■平成15年6月定例会

19番(吉田 政司君)
公明党の吉田でございます。選挙後の議会でもあり,各議員さんからは選挙の感謝の気持ちの披瀝などがありましたけれども,私は,支持者の皆様方の声をしっかりと代弁をしてまいりたい,こう思いながら通告に従いまして質問をさせていただきます。

福祉移送特区について

まず最初に,福祉移送特区について伺います。構造改革特区は,地域を限って法律などの規制を緩和し,経済を活性化させようとの試みで,小泉首相の構造改革の目玉として全国に広げて,規制緩和を一気に実現しようというのがねらいであります。政府が募集した特区構想には,全国から1,000を超えるアイデアが集まり,岡山県ではNPO等が障害者らに有料の移送サービスを提供できる福祉移送特区,広島県は広島研究開発・創業特区,香川県では小豆島内海町オリーブ振興特区など,いずれも地域特性を生かしたものになっているようです。戦後我が国の産業は,さまざまな規制に守られてきました。そこでは,同業他社に勝つか負けるかという,いわゆる横を見る競争が優劣を決めました。しかし,自由化が進んできますと,今度は先を見る競争が必要になっています。それは自治体にも同じことが言えると思います。創意と工夫で新産業を創出できれば,新たな雇用と需要が生まれ,地域経済を活性化させることが可能になる。特区という小さな芽をどのように大きく育てていくか,地域の意欲が試される時代と言えます。
岡山県の福祉移送特区は,だれもがみずからの意思で自由に行動できるバリアフリー社会の実現を目指して,NPO等による障害者らの有料の移送サービスを認めるものであります。この特区が市民生活の改善や地域経済活性化のてことして活用されることを望むものであります。ことしの4月21日に認定を受けまして動き出したわけですが,本当に地域経済の活性化につながるのか,移送サービスを実施する現場で本当に役に立つのか,課題は多いと思います。国も,これから特区の効果を調べるようでありますが,始める段階から疑問も多いと思っております。そこで,岡山県の福祉移送特区の現状をお伺いいたします。
移送サービスを実施する現場での課題でありますが,車いすのままで乗降できるなどの福祉車両というのが許可要件となっておりますが,このような車は現在県内にどれぐらいあるのでしょうか。
また,その車を利用するといいますか,必要とする方々はどれくらいいるのか,お伺いいたします。
現場的には,よほどの寝たきりでない限り,普通自動車が使われているというのが実際の話であります。多くの方に利便を提供する観点からは,車両の許可要件を緩和する必要があろうかと思います。御所見をお伺いいたします。
また,地域経済の活性化という面では,タクシー業界が圧迫されるのではないかと思います。今回,特区で認められた有料の移送サービスの利用登録者はどのくらいになるのか,お伺いいたします。

ラストワンマイルの推進について

次は,ラストワンマイルの推進についてお伺いいたします。同じくIT特区にも指定された岡山県でありますが,その意欲は大いに買うのでありますが,特区指定を実りあるものにできるかどうかが大きなポイントであります。
県内のラストワンマイルの進捗状況はどうでしょうか。接続可能世帯と実際に接続して利用しているのはそれぞれどれくらいか,企画振興部長にお伺いします。
また,これは予算の問題になるでしょうが,現実の利用人口をふやすためには,現在の支援では不十分との声を聞きます。施設整備の観点だけではなく,その活用に対する施策に支援する形はとれないのか,お伺いします。
例えば,毎日の健診など医療のネットワークづくりなど,過疎化が解消されない現状ではどうしても必要と考えますが,このような特徴をつけたものには特別の助成はできないのか,お伺いいたします。
コスト面から,無線が有効であるとは以前から私も申し上げてまいりましたが,今回のIT特区でどのくらいの進捗が期待できるのか,これからの見通しをお伺いいたします。

歩道のバリアフリー化推進について

次に,歩道の整備についてお伺いいたします。交通バリアフリー法ができまして,駅のエレベーター設置など,バリアフリー化が進み始めました。しかし,既存の多くの歩道は依然として激しく斜めであったり,地形の問題もありますが,狭隘で段差が残ったままのところが大変多くあります。また,せっかくの街路樹もかえって通行の妨げになっているところが少なくありません。さらに,毎年の枝葉の伐採には新たな予算も要ることですし,考え直す必要を感じております。このような既存の歩道の整備も,ある程度計画的に実施されることが望ましいと思います。道路の新規建設とともに,既存の道路,特に今回は歩道の整備についてお伺いしたいのでありますが,これら道路にもおのずと耐用年数というものがあろうかと思います。場合によれば,一度にあちらもこちらも整備しなければならないという事態も発生すると思います。
このような事態に対処するためには,普通,企業会計であれば積み立てなど減価償却をしながら財源の確保を図っていくものでありますけども,県としてはこのような財源確保のあり方についてはどのようにお考えか,お伺いをいたします。
また,この歩道の街路樹の根っこが盛り上がってきていたり,また街路樹があるために歩道が狭隘になってしまい,自転車と歩行者が接触事故を起こしやすいなど,通行の邪魔になっているところが多く見られます。さらに,周囲にふんだんに緑があるにもかかわらず,街路樹がふんだんに植えられていたり,街路樹と街路樹の間隔がやたら狭かったりしておりまして,結果的にはむだな投資になっているのではないかと,日ごろから疑問に思ってまいりました。そして,多くの県民の方から,こうした声が寄せられておりますし,このような事態をかんがみてコスト意識に立てば,これからは街路樹の本数を減らすとか,花壇に変える方がよほど効果的ではないかと考えますが,いかがでしょうか,御所見をお伺いいたします。
さらに,現在の河川や道路の各地のアダプト制度が実施されておりますが,このような歩道に植えたお花畑などの植栽の手入れなども自主的に実施しているところも多く見受けられますが,このアダプト制度を十分生かして,大々的に実施できないのか,お伺いしたいと思います。

食育について

次に,食育についてお伺いいたします。子供がキレたときには,すぐバナナを食べさせなさいとのお話があります。岩手大学名誉教授の大沢博氏の「食事で治す心の病」という本の中で紹介をされておりました。カウンセリングをしておられる教授のところに相談の電話が入ってきたそうです。23にもなる息子が発作的に暴れ出して,どうしたらよいかわからないというものでした。「おれをどうにかしてくれ,コーラを買ってこい」とどなるものですから,母親は買ってきて飲ませたらしいのです。教授は状況から,とっさの判断で低血糖症ではないかと判断し,「バナナはありますか」と思わず叫び,ちょうどバナナがあったので食べさせるよう指示をしたそうであります。病院の体験をもとに,低血糖になったとき,バナナがいいことを聞いていたからだそうであります。1時間ほどして子供が落ちついたという電話があり,幸いにも一段落したそうであります。後で聞いてみると,その子供は毎日缶コーヒーを10本余りも飲み,コーラなども好きだったそうであります。大量のカフェインと糖分のとり過ぎで低血糖になっても不思議ではないとのことでありました。
また,最近とみにふえてきた異常な凶悪犯罪があります。だれでもよかったと通りすがりの子供に火をつけたり,切りつけたりと,発作的といいますか,それこそ病気ではないかと思われる犯罪が急増しています。やり切れない思いと一体何がそうさせるのかといつも疑問に思っております。この犯罪と糖分の多量接種の関係性なども最近では報告がされているようであります。
別の例では,LD,いわゆる学習障害児の場合も,単にしつけなど環境が問題ではなく,その原因として,中枢神経系に何らかの機能障害があると推定され,必要に応じて通級学級などで指導するという対策もとられ始めております。
心の教育が今問われておりますが,心豊かな人間づくりは単に環境の整備,教育だけでは解決でき得ない問題なのかもしれません。私は,体の健康問題として,食育の重要性をこの場でも訴えてまいりましたが,さらに心の問題にも食べるということが大きくかかわっていると感じております。
そこでお伺いしますが,この心の教育の観点からも食育の重要性があると思いますが,どのように御認識をされているのか,教育長にお伺いいたします。
特に,教育における相談事業などでは,このような観点はどのようにとらえておられるのか,教育長にあわせてお伺いをいたします。
先日は,岡山市内でもライスセミナーが行われるなど,県内産のお米のPRに努めておられるところであります。子供たちにも大変好評であったように伺っております。お米にはいろいろな栄養分があり,お米を食べないという間違ったダイエットなども指摘されていたようであります。学校では食育に関してどのような取り組みがなされているのか,教育長にお伺いいたします。
また,「ごちそう」という言葉があります。これは,旬のものを走り回ってとれる範囲でとってきて,それでもてなすのが一番よろしい,こういう意味だそうであります。あらゆる食材は,旬の時期が最もおいしいものでありますし,栄養も充実しているからであります。今,岡山県は地産地消運動を推進されていますが,この観点からも大変すばらしいことであります。遠くのものや珍しいものや季節はずれのものに付加価値をつけて高く売るというやり方は,ほどほどにすべきと最近は感じております。経済優先のこのやり方が,多くの国民の食生活を誤らせてしまったと感じるからであります。
今再び,昔ながらの食生活が一番いいということを常識として取り戻す必要があると思います。学校給食での地元産の食材の比率をさらに上げる必要があると思いますが,課題は何なのか,教育長にお伺いいたします。
さらに,日本の野菜などは,その栄養価も20年前に比べて3分の1に落ちていると言われております。土壌の関係などがその原因のようであります。カロリー計算はよくされているのでありますけれども,この学校給食に含まれている栄養価はどれくらいのものなのか,教育長にお伺いいたします。
子供たちに必要な栄養素,特にビタミン,ミネラルなど1日3食の1食としての学校給食に,一日に必要な摂取量の3分の1くらいは含まれているのでしょうか。食材の変化とこの十分な栄養価をとるべきとの観点からお伺いをいたします。

少子化対策・出会いの場づくりの提案

次は,出会いの場づくりについてお伺いいたします。
少子化問題もますます深刻になっております。それを解消するため,経済的な負担軽減という子育て支援としての少子化対策はかなり充実をしてきたと思います。それは,その前提となる子供の出産に結びつかなければなりません。結婚や出産,一人一人の生き方や価値観にかかわることであり,極めて個人的な問題という難しさもあります。
ところで先日,岡山市の「さんかくウィーク2003」の記念講演を聞いてまいりました。講師は,今や世界の解剖学の権威と言われております養老孟司さんで,「男女共同参画社会を目指す」というテーマのもとの講演でありました。
そもそも身体的に見るときに,男女の決定的な違いは何なのか。それは,骨盤なんだそうであります。この違いの説明の仕方が問題で,多くの教科書には女性が子供を産むために変化した特徴であるように説明されているそうですが,余り根拠はなく,このような説明そのものが男社会からの見方ではないかと先生は指摘をされておりました。といいますのも,おなかの赤ん坊は,7週間目ぐらいに男か女かに分かれるのだそうですが,性染色体を見ればむしろ女性になるのが自然だそうです。それは男にしかないY染色体の作用で男になるのだそうです。アダムの骨からイブができたのではなく,イブになるはずがアダムになっているとも言えるようです。種の保存という原理からいって,子供を産める女性の方が重要なんだそうで,男は女の変形とも言えるのではないかという,こういった見方もあるということを講演されておられました。しかし,このような自然の大原則も,人間の進化は逆行しようとしているようです。この少子化は,いずれ動植物のレッドデータブックに日本人が記載されるのも遠い将来ではないのではないかと危惧する一人であります。この意味からも,男女共同しての社会づくりが急がれるゆえんであると,こう感想を思いました。
話が脱線いたしましたけども,少子化解決には,まずは出会いが必要であると思います。民間の仲人はもとより,最近では,市町村を中心に,出会い事業などに取り組まれてきております。確かに,困難でもあります。けれども,あきらめずにこの出会いの場づくりを一生懸命努力をして続けるべきであると,このように思うわけでありますけれども,行政とか民間ではなく,これからは,さらにNPO等もしっかりと活用していくべきではないかと思いますが,御所見をお伺いいたします。
次は,通勤手当についてお伺いいたします。我が党の代表質問で,高橋県議から,県の通勤手当の見直しについてお伺いしました。その中で,知事は,人事委員会から勧告があれば,広く県民に理解される必要があるということを基本に,国,他県の状況,本県の財政状況等を総合的に勘案した上で,適切に対応したい旨の答弁がございました。
そこでお伺いしますが,人事委員会では,この通勤手当の見直しについてどのようにお考えになっているのか,人事委員の御所見をお伺いいたします。

中小企業対策について

最後になりますが,中小企業対策についてお伺いいたします。
第3次行政改革に取り組まれるわけでありますけれども,歳入の大きな落ち込みの解決には,県下の中小零細企業が元気になることが重要であります。しかし,設備投資の減少や消費の低迷にデフレの不況も重なりまして,苦戦しているのが現状であります。
岡山県では,一昨年からこの問題解決のために,全国に先駆けて赤字中小企業の経営改善計画の策定支援に取り組んでおられます。ただ,金を借りたいだけではなく専門的に見直しをし,抜本的に再チャレンジできることは大変にありがたいことであります。現在の厳しい不況を岡山県内の多くの零細企業の足腰を強くしていく発展のチャンスと位置づけていきたいものであります。
この意味からお伺いしますが,まず本年度の申込状況とそして今後の予定について商工労働部長にお伺いいたします。
次に,この経営改善計画策定において,計画策定が比較的たやすくできた企業や,また大変難しかった企業などもあろうと思いますが,この企業の実態や課題は何か,商工労働部長にお伺いをいたします。
これで1回目の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。


知事(石井 正弘君)
公明党の吉田議員の質問にお答えを申し上げます。
まず,福祉移送特区につきまして,現状でありますが,岡山地区,倉敷地区それぞれにおきまして,県が設置をいたしました運営協議会におきまして,先日,有償運送に取り組もうとされておられますNPO等6団体が条件つきで承認をされたところであります。
現在,当該NPO等が岡山運輸支局に対します許可申請の準備を進めておられまして,近々,有償によります移送サービスが開始をされるものと考えております。
次に,ラストワンマイルの推進についてであります。ラストワンマイルの活用に対する施策への支援ということでありますが,高速インターネットサービスが有効に活用されるためには,住民にとりまして身近に利用できるコンテンツの提供が有効になされるということが重要であると存じます。
このため,県といたしましては,医療機関によります医療ネットワークの構築とか,あるいは在宅医療に必要な機器の整備とか,社会福祉協議会によります福祉ボランティアネットワークの構築などの取り組みに対しまして支援をしてきております。
また,市町村におきましても,国の助成制度とか,あるいは県のフロンティア事業などを活用いたしまして,医療,福祉,教育,防災等の各分野で住民が利用しやすいシステムの構築に取り組んでいるところであります。
今後とも,ラストワンマイル施設の整備に対する支援を行いますとともに,市町村や関係団体によります魅力あるコンテンツの提供を支援をしていくということによりまして,高速インターネットの利用の拡大を図り,ラストワンマイルの整備促進に努めてまいりたいと考えております。
IT特区による進捗でありますが,今回認められました特例措置を活用いたしまして,民間通信事業者が今年度中には5ギガヘルツ帯無線LANサービスを,今回IT特区で認定をされました岡山市では,ほぼ全域で展開をされる予定と,このように聞いております。
御指摘のとおり,無線設備は有線に比べまして安価に整備ができるという特徴を有しているものでありまして,県といたしましては,今後,民間通信事業者の取り組みを促して,特例措置の対象地域の拡大に努めることとしておりまして,中山間地域を含めた,いわゆる条件不利地域におけるブロードバンド環境の整備を促進をしてまいりたいと考えているものであります。
次に,歩道の整備についてであります。
まず,財源の確保についてでありますが,歩道につきましては,これは日常的に維持修繕を行う必要があるということでございまして,御提案ございましたように,減価償却をしながら財源を積み立てた後に,一斉に整備を行うといったような手法はなじまないものと考えているものであります。したがいまして,今後とも,年度ごとに必要な予算を確保いたしまして,緊急性の高いところから順次段差の解消に努めてまいりたいと,このように考えております。
歩道の街路樹でありますけれども,景観の向上あるいは騒音の抑制,排気ガスによります大気汚染の緩和など,歩道の利用者や沿線の住民の方々に潤いと安らぎを提供するために,街路樹の設置を行っているところでございます。確かに,一部の地域には御指摘を受けるところもあろうかと思いますけれども,全体といたしましては,街路樹の設置の役割意義というものは高まっているものと,このように存じているものであります。
維持管理に当たりましては,地域の方々の御意見等に十分配慮しながら,歩行者の通行に支障がないように,引き続き適切なる管理に努めてまいりたいと考えております。
アダプト制度でありますが,現在,道路のアダプト活動には220団体が参加をされまして,道路の清掃や草刈りなどを行っていただいてるわけでございますが,街路樹などの植栽の手入れについてでございますが,これは高木の剪定など専門的で,また危険な作業を伴うということでございまして,安全面ということを考えますと,アダプト団体にお願いをするのは困難ではないかと考えております。
最後に,出会いの場づくりでありますが,県が助成をいたします事業,これを契機といたしまして,市町村の事業として定着をしてまいりました。また,現在は多くの民間団体におきましても実施をされているという状況にあるわけでございます。
県といたしましては,今後とも,県,市町村,NPO法人を初め,民間団体等それぞれの役割分担とそして連携のもとで,少子化対策,すなわち子供を健やかに産み育てる環境づくりに努めてまいりたいと,このように考えているところでございます。
以上でございます。


企画振興部長(板野 忠司君)
お答えいたします。
ラストワンマイル整備の進捗状況についてでありますが,国,県の助成制度による環境整備や民間通信事業者のDSLサービス提供エリアの拡大によりまして,高速インターネットを利用できる世帯は,平成15年3月末現在で,県内全世帯の89%となっているところであります。また,実際に高速インターネットのサービスを利用している世帯は,県内全世帯の15.6%であり,これは全国17位でありますが,中四国,九州地方ではトップとなっております。
以上でございます。


保健福祉部長(宇都宮 啓君)
お答えいたします。
福祉移送特区に関する福祉車両についてでございますが,許可要件となっているリフトやスロープ等を備えた福祉車両は,平成15年1月現在で,タクシー事業者,社会福祉協議会が200台を保有しておりましたが,このほかにも社会福祉法人やNPO等が多数保有しているものと思われます。
また,外出の際,車いすの使用や歩行介助が必要な移動に制約のある方は約2万人と推計しております。これらの方の容易な乗降及び安全性の確保を考慮しますれば,乗降の補助装置を備えた福祉車両が必要であると考えております。
次に,利用登録者についてでございますが,岡山・倉敷両地区で承認された6団体の当初の登録者は約150名でございます。秋以降には,岡山・倉敷両地区に加えまして,ほかの地区でも有償運送に取り組む新たな団体が誕生する見込みでございまして,県としては,今後とも移動に制約のある方が自由に外出できますよう,福祉移送の県下全域への拡大に取り組んでまいりたいと考えております。
以上でございます。


商工労働部長(青井 賢平君)
お答えいたします。
まず,経営改善計画の申し込み状況等についてでございますが,本年度は赤字企業に加えまして,低収益の黒字企業も対象といたしておりまして,100社を予定いたしております。これまで102社からのお申し込みをいただきまして,現在,96社につきまして計画を策定中でございます。
この事業によりまして,多くの企業において収益性の向上などの効果が見られるところから,今後の計画策定につきましては,企業からの申し込み状況等によりまして,柔軟に対応してまいりたいと考えております。
次に,企業の実態と課題についてでございますが,昨年度までは赤字企業を対象としており,実態といたしましては,大幅に売り上げが減少したもの,過大な借入金を有するもの,過大投資により多くの遊休資産を抱えるものなど,問題のある企業がほとんどでありました。
策定に当たりましては,経営者の改善に向けての熱意と金融機関など関係機関の協力などが大きな課題であると考えております。
以上でございます。


教育長(宮野 正司君)
お答えをいたします。
まず,食育にかかわっての教育の観点でございますけれども,偏った栄養摂取や不規則な食事は心に悪影響を与えるおそれがあり,食育は体の健康だけでなく,心の健康を保つ上でも重要であると認識をいたしております。
しばしば食生活の乱れが指摘されております現在,改めて食育の重要性について,家庭にも働きかけ,連携して望ましい食習慣の形成に努めてまいりたいと存じます。
次に,相談事業についてでございますが,食生活と心の健康には関連があると言われておりまして,教育相談の場におきましても,「子供たちに落ちつきがない」とか,「生徒がよくキレる」といった行動の背景を探る視点といたしまして,家族とともに規則正しい食事をしているかとか,糖分のとり過ぎなど栄養に偏りはないかといった,日々の生活ぶりなども聞きながら相談に当たっております。
次に,学校での取り組みについてでございますが,子供たちの食生活の乱れや無理なダイエットなど,食に関する問題が顕在化しております。そこで,県教育委員会といたしましては,文部科学省作成の食生活についての副教材を昨年度から小学校5年生と中学校1年生全員に配布し,食育についての取り組みの充実を求めたところであります。
学校では,この教材を活用いたしまして,朝食の大切さや間食のとり過ぎ,ダイエット,生活習慣病,日本の食生活のよさなどの内容につきまして,具体的な事例を取り上げながら指導を行っているところであります。
次に,学校給食についてでございますが,地元産の食材の比率を上げるためには,良質で安全かつ低廉なさまざまな食材が安定供給されることが必要でありまして,そのための供給体制を整備していただくことが課題であると考えております。
最後に,栄養価についてでございますが,学校給食では,1日3食のうちの1食分に必要な栄養価を確保するため,国の定めた食品成分表に基づきまして,さまざまな食品を組み合わせ献立を作成しております。
さらに,平素不足しがちなカルシウムとか,家庭で摂取がしにくいマグネシウム,亜鉛につきましては,摂取量の目標が高く設定されるなどの配慮がなされております。
以上でございます。


人事委員会委員(杉田 淳子君)
お答えいたします。
通勤手当についてでございますが,人事委員会といたしましては,職員の給与は地方公務員法に規定する均衡の原則及び情勢適応の原則に従って,適切に定められるべきものと考えておりまして,本年,民間事業所における通勤手当の支給状況について調査を行っているところでございます。したがって,今後,その調査結果がまとまりました段階で,具体的に検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。


19番(吉田 政司君)
逆になりますけど,人事委員会の方で,その調査結果はいつごろまとまるのか,お聞きしたい。要は,結論は今出ないんでしょうけども,来年度に間に合うのかどうか,その時期の点についてお伺いしたいと思います。
それから,移送特区でありますけども,非常にねらいが不明確だと思います。2万人推定者がいて,すべてが利用されるわけではありませんけども,今回150人余りということですから,これは,先ほど安全性とかと言われておりますけども,現場的には普通車で十分対応できておりますし,全部が全部福祉車両でそろえるということは非常に困難でもありますので,ぜひこの辺は,いわゆる事業者等が実費ぐらいは取れると,こういった点あたりが非常にねらいとしては有効であるし,多くの方に利用していただけると,こう思いますので,ぜひとも検討していただきたい。今後の検討課題としていただきたいと思います。
それから,食育の件で,これは要望でありますけども,十分認識はしておられると思いますし,問題は,いつもこの場で申し上げますけども,対象が全員でありますから,全員にきちっと伝わっていくようなことを結果としてできるかどうかということが大切でありまして,その副教材等もフルに活用をしていただきたいと思います。
先般も,関西高校へ行かせていただいて,いつも私は食育の話をするんですけども,やはり聞いてみるとまだまだペットボトルとかスナック菓子を食べてる子が大半でありましたので,こういった結果が出てくるように引き続き頑張っていただきたい,これは要望としておきます。
それから,最後に歩道の件でありますけれども,これももう要望でとめますけども,やはり新規の道路をつくれば,当然そこには,一時補修というものが伴ってくるわけでありまして,建設費だけに着目をして,それが問題であるということは既にもう指摘されているとおりであります。だんだんとそういう維持補修というものが,道路ができるほど,木を植えるほど,いわゆる固定費として圧迫をしてくるわけでありますから,そういったことを繰り返しておりますと,だんだんと投資的経費というものが少なくなるという道理でもあります。
なかんずく,税収の少ない時期でもありますので,ぜひこの辺もしっかりと計画的に進めていただきたいと思いますけども,これは,今後また別の機会に議論をしていきたいと思います。要望にとどめます。
以上でございます。


保健福祉部長(宇都宮 啓君)
お答えいたします。
使用車両につきましては,現在,運輸省から示されました許可要件に定められておりますものでございます。
なお,2万人いる移動制約者について,利用できるように県下全域への拡大ということにつきましては,それぞれの地域におけますNPO等の自主的な取り組みを期待しておるところでございますが,そうした取り組みが進まない地域にありましては,各地区の運営協議会において,タクシー事業者やNPO等による福祉車両の運行状況等を踏まえまして,県としては,市町村と連携を図りながら,移動に制約のある方々の安全な外出手段が確保されますよう,運用主体をさらに掘り起こしてまいりたいと考えております。
以上でございます。


人事委員会委員(杉田 淳子君)
お答えいたします。
先ほど申しました民間事業所対象の調査は,6月中には終了いたしますが,その集計分析が7月から8月にかけて,そしてその結果に基づいて,委員会で何回も検討を重ねてまいります。確定したことは,10月の初めには結果は出てきます。そして,来年の給与改定には間に合うと考えております。
以上でございます。

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