありますれば,平成17年度予算編成は,これは極めて困難な状況にあると思います。したがいまして,国の三位一体改革が真の地方分権実現に資する改革となりますように,国に対しまして強力に働きかけを行いますとともに,今後の財政再建の取り組みにつきましては,これからの三位一体改革の動向や,現在,回復基調にはございますけれども,県税収入が本当にそういう方向にいくのかどうかという,その動向等を見きわめをしながら,改めて検討せざるを得ないと,このように考えております。
大幅な歳出カットでありますが,議員御指摘のとおり,私も歳出の徹底的な見直しは必要と,このように認識はいたしております。しかし,具体的に御提案いただきました財政再建団体に転落した,その財政再建団体並みの予算措置を原則としてはどうかという御提案でございますが,そのようにするということの意味は,県単独の施策をすべて基本的にはゼロ,何もしないということを意味しておりまして,そういうことになりますと,私が目指しております「快適生活県おかやま」の実現を図ろうとしている本県にとりましては,余りにも県民サービスに対します影響が大き過ぎるのではないかと,このようにも考えるものでございます。平成17年度におきましても,巨額の収支不足というものが見込まれておりまして,その穴埋めの具体的な目途も,現時点では立っていないという状況の中にあるわけでございますから,したがって,私もさらなる歳出の見直しに取り組んでいく必要はあるものと,このようには考えておりますが,いずれにいたしましても,国のこれからの動向とか景気の動向等,いろんなことを的確に把握をしながら対応を考えていかなきゃいけないと,このように存じているわけでございます。そもそも今回の財政危機の要因は,国の責任放棄とも言える一方的な地方交付税等の削減によるものでありまして,私はまず,こういった国の無責任な対応に対しまして,地方の自主性自立性を損なうことがない地方税財源の確保というものを強力に働きかけをしていくということ,これがまず第一ではないかと考えております。
県税の未収額についてでございますが,長期に景気が低迷をいたしました結果,納税困難な者が増加をいたしまして,特に法人二税,軽油引取税の大口滞納が発生するなど,未収額は増加傾向にございます。徴収対策につきましては,これは決定的なものはございませんで,日々の職員の地道な努力というものが基本であるわけでございますが,夜間催告や休日徴収の実施,そして,悪質滞納者に対します預貯金の差し押さえ等を積極的に実施してきております。特に,未収額の約4割を占めております個人県民税につきましては,賦課徴収を市町村に委任しているということでございますので,県と市町村で構成いたしております個人住民税徴収対策連絡会議におきまして,効果的な徴収対策を検討いたしたいと思います。と同時に,未収額が年々増加する自動車税につきましても,来年度から,滞納者の自宅を戸別訪問して,未収額を直接徴収する徴収嘱託員を配置いたしまして,徴収対策を強化するなど,未収額の縮減に努めているところでございます。この徴収嘱託員という制度は,基本給に合わせ,特別給といたしまして,収納税額に対しまして一定割合の特別給を差し上げるということでございますから,いわば成果主義でございます。そういったことで,一生懸命徴収の努力をしていただけるものと,そういったことで収入がふえるということで,その効果も期待しているものでございます。
続きまして,市町村合併の問題であります。
地方交付税等削減の市町村合併への影響についてのお尋ねをいただきましたが,今後の三位一体改革の動向とかあるいは交付税の見直しというものが不透明でありますため,今回の削減措置のみからお尋ねいただきました将来的な影響を判断するということは困難でございますが,今後も,交付税の総額抑制というものが予想されるわけでございまして,合併すると否とを問わず,地方自治体の財政を取り巻く環境は一段と厳しくなっていくものと予測されます。しかしながら,合併市町村につきましては,財政支援措置といたしましての合併算定がえのほかに,組織やあるいは行財政運営の効率化によります歳出削減というものが見込まれますため,合併しない市町村と比べますれば,財政面で有利となるものでございます。したがいまして,合併によります行財政基盤の強化や新たなまちづくりを目指しまして行われております県下の各合併協議というものはぜひとも進めていただきまして,現下の厳しい財政状況を克服して,分権時代にふさわしい基礎自治体の形成をぜひ図っていただきたいと考えております。
県のリーダーシップでございますが,現在,県内各地域で法定協議会が設置をされまして,また,近く設置が見込まれる地域もあるなど,本県における合併の全体像はほぼ固まってきつつあると,このように考えております。しかしながら,来年度がこの合併特例法の最終年度となるということを考えますと,各地域の真剣な取り組みというものが具体的に合併の実現に結びつくということが重要であると考えておりまして,合併協議が円滑に進んで,合併特例法の期限までに合併できますように,県として適切に助言や支援を行うと,これが現段階の県といたしましてのリーダーシップではないかと考えております。
次に,妙見山障害切土地広場についてであります。
この整備計画についてでありますが,当初案では,滑走路2,500メートルの延長に合わせ策定することとしていたところでありますが,その供用開始前に3,000メートル化の構想が持ち上がりまして,障害切土地の追加切り下げが必要となる見込みとなったということでございまして,そのため,3,000メートル化に向けた取り組みを始めました平成6年度以降に計画案の策定作業がずれ込んだものでございます。その後におきましても,計画策定に当たりまして,地元対策協議会,岡山市とたび重なる協議や計画案の修正というものを行いまして,厳しい財政状況を勘案して,最終的に平成13年度末に整備計画を策定し,決定したということでございまして,その後,直ちに広場整備工事に着手して,昨年7月に供用開始したと,このような次第でございます。
利用の実態等でありますけれども,昨年7月の供用開始以降,企業や高校の陸上部,消防団や小学校など近隣の団体,個人の方々に利用はされておりますものの,利用が低調であったことから,さらなる利用促進を図るために,県下の市町村,学校及び企業の陸上部などへ広場を紹介いたしましたポスター・リーフレットを配布するなど,広範囲なPRに努めてきているところでございます。私も,先日,現地を視察いたしましたところ,このPR効果もあったかと思いますが,鴨方町の高校陸上部の選手が来てトレーニングをしておられました。非常に使いやすい,利用しやすい,すばらしい広場であると,このような評価もいただいたところでございまして,握手をして頑張れよという激励もさせていただきましたが,こういったような本県のPRの取り組みによりまして,最近では,岡山陸上競技協会など,関係団体からも,練習環境にすぐれておって積極的に利用したいと,このような評価もいただいているところでございます。この広場の位置や利用の仕方が,そういったことで浸透しつつあるということ。そして,自由使用として開放している広場でございまして,今後,さらに多くの方々に利用していただけるものと考えております。また,そのような利用促進策をさらに改善も含めまして努力をしていかなければならないと,私も考えております。
広場整備の必要性についてのお尋ねを最後にいただきましたけれども,この切土地は,自然環境の保全あるいは防災,さらには保水機能を維持していくという観点から,緑化が求められていた土地でございます。切ったままでそのまま放置するわけにはいかなかった土地であるということでございます。また,平成元年に,切土地を開発整備することにつきましての協定を地元等と締結をしていたという趣旨も考慮いたしまして,平たんな土地をそのまま生かして有効利用を図って,緑地を主体とした広場整備を行うこととしたものであります。
なお,この広場の計画策定に当たりましては,陸上競技関係者等の意見もお伺いをしながら,実は,当初案ではいろんな案がございました。あの土地を大幅に改変するという構想もあって,非常に費用もかかる,そういう構想もあったわけでございますけれども,その当初の案を大幅に縮小いたしまして,県民だれもが自由に利用できる広場といたしまして,必要最小限の整備を行ったということでございますので,御理解を賜りたいと存じます。
次に,化学物質対策でありますが,県では,化学物質排出把握管理促進法に基づきまして,各企業に対し,排出量を減らすための設備の設置など,さまざまな機会をとらえて,自主的な排出削減が促進されますように働きかけを行っているところであります。水島地区では,お話にございました浮きぶた設備やあるいは排ガス回収装置のほか,排出ガスの燃焼処理や活性炭吸着などの設備投資が行われるなど,積極的な取り組みがなされてきておりまして,その結果,例えば,ベンゼンについて申し上げれば,平成11年度の年間排出量135トンが,平成14年度では約4分の1となりまして,34トンまで削減されているところであります。化学物質のより一層の削減が図られますように,今後とも,企業への働きかけを徹底してまいりたいと存じます。
次に,乳幼児医療費公費負担補助制度等であります。
国の医療制度改革についてでありますが,3歳未満児の自己負担が一律2割に引き下げられたことによりまして,子育てをしている家庭の負担の軽減が図られ,乳幼児の適切な医療の確保に資するものと,このように考えております。
なお,今年度当初予算ベースでの県にとっての負担軽減額は,約2億3,000万円と試算いたしております。
県民への影響についてでありますが,現在,対象年齢を義務教育就学前より低く設定している市町村に,県全体の就学前児童の約88%が住んでいるところでありますが,このたびの県の乳幼児医療費公費負担補助制度の対象年齢の拡大によりまして,これらの児童がすべて対象となるものであります。これによりまして,子供を持つ親の経済的精神的負担の軽減が図られ,子供の健やかな成長が支援されるものと思っております。
県制度の前進でありますが,極めて厳しい財政状況にあるにもかかわらず,経済的負担はもとより,精神的身体的負担の大きい入院診療につきまして,その負担の軽減を図るため,補助対象年齢の拡大を決断したものであります。県といたしましては,国に対しまして,公費負担制度の創設を今後とも強く要望いたしますとともに,未来を担う子供が健やかに生まれ育つ環境というものを整備いたしまして,今後とも,より一層,子育ての支援対策を図ってまいりたいと存じます。
次に,医学部医師の名義貸しについてであります。
県の認識等でありますが,名義貸しということの定義は,保険医が勤務せず,保険医療機関に保険医の名義を貸すこと,このように承知をしております。先般,文部科学省が行った調査では,51大学延べ1,161人が名義貸しを行っていたという結果でありまして,厚生労働大臣も,「広範囲でかなりの歴史を持っている」と発言をされました。本県の2大学では,延べ75人と公表されたところでございますが,名義貸しは医療への不信を招く大きな問題であると考えております。
県の対応でありますが,厚生労働省が大学に対し行っている医療機関名等の調査について,情報の収集に努めますとともに,社会保険事務局等と連携をいたしまして,立入検査等の準備を進めているところでございますが,現時点では,本県の2大学に関する情報は入手できておりません。
医師数が不足の場合についてのお尋ねをいただきましたけれども,この点につきましては,関係機関と連携をいたしまして,医療法,健康保険法等に基づきまして,適切に対処していきたいと考えます。
再発防止対策でありますが,国は,本年2月に,名義貸しや医師不足等に対応する対策といたしまして,僻地を含む地域における医師の確保等の推進策を取りまとめまして,地域における医療対策協議会の設置や医療機関相互の連携によります地域の医療機関の支援などを推進することとしたところでございます。県といたしましても,この問題は特に国の方におきましてこれからも指導していただきたいと思いますけれども,国や関係団体と十分連携を図りながら,これらの施策を推進いたしまして,再発防止に取り組んでまいりたい,このように存じます。
アレルギー食品の表示制度でありますが,国における実態調査,科学的研究に基づきまして,発症数,重篤度等を考慮した上で,法令で表示を義務づける5品目と,表示を奨励する19品目が規定されております。先月,国でこの表示対象品目の範囲などについて見直しの検討が始められたと聞いております。したがいまして,県といたしましては,その動向を見守りつつ,今後とも,法令に基づき,適正な表示が徹底されますように,製造業者等の監視指導に努めてまいりたいと存じます。
次に,若年者の雇用対策についてであります。
高い失業率,フリーターの増加など,若年者の雇用環境は大変厳しく,この問題は喫緊の課題であると認識をいたしております。このため,新たに本年5月上旬には,カウンセリングから職業紹介まで一貫したサービスを提供するワンストップセンターを,岡山駅前に設置する予定でございます。このセンターは,将来を担う若者が気軽に立ち寄ることができる就職活動の拠点といたしまして,就職支援セミナー,企業説明会などの多様なサービスも行うこととしておりまして,岡山労働局,県内経済団体,高校,大学等と連携を図りながら,未就職者やフリーターなどの若年者の雇用対策に全力で取り組んでまいりたいと存じます。
農業問題についてであります。
地域水田農業ビジョンについてでありますが,新たな水田農業の構築を目指しましたビジョンの策定は,これまで65市町村において完了し,残る13町村においても,早期の策定に向け,積極的な取り組みが行われております。県といたしましては,市町村,農業団体と一体となって,ビジョンの実現を図り,活力ある本県水田農業の確立に努めてまいりたいと思います。
担い手対策でありますが,活力ある農業の発展のためには,担い手の減少や高齢化の進展等に対応いたしました意欲ある担い手の確保が重要な課題であります。県といたしましては,ハローワーク等と連携いたしました就農相談を初めといたしまして,農業実務研修の実施などによります新規就農者の確保や集落営農組織の育成等,多様な担い手の確保に努めてきております。新年度におきましては,新規就農者に,必要な農地や住宅の確保に対する支援制度を創設することとしているわけでありますが,今後とも,こういったきめ細かい,総合的な担い手確保対策を推進してまいりたいと存じます。
耕作放棄地対策でありますが,県といたしましては,認定農業者等への農地の利用集積を初め,集落営農組織によります地域ぐるみでの営農活動等を通じまして,耕作放棄地の発生防止に努めてきております。さらに,新年度からは,市町村と連携をいたしまして,耕作放棄地での肉用牛の放牧あるいは農業特区制度を活用いたしました定年帰農者への農地の提供など,幅広い耕作放棄地対策を一層強力に推進してまいりたいと存じます。
中山間地域等直接支払制度についてでありますが,平成12年度から取り組んでおります本制度は,地域ぐるみでの水路や農道の管理を初め,農作業の共同化などを通じまして,地域農業の活性化や耕作放棄の防止に大きな成果を上げてきたものであります。県といたしましては,今後,本制度の導入を契機といたしました地域ぐるみでの取り組みというものを,集落営農組織へと発展をさせまして,中山間地域における主要な担い手として育成をしていくなど,本制度の一層の有効活用を図りますとともに,制度の継続と充実を国の方に対しまして働きかけをしてまいりたいと存じます。
次に,住宅政策であります。
県と町内会の責任についてでありますが,町内会の役割は住民の自主性に基づきました良好なコミュニティーの形成でありまして,県営住宅における入居条件の遵守などにつきましては,これは当然のことながら,設置管理者であります県の責任であると存じます。
このため,管理上支障がある場合におきましては,管理人等を通じまして個別に指導を行っておりまして,今後とも,町内会と情報交換をしながら適切に対処してまいりたいと存じます。
借上方式等でありますが,県では,高齢化への対応や居住水準の向上等を図るために,狭小・老朽化した県営住宅の建てかえなどに鋭意取り組んできているところであります。お話をいただきました空きマンションを活用した借り上げについてでありますが,これは所有者との調整とか管理上の問題等から,現状におきましては困難であると考えておりますが,しかし,今後の建てかえに当たりましては,建設コストの縮減に向けまして,初期投資の軽減が図られます借上方式も整備手法の一つとして検討をしてまいりたいと存じます。
県営住宅の管理につきましては,現在,住宅供給公社等へ委託をしているところでございまして,今後とも,より一層の効率的な管理に努めて,コストの縮減を図ってまいりたいと存じます。
補助陸上競技場の門戸開放でありますが,補助陸上競技場は,陸上競技やサッカー,ラグビー等のスポーツに使用できる多目的陸上競技場として,昨年7月,供用開始をしたところでございます。使用に当たりましては,平成17年の「晴れの国おかやま国体」を控えまして,特に現在は,施設の維持管理上,若干の使用制限をお願いしているところでございますが,御提案いただきました新しい競技を含めまして,今後とも,広く県民の皆さんのスポーツの拠点として大いに利用していただけますように努めてまいりたいと存じます。
本四連絡橋の通行料金等であります。
関係10府県市の意見書についてでありますが,国が求めております地方出資の10年間延長につきましては,これは民営化後の本四公団のあり方について,現時点で明確にされていないところでございまして,そのため,現時点におきましては判断しかねるというところでございます。
また,料金引き下げの実現についてでございますが,これは今後,本年7月以降の料金の見直しに向けた検討がなされることとなっております。
次に,地方との協議の場でありますが,昨年7月に,国や公団と出資10府県市から成ります本四道路連絡調整会議が設置をされまして,関係者間で意見交換が行われているところであります。
通行料1割値下げについてでありますが,1割程度の料金値下げでは,県民の望んでおります利用しやすい料金にはほど遠いものであると,このように存じておりまして,瀬戸大橋の利用促進のためには,さらなる料金引き下げがぜひ必要だと,このように考えております。
なお,大型車,特大車は,高松自動車道の全線開通の影響もありまして,減少しているところでございますが,一方,軽自動車は,値下げ後の半年間では,対前年同期比8.4%の増加となっているところでございまして,日常的な利用に一定の効果があったと考えております。また,週末,祝日の交通量も,これは増加をしているということでございまして,この料金引き下げというものは,観光目的の利用にも効果があったと,このように考えております。
今後の対策等でありますが,料金引き下げによりまして,通行量の増加が期待されます週末,祝日の普通車等を対象といたしまして,夏休み期間中の通行料金を半額とする社会実験の実施を,国に対して提案をいたしているところでございます。
また,今後とも,瀬戸大橋の魅力を生かしましたイベントなどを引き続き実施いたしまして,香川県等と連携いたしまして,利用促進に取り組んでいくことといたしたいと思います。
さらに,本年7月以降の料金見直しに当たりましては,さらなる引き下げが実現できますように,関係府県市とも十分連携を図りながら,国や公団に対しまして強く働きかけをしてまいりたいと,このように考えております。
以上でございます。
教育長(宮野 正司君)
公明党吉田議員の代表質問にお答えをいたします。
まず,学校での防犯対策についてでございますが,学校施設における犯罪状況は,県警察本部の統計によりますと,平成14年に,夜間も含め外部から学校へ侵入した事件は,御紹介のありました全国2,168件に対しまして,本県は62件で,児童生徒に危害が加えられた事件は発生しておりません。
今後の対応につきましては,学校では,防犯に関するチェックリストに基づく定期点検,危機管理マニュアルの見直し,警察等の専門家の協力を得ての実践的な訓練の実施,登下校時における地元の方々の協力などを推進いたしますとともに,ブザーやカメラなどの防犯機器の整備につきましても,学校の実態に応じた整備が図られますよう,引き続き,市町村教育委員会に働きかけてまいりたいと考えております。
次に,児童の肥満と体力の低下についてでございますが,御指摘のように,肥満の解消や体力の向上のためには,子供たちに運動の習慣を身につけさせることが基本であると考えております。このため,来年度には,小学校3年生と5年生全員に配布することといたしております「元気アップハンドブック」――これは今は国の方でつくられておるわけですけれども。このハンドブックに学校と家庭それぞれがその場における子供たちの様子を書き込みまして,それを仲立ちとして,相互が一層緊密に連携しながら,この問題に取り組むということにいたしております。
また,地域を挙げてこの問題に取り組むため,それぞれの実情に応じて実践プログラムを作成し,その数値目標を掲げて取り組むモデル事業を始めることといたしております。今後とも,児童が運動に親しむことができますよう,市町村の総合型地域スポーツクラブの設立促進や体育施設に係る各種情報を提供するなどいたしまして,子供たちの運動の習慣化に取り組む所存でございます。
以上でございます。
警察本部長(福島 克臣君)
吉田議員の公明党代表質問にお答えいたします。
まず,学校不審者対策等につきましては,議員御指摘のとおり極めて重要な問題であると認識しております。そのため,県警察といたしましても,小中学校や幼稚園などに警察官等を派遣して,防犯講習や不審者侵入事案対応訓練等を行い,児童生徒,教職員に対する避難誘導の方法や護身術訓練など,個々の学校の危機管理マニュアルに即した防犯指導を行っているところでございます。その回数は,昨年中は158回,また本年は,既に昨日現在,昨年1年間の8割以上に当たります129回に及んでいるところでございます。
また,学校単位の危機管理マニュアル策定への警察の参画につきましても,施設の防犯面の点検を行うとともに,不審者訓練終了後に学校関係者と検討会を開催し,問題点等があれば,その都度,危機管理マニュアルの見直しをお願いしているところでございます。今後とも,学校等関係機関との一層の連携強化を図り,不審者対策等に万全を期してまいりたいと考えているところでございます。
次に,警察本部長就任に当たっての決意についてでございます。
まず,県下の治安の現状,犯罪発生の状況等についてでございますけれども,昨年は,刑法犯認知件数も7年ぶりに減少に転じており,刑法犯の検挙率も,わずかながらでございますが向上するなど,犯罪の増加傾向に一応の歯どめがかかったと考えております。
しかしながら,その一方では,この数年,凶悪犯に発展しかねない忍び込み盗が増加しておりますほか,刑法犯の半数近くを占めております少年犯罪も凶悪犯,粗暴犯が依然として高水準で推移しており,また,来日外国人や暴力団等の犯罪もその組織化が一段と進んでいる現状にございます。
さらに,最近では,ヤミ金融事犯や架空請求詐欺事犯等の社会的に注目を集めた犯罪も発生しておりまして,このような犯罪の発生が県民の日常生活に大きな影響を与えていると考えている次第でございます。
こうした現状を踏まえ,県警察といたしましては,昨年来取り組んでまいりました街頭犯罪等の抑止対策を,本年も引き続き強力に推進いたしますとともに,発生した犯罪に対しましては,徹底した捜査活動を展開してまいりたいと考えております。そのためには,関係機関・団体やボランティアの方々との連携を一層強化したり,県民の皆様にも犯罪情報等を積極的に提供することなどによりまして,犯罪の発生しづらい環境づくりを進めてまいりたいと考えております。
また,平成16年度におきましては,本県警察官55人の増員をお願いしているところでございますが,なお警察官1人当たりの負担が大変高い現状にございます。各部門が従来の考え方や方法にとらわれることなくしっかりと連携して,組織の総合力を発揮し,県民から真に信頼される警察の確立に努めてまいりたいと考えております。
次に,交番相談員についてでございますが,現在,県下で41交番に41人の警察官OBが配置され,地理案内や遺失物届の受理など,交番勤務員の支援業務に従事しているところでございます。
また,平成16年度につきましては,地方財政計画に治安維持対策として,新たに交番相談員の増員が盛り込まれたことも踏まえまして,25人の増員要望を行っているところでございます。県下には106の交番がありますが,今回の増員要望が認められますと,全体の約6割に当たる66交番に交番相談員が配置されることになるわけでございまして,これにより,「いつ交番に行っても人がいない」といった地域住民の不満や不安はかなり解消できるものと考えております。
今後とも,空き交番状態を解消するため,交番勤務員の配置の見直しやパトカー及び隣接交番と連携した運用などを図る一方,交番相談員の増強につきましても,県当局と協議しながら,前向きに取り組んでまいりたいと考えておりますので,引き続き御理解を賜りたいというように思っております。
次に,交通安全対策についてであります。
本県の人口10万人当たりの交通事故死者数は,御指摘のとおり平成14年中は全国ワースト15位,15年中はワースト10位でございました。
また,人口10万人当たりの人身事故件数及び負傷者数につきましても,平成14年,15年とも全国ワースト3位からワースト5位の間に入っておりますことから,交通事故抑止対策のさらなる強化が求められていると考えております。
その原因につきましては,さまざまな要素がございますけれども,交通事故の多くは,道路利用者の交通ルール無視や交通マナーの欠如など,ヒューマンエラーに起因しておりますから,今後とも,関係機関・団体と連携した積極的な街頭活動や広報活動を通じまして,県民一人一人の交通安全意識と交通マナーの向上を図ってまいりたいと考えております。
また,最近の交通事故の特徴として,高齢者が加害者となる事故及び高齢者が被害者となる事故がともに増加傾向にありますことから,免許更新時の高齢者講習の充実を初め,高齢者交通安全会モデル活動,街頭での夜光反射材の貼付活動等も展開しているところであります。
さらに,道路管理者等と連携いたしまして,交通安全施設の整備や道路改良等も進めているところでございます。
次に,現行法を適用しての交通事故の減少につながる手だてについてでありますが,交通事故抑止には,交通指導取り締まりが有効な手段であり,これまでも計画的かつ効果的な取り締まりに努めてきたところであります。とりわけ,交通事故の約6割が交差点及びその付近で発生し,また,交通死亡事故原因の約3割を最高速度違反が占めておりますことから,現行の道路交通法を積極的に適用し,交差点関連違反や著しい速度違反に重点を指向した取り締まりを推進しているところでございます。
また,暴走族や悪質危険な違反につきましては,道路交通法のみならず,道路運送車両法や暴走族追放促進条例等,関係法令の適用はもちろん,使用者等その背後責任の追及につきましても積極的に行っているところでございます。
今後とも,交通事故実態の的確な分析と取締用資器材の活用に基づくより効果的な交通指導取り締まりを推進してまいりたいと考えている次第でございます。
次に,ドライブインにおける長距離トラック等の運転者による飲酒につきましては,その実態を把握した資料がございません。御理解を賜りたいと思います。
なお,県下における平成15年中の大型トラックや大型バスの交通違反検挙件数は2,036件で,このうち飲酒運転は大型トラックの4件でございました。
また,大型トラックや大型バスが関係した人身交通事故は575件発生しておりますが,飲酒による事故はございませんでした。
なお,長距離トラック等の飲酒運転防止対策につきましては,ドライブイン付近の国道2号において,隣接の兵庫県警察と合同検問を実施したほか,高速道路のインターチェンジでの一斉検問を行うなど取り締まりを強化するとともに,関係機関・団体と連携して,飲酒運転防止などの街頭指導を実施してきたところでございます。
今後とも,これらの諸対策を一層強化し,飲酒運転の撲滅に努めてまいりたいと考えているところでございます。
次に,ブルーラインの無料化に伴う交通安全対策についてでございますが,ブルーラインは,急カーブやアップダウンが多く,無料化後は,交通量や交通事故の増加が予想されますことから,道路管理者と連携して,交通安全対策を進めているところでございます。県警察といたしましては,現在実施中の転回禁止,駐車禁止,歩行者・自動車等の通行どめの交通規制に加えまして,3月末までには危険な追い越しを抑止するため,右側部分はみ出し通行禁止を延長するほか,最高速度60キロの速度規制を明確にするため,道路標識等を設置することとしております。
さらに,車両の出入りが最も多くなると予想されます西大寺インターチェンジには,信号機を設置するため,現在,工事中でございます。
また,ブルーライン沿線の一本松展望園や黒井山グリーンパークの出入り口は,一時停止規制等で対応することとしておりますが,開通後の道路交通状況によりましては,将来,信号機の設置を検討する必要もあろうかと考えております。
なお,こうした安全対策に加え,白バイ,パトカーによる流動警戒活動等も強化してまいりまして,事故防止に努めてまいりたいと考えております。
最後に,いわゆるおれおれ詐欺事案についてでございます。
まず,取り締まりの現状についてでございますが,議員御指摘のとおり,昨年は県内で未遂を含めて75件を認知しております。本年も,これは1月末現在でございますが10件を認知し,被害総額は既に1,200万円に上っているところでございます。この種事案は,振込指定先が仮名口座や借名口座であるなど,犯人の特定が非常に難しいことから,いまだ県内では,残念ながら検挙に至っておりませんけれども,現在,おれおれ詐欺犯人に売却する目的で口座を開設する,いわゆる口座屋の摘発を視野に入れ,鋭意捜査を進めているところでございます。
また次に,被害防止対策についてでありますが,高齢者等に対して,訪問指導やチラシの配布などにより,犯行の手口や被害防止要領等を広報し,被害に遭わぬよう注意を喚起いたしております。
また,金融機関に対しましても,送金依頼者への窓口でのアドバイスや犯行に利用されている口座の凍結など,協力を依頼しておりまして,これまでに送金直前に被害を未然に防止した事例も10例を確認しているところでございます。
県警察といたしましては,今後とも,県,市町村,金融機関と関係機関・団体との連携を一層強化いたしまして,被害の拡大防止に努めてまいりたいと考えている次第でございます。
以上でございます。 |