1番(吉田 政司君)
おはようございます。
公明党の吉田でございます。公明党岡山県議団を代表しまして、代表質問をさせていただきます。
ことしも年の瀬が押し迫ってまいりました。この12月3日、この1年広く大衆の目、口、また耳をにぎわせた日本新語・流行語大賞が発表になりました。「タマちゃん」、「貸し剥がし」、「ダブル受賞」、「内部告発」、「ベッカム様」、「ムネオハウス」、そして「拉致」など、トップ10の一つ一つにことしの記憶がよみがえってまいります。 「タマちゃん」にせよ、その背後には環境異変が見え隠れしており、一概にかわいいとばかり喜んではいられません。このトップ10も、大半が悪いことばかりであります。来年こそはよい方向に転換したいものであります。この思いを込めまして、以下、質問をさせていただきます。
代表質問も3人目になりますので、若干の重複はお許しをいただきたいと思います。

財政問題について 「出るを制する」思い切った歳出への切り込みは?

初めに、財政問題についてお伺いいたします。
国においては、今年度の一般会計税収が見積もりよりも大きく落ち込み、約2兆8,000億円の不足となるなど、景気の低迷による企業収益の悪化が予算編成にも暗い影を落としております。各都道府県においても、財源不足は深刻でありますが、我が県においても同じであります。非常事態である、また緊急事態であるとの認識がますます必要になっていると思います。

「入るをはかって出るを制する」とは、この壇上からしばしば申し上げてきたことであります。はかるはずの税収が不安定で、今日ほどの落ち込みを見せる状況の中では、さらに緊縮した出ずるを制することが余儀なくされるのは当然のことではないでしょうか。現在の厳しい経済状況の中での予算編成は、景気対策や県内中小企業に対するセーフティーネットなどについては十分な配慮をしつつも、しかし非常事態の認識に立つならば、やはり思い切った予算編成をしなければならないのが筋であると思います。

このような現状の中、今議会では、長期投資準備基金を取り崩して、公共施設リフレッシュ事業等の補正予算が計上されております。「当初予算編成後の情勢の変化、早急に対応を必要とするもの」との御説明でありましたが、その考え方について、この際、もう少し御説明をいただきたいと思います。

また、先ごろ、15年度予算編成方針の骨格が示されておりますが、現下の状況を踏まえ、思い切った歳出への切り込みについて、新年度予算はどのように取り組まれているのか、現状の認識とともにお聞かせください。

次に、さきにも申し上げましたが、国を初め、全国の自治体における税収の落ち込みは大きいものがあり、岡山県においても、税収の増減は9月末時点で前年比17%のマイナスとなっておりました。その後、県では、総務部長を本部長とする税収確保特別 対策本部を10月末に立ち上げ、税収の確保に懸命に取り組まれているわけであります。その後の税収の見込みについて、現状どのようになっているのか、お聞かせください。
また、県有財産の処分の状況についてもあわせてお聞かせください。

産廃処理税について 不法投棄増加への対策は?

次に、法定外目的税について伺います。 産業廃棄物処理税につきましては、6月議会において議決され、その際、実施時期については慎重に検討する旨、申し合わせがなされていたと記憶しております。今回の御提案にある岡山、広島、鳥取の3県同時に実施することについては、知事の御説明にあったとおりで、その意義は大きいと思います。

また、さきに実施している三重県の例を見ても、排出抑制効果など期待できることも確かでありますので、その効果 については私も期待しているものであります。ただし、その時期について、どうして来年4月なのか、疑問もあるのであります。現在の厳しい経済状況の中、新たな税負担を求めることは、排出事業者、企業にとって大きな痛手になること、また特別 徴収義務者の方々の理解を得るための時間は本当に十分でしょうか。

そして、新税導入によって懸念される不法投棄の増加に対する対策は十分に検討をなされているかなど、4月導入に対する時期については不安の声が県民の中からも聞こえてくるのであります。本当に大丈夫なのか、知事の御所見をお聞かせください。

本四公団の債務処理について 新たな負担は承服できない!

次に、本四公団の債務処理問題についてお伺いいたします。
政府の道路関係四公団民営化推進委員会の最終報告が本日午後なされる予定でございます。御承知のとおり、大まかな内容につきましては、既に先月末に事務局原案が示されております。

この問題につきましては、提案理由の中でも、また先週の定例記者会見でもかなり強い口調で知事は見解を述べておられました。私どもとしても、本四公団の債務処理で道路特定財源を投入すること、通 行料の半分程度への大幅な引き下げをするという民営化推進委員会での議論につきましては、評価したいと思っております。しかしながら、知事もおっしゃっているとおり、地方の出資期間を15年程度延長し、新たな負担を地方に求めようとする方向性につきましては、承服できないことであります。知事とともに、国に対して働きかけをしてまいりたいのであります。

また、地方の誘致責任という議論も一部の委員の中でなされているように聞いておりますが、知事は、この問題に対する処理のあり方について、どのようになされるべきか、その御所見を伺っておきたいと思います。

地方分権の推進について 改革会議に欠ける視点

次は、地方分権の推進について伺います。
地方分権のあり方について、知事は、10月に地方分権改革推進会議が提出した事務事業のあり方に関する意見に対して、特に、国庫補助負担金の廃止、縮減に関し、税源移譲を含む税源配分のあり方について、同時に検討する視点が欠けていることを痛烈に批判され、到底受け入れがたいものとおっしゃっておられました。全く同感であります。

この地方分権改革推進会議の意見では、基本的な考え方として、「改革の方向」が示され、「国と地方の役割分担に応じた事務事業のあり方について」と続き、「分野ごとの見直し方針と具体的措置の提言」がなされております。

今後、地方分権が間違いなく進展していくわけでありますが、その流れの中で、知事は、この推進会議の意見を踏まえ、何が大切で、どのように進められるべきであるか、また今後、国に対してどのように地方の声を届けていこうとされているのか、御所見をお伺いいたします。

町村への人材支援について

次は、町村への人材支援について伺います。
国と地方の分権と関連しまして、県と市町村の分権といいますか、役割について伺います。
地方振興局とか人事交流など、市町村との連携などで人材配置を行っておられます。今回の合併論議の中でも、その必要性の一つに、小さな町村の人材確保が困難であるとの課題があります。市町村の自治も多様化してきており、専門性も強く要請されております。土木など専門職員がおりますが、その他の部門でも専門職が必要ではないかと思います。

例えば、情報技術など、IT化を先進的に進める我が県としましても、きめ細かい指導体制が必要でありますが、県北の方では、NTTなども営業所の撤退など、厳しい経営に対する対応をしております。町村にも、専門職を派遣し、効率的な対応ができないものかと思います。ある県では、予算とともに人材も町村に派遣し、大いに助かっているという話も聞いております。

我が県の町村支援の方法として、財政支援のみならず、専門職の充実、派遣など、人の支援はどのようにお考えになっておられるのか、現状とお考えをお伺いいたします。

市町村合併について  行政は住民に十分な説明を

次は、市町村合併についてお伺いします。
去る11月1日、総理の諮問機関である第27次地方制度調査会において、西尾副会長から、市町村合併に関連して、2005年3月までの特例期間終了後も一定の推進期間を設け、さらに合併せずに残る小規模自治体について、実質的に町村制の廃止を含めていくという私案が提出されたとの報道がありました。そもそも町村制度の実質的な廃止を視野に置いたもので、私案とはいえ、全国的に反発もあるわけですが、知事は率直に言ってどのようにお考えになるか、御所見をお伺いいたします。
次に、我が県下の市町村合併の動向の現状を踏まえ、以下、順次お伺いします。

1つ、民意を反映したいとの考えから、地域によっては住民にげたを預けるような形で住民投票を行うケースもあるようですが、知事とされてはどのようにお感じになっておられるのか、お聞かせください。

2、全国的に見ても、我が県の合併論議はおくれているようにも見えます。それは、我が県においては、岡山市や倉敷市など、高度成長期の60年代後半において大型合併が相次いだわけであり、この意味では、先進県であろうと思っております。しかし、そういう中で、合併についてマイナスイメージを持っている人もいると思います。まず、そういう点について、行政から説得力ある十分な説明がなされなければならないと思いますが、県としてどのようにお考えか、お聞かせください。

3、次に、タイムリミットを設定しての合併論議は、あめとむちを背景とした動きとどうしても人々に映ると思います。そうなると、何のために今合併かという目的意義がどうしても見えてこないわけで、受け身の論議が目立ってきているのではと思います。いま一歩、県当局とされてもどのようにお取り組みになられるのか、現状を踏まえた御所見をお聞かせください。

4、次に、県内68市町村で、例えば、里庄町は、もう御存じのように、財政基盤の強さはトップクラスであります。歳入に占める自主財源の割合は59.4%、町税の割合は35.8%で、いずれも第1位 、また借金の地方債残高は、住民1人当たり11万3,270円、本当に立派な財政状況であります。このようなところは、むしろ合併しなかった場合、デメリットはどうなるのかと、当然お考えになるだろうと推測するわけであります。やはりそういう点を踏まえて、県とされましてももうちょっと親切にメリット、デメリットを提示して差し上げることも必要ではないかと思いますが、御所見をお聞かせください。

岡山市の政令指定都市化について 一極集中で県内格差は拡大しないか?

次に、岡山市などのいわゆる政令指定都市を目指した動きに関連してお伺いをいたします。
御承知のように、岡山市を中心とする政令指定都市を視野に入れた動きが急浮上して今日に至っているわけでありますが、関係自治体による県南政令市構想研究会の取り組みがあるわけであります。そのような中で、私ども県議会におきましても、超党派から成る議員研究会を去る7月24日に立ち上げ、調査研究を行ってきております。
まず、この研究会も研究成果を出されると思いますが、知事にお伺いしたい点は、この県議会の研究会の活動をどのようにお受けとめになられているのか、御所見をお聞かせください。

第2に、同議員研究会の調査活動の中において、岡山市などが県南政令市構想研究会の中間報告書(案)の中で、岡山県当局の携わっていた資料が一部改ざんされて使用されていた件について、知事の御感想をお聞かせください。

第3にお伺いしたい点ですが、この政令市をにらんだ合併論議の中で、当事者の中から早々と来年6月をめどに法定合併協議会の設置を目指す考えが表明されております。
また、この法定協のあり方について、「法定協イコール合併とは限らない。法定協には行政だけではなく、議員、市民などの多くの人に入ってもらってそこでもむ。もんでみたが、崩れることもあり得る」との関係自治体の責任者の中からの声もありました。協議してみたが、崩れることもあり得るというようなことを設置前に早々と表明されるのもいかがなものかとのお声も少なくないようであります。この点どのようにお考えになるのか、県として法定協設置のあり方の基本を再確認しておきたいんですが、御所見をお聞かせください。

最後に、この政令指定都市と県への影響についてお伺いします。時代の流れは、今、国による中央集権から地方分権の流れ、さらには東京一極集中から地方の時代へと大きな転換期に来ております。

このような中で、もし政令指定都市が岡山県に指定されますと、やはりいろいろな流れが政令指定都市に集中することは大いに想像されるところです。そうなりますと、一つの県の中での一極集中の現象が起こり、近郊の町村との格差が広がるのではないかと懸念されます。県は、このような周辺の町村を対象に行政を運営していくことになるわけで、片や東京一極集中から地方の時代へというこのときに、今度は地方の中で起こる格差をいかに解消していくのか、いわゆる岡山県の中の均衡ある発展はどのようになっていくのでしょうか。経済が効率を求める以上、大なり小なりこの一極集中は生じると思いますが、知事はどのようにお考えでありますか、御所見をお伺いいたします。

地球温暖化対策について
 #県内自治体、県庁のグリーン購入の実情は?
 #エコ自治体ネットワークを提案
 #アースキーパーメンバーシップ


次は、地球温暖化対策について伺います。
南アフリカのヨハネスブルクで行われた環境・開発サミットが全世界の子供の未来に責任を負うことを誓って幕を閉じました。アメリカのブッシュ大統領は欠席し、パウエル国務長官が代理で出席し、スピーチに立ちましたが、京都議定書から離脱したアメリカに対するブーイングは、演説を3度にわたって中断しなければならなかったと伺っております。10年前のブラジルのリオ・サミットでは、日本の首相が欠席し、世界から批判を浴びたことを思い出します。

最近では、ヨーロッパでは大水害が、お隣の中国では干ばつが続くなど、地球温暖化が世界の気候変動を起こしているのではないかと危惧されております。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)では、90年から今世紀まで、世界の温度は1.4度から5.8度上昇し、海面 も最大で88センチ上昇すると予測し、現実の問題として、南太平洋のツバルでは、庭先まで海水が入り込み、住民はニュージーランドへの移民を余儀なくされつつあります。

さて、京都議定書の批准を終えました我が国でも、温室効果ガス排出量 の2008年から12年の平均を90年比で6%減らすことが国際的な義務になりました。ここまでに96の国や地域が手続を済ませており、世界的に産業優先から環境優先に、徐々にではありますが、回転し始めたことは、私たちにとって、また人類にとっては有意義なことと思います。

こうした中で、各自治体でもそれぞれ取り組みを開始し、我が県でも、グリーン購入法などにより、エコマーク製品の購入や販売など、積極的に取り組んでおります。自治体によっては、価格が高いとか、各課ごとの物品調達のためとか、ハードルを高くしているようであります。県下市町村の自覚にもよりますが、県内の実情はどうなのか、お伺いいたします。

また、先ほど県の地球温暖化防止実行計画2001年度の結果報告が発表され、コピー用紙の数や電気使用料が課題となっておりました。今は過渡期であり、こういうこともあろうかと思いますが、現実問題、一たん膨らんだものを縮小させるということは並大抵なことではありません。また、職員の中にも、エコマークの作業服やこうした製品に対する不満や無理解もあると思いますが、庁内の推進状況として、今後の取り組みについてもお伺いいたします。

先日、スウェーデンのエコ自治体のネットワークということでお話を聞く機会を得ました。
このネットワークへの加入の条件として、
1つは、地殻から取り出した物質が生物圏の中でふえ続けない。
2つには、人工的につくられた物質が生物圏の中でふえ続けない。
3つには、自然が物理的に劣化されないよう、自然の循環と多様性が守られること。
4つには、人々の基本的なニーズが世界じゅうで満たされるために、効率的な資源利用と公正な資源配分が行われること。  ということであると言われております。
この4つの環境団体ナチュラルステップの持続可能な社会の条件として用いられているもので、これをそのままエコ自治体条件として使用することなど、すばらしいことだと思いました。
我が県でも、持続可能な発展を目指してテーマを決め、各自治体が手を取り組んで推進できるよう対応すべきと思いますが、知事にお伺いいたします。

次に、岡山県地球温暖化防止活動推進センターとして、岡山県環境事業団を指定されました。温暖化防止の支援が目的であります。その中で、アースキーパーメンバーシップ制度が創設され、県民みずからの取り組みの輪を広げられております。
この登録目標が向こう5年で5,000会員と伺っておりますが、余りにも少な過ぎるのではないでしょうか。むしろ県民全員が取り組んでいこうとの気概が必要であります。温暖化防止は、先ほど申し上げましたように、一刻の猶予もありません。5年の目標を前倒し的に推進するとともに、この目標を拡大すべきと思います。

そこで、小中学校の生徒など、特に若い世代が重要で、まずは学校に働きかけて登録を推進してはいかがでしょうか。子供たちには、「温暖化防止バッチ」などをつくるなど、家庭で親を啓発するくらいの自覚を持って一役買ってもらいたいものであります。登録方法も、IT先進県としてインターネットをフル活用し、手続も子供たちがするようにし、意識を高めていくことも重要なポイントではないかと思います。御所見をお伺いいたします。

土壌汚染対策法について
次は、土壌汚染対策法について伺います。
最近、工場跡地の再開発により化学物質による土壌汚染が問題となっております。環境省の調査でも、2000年度で全国で134例が報告され、このまま放置できない状況に土壌汚染に対する対応が望まれていたのであります。

このような中で、土壌汚染対策法がことし5月に成立し、来年2月15日より施行されることになり、今その準備が進められております。この法律は、有害物質を取り扱ったことのある工場や事業所が廃止されたり、住宅地の用途変更される場合、あるいは土壌汚染による健康被害の生ずるおそれのある場合には、土地所有者が環境省指定の調査機関で汚染状況を調べ、都道府県に報告することが義務づけられているのであります。
汚染が判明した場合には、その土地を汚染区域と指定し、公開。土地所有者、汚染原因者に対してアスファルトによる舗装や覆土、土の入れかえなどを行うこととし、汚染者が対策を講じない場合は、土地所有者にかわって実施し、汚染者に費用を請求できるとしております。
このような、土壌汚染の調査が必要と言われる土地は全国でも90万カ所を超え、その費用も10兆円を超えるとも言われております。我が県での土壌汚染の現状と、過去にこうした土地が再開発された地域があるのかどうか、あるとすれば問題はないのか、お伺いします。

大気汚染防止法や水質汚濁防止法などから比べれば、土壌汚染対策法は30年のおくれがあると言われております。それは、この法の整備がおくれた理由として、1つには、大気や水に比べて土壌は地下にあるから見えにくかったこと、2つには、社会活動の陰で汚染の事実を見えにくいものにしてきたこと、3つには、人への影響が科学的に見えにくいことなどが挙げられております。
しかし、土壌汚染は汚染が移動しないという特徴があるかわりに、地下水の汚染という問題を含んでいるため、今後、人への影響が懸念されますし、また、産廃の不法投棄による汚染の拡大も懸念されますが、この法は産業界や各界がこぞって歓迎した点に特徴がありました。法を施行するに当たり、問題点あるいは情報の公開と、今後どのようになさるのか、その取り組みについて伺います。

児島湖の浄化について

次は、児島湖の浄化について伺います。
夢づくりプランでは、多くの指標が設定され、取り組んでおられます。県民にわかりやすい行政として評価をしております。この中で、児島湖の浄化にも第4期計画終了時の目標とともに、毎年度の目標が設定されたのですが、この目標は大変難しい目標と思っております。進捗状況を常に把握し、先手を打っていかないと達成はおぼつかないと思います。

そこで、
1、まず、効果の上がっていない第3期計画までの取り組みをどのように総括されたのでしょうか。
2、本年目標を設置したことで新たに取り組まれたことは何でしょうか。また、その進捗状況はいかがですか。
3、今後の児島湖の浄化対策は具体的にどう進めるのか、お伺いいたします。

東京都のディーゼル車排ガス規制について 規制対策は物流業界の死活問題!

次は、排ガス規制について伺います。
東京都など4都県では、国の自動車NOχ・PM法とは別に、環境条例を設定して規制しようとしております。これらの条例は、当該都県に本拠地を置く車だけではなく、例えば岡山県から乗り入れるディーゼル車も規制の対象になります。
条例では、規制適合車に代替するか、粒子状物質減少装置を装着しなければ、当該都県を走行してはならないする厳しいものであります。本県からも、相当数の事業用トラックが乗り入れており、この条例が施行されますと、運送事業者のみならず、首都圏はもとより、密接な関係にある我が地元経済にも大きな打撃を与えます。これらの規制に対するための資金調達は、大変困難な状況にもあり、厳しいコスト競争にあえぐ物流業界では、規制対策は死活問題であります。この不況の中にあって、県内の中小企業を守る意味で、県として何らかの支援はできないものかと思います。

そこで、伺いますが、
1、東京都などのこのような条例を、知事はどのように見られているのか、御所見をお伺いします。
2、さらに環境問題を考えますと、NOχ・PM法なども必要な措置ではありますが、環境条例などはそのコスト負担は余りにも大き過ぎ、支援が必要ではないかと考えますが、お考えを伺います。
3、また地元業者を守る立場から、東京都などに対しまして申し入れなどできないか、お伺いいたします。

女性相談所の職員配置について 深刻化する問題には専任の職員で対応を

次は、女性相談所の職員配置について伺います。
女性相談所は、都道府県における婦人保護事業の中枢機関として、売春防止法に基づく要保護女子及びDV防止法に基づくDV被害女性の相談、指導援助、一時保護等の業務を行っています。岡山県では、女性相談所のほか、地方振興局8カ所で業務を行っております。

そこで、質問ですが、
1、この相談員の人数ですが、そのうち、この業務が専任の者、兼任の者、それぞれ何人でしょうか。
2、深刻化する女性相談に専門で対処するためには、兼任でいいのでしょうか。 岡山県のこの配置は、国の交付税算定上の職員数を充足されていないのではないかと思いますが、御所見をお伺いいたします。

小児科医療の充実について
  #県北部の小児救急医療体制の今後の対策
  #医療情報の提供体制


小児科医療の充実について伺います。
この問題については、たびたび触れていることでありますが、実際には思った以上に進んでいないのが現状だろうと思います。夜間救急患者の半数が子供と言われ、また親の仕事が終わってからの診療がふえるのも小児科が大半を占めます。あすの朝まで待ってみようと思ったことが大事に至ることも少なくない子供の病気の場合、小児科医療の後退はこのまま放置できない状況であります。

国では、2次医療圏ごとに、毎日いずれかの病院で小児救急患者を受け入れる輪番制を進めております。その厚生労働省の調査では、2次医療圏の60%の地域では輪番制はとられていないとのことであり、まして休日・夜間救急センターでも、午前0時以降に受診できる施設が整っている地域は360カ所のうち20%に満たない実態が浮き彫りになっております。

全国有数の医療県である我が県の場合は、輪番体制等は充実しており、小児科の救急医療体制を確保する小児救急医療支援事業等を実施し、助成まで行っているのでありますが、小児救急医療体制についての実情はどうなのか、伺います。
幾つかの、県では輪番制や24時間体制がとられていない地域のある中で、特に人口規模の少ない県北部における小児救急医療体制の今後の対策についてお伺いいたします。

また、厚生労働省の同様の調査で、医学生の75%は小児科医を目指す意思はないとされ、全国的にもここ10年で小児科を標榜する病院・医院は減少する傾向にあり、小児科医減少には歯どめのかからないのが実態であると言われております。
その原因は、主に経済的な面にあり、注射や看護に力を入れても慢性的な赤字が出てしまう。これも当然のことで、大人と子供では投薬の数量 も違うし、手間もかかることからも推測されます。

国の保険制度にも問題はありますが、それはそれとして、国も小児科医の確保に本格的に取り組みを開始いたしました。小児科医の確保について、我が県での実情とその取り組みについて伺います。
この項最後は、救急医療情報の提供体制についてであります。例えば、市町村などに問い合わせれば、ある程度の診療情報は把握できますが、地域によってはその情報すら入手することが困難であるということであります。救急医療情報の提供体制の実情と今後の方針について伺います。

中小企業対策について
 #売掛債権担保融資保証制度 利用条件大幅緩和の周知徹底を
 #保証協会の保証承諾状況 信用保証料は据え置くべき


次は、中小企業対策について伺います。
デフレ不況は長期化し、不良債権処理が本格化すると、最もしわ寄せを受けるのが中小企業であります。事業内容が黒字なのに一時的な資金繰り難や銀行の貸し渋り、貸しはがしなどで、中小企業は倒産に追い込まれるケースも珍しくありません。
こうした事態に、私どもは、1994年以降の国内銀行の貸し出し動向データなどに基づき、中小企業に対する融資額が本年までに85兆円も減少していることを指摘しながら、政府系金融機関や信用保証協会による公的金融機関の拡充を求めてまいりました。

そして、このたび政府・与党の総合デフレ対策としてまとまったものでありますが、具体的には、政府系金融機関の全国の店舗に、貸し渋り・貸しはがし特別相談窓口を設置したり、金融庁は貸し渋り・貸しはがしホットラインを開設するなどし、政府系金融機関として、セーフティーネット貸し付けを行うなど懇切丁寧かつ個別 の実情に応じた迅速な対応を行おうとしております。

銀行の貸し渋りや貸しはがしは、それが指摘され、またその対策が講じられて一時少なくなったものの、最近の不良債権処理が進められるにつけ、急激にふえてきているのではないかと危惧をしておりますが、中小企業の金融対策について幾つかお尋ねいたします。

まず、売掛債権担保融資保証制度についてですが、先月から利用条件が大幅に緩和されました。売掛先との契約が成立した段階から、前倒しで融資が受けられるよう改善されたのですが、利用状況は余りよくないようであります。十分に徹底されていないのではないかと思うのですが、現状について伺います。

次は、保証協会の保証承諾状況について伺います。特に、昨年12月から経営改善計画策定支援事業が実施されています。従来見放されていた赤字決算企業が対象となっているだけに、大変評判がいいのですが、保証承諾状況について伺います。
また、計画策定企業の経営経過などはどのように把握されているかもあわせてお聞きしておきたいと思います。
さらに、経済産業省は、来年度から信用保証料を引き上げる方針を固めたことが報道されておりますが、中小企業への影響は大きなものがあります。現下の経済状況を考えると、据え置くべきと考えますが、知事の御所見をお聞かせください。
また、この際、岡山県信用保証協会の経営状況についても伺います。

鳥獣害について

次は、鳥獣害について伺います。
つい先日は、長野県下諏訪町でかみつき猿に20数人の女性が襲われ、負傷しました。この猿は、野生ではないとも言われているようです。
一方、県内でも鳥獣被害が相次いでいます。これに対し、なかなか決定打がない中で、真庭振興局では、猿の接近警戒システムの試験稼動が始まっております。大変ユニークな取り組みで、全国からも注目されているのではないかと思います。
これは、集団で移動する猿に電波発信機を取りつけ、その猿の群れが集落に近づくと発信機から出る微弱な電波を感知した回転灯が点滅し、集落の住民に警戒を促す装置で、美甘村に3カ所設置したと伺っています。この警戒の合図で、住民の方が威嚇用の模造銃で対応するというものです。
このシステムは、大変示唆に富むものと注目しております。

1、まずは行政と住民の役割を分担し、それぞれが協力し合えるというもの。行政が装置を設置し、警戒警報が鳴れば住民が対応するというものです。
2、次に、猿につけられている発信機は、野生猿の行動調査で平成12年から使われているものです。この調査で使われた装置を、そのまま対策にも活用している点であります。非常に効率的な利用法で感心をしております。
さらに、3、費用なども安くできていることであります。暗い出来事や厳しい話の多い昨今、近年にないユニークで明るい話題だと思います。県の取り組みに対し、敬意を表したいと思います。

そこで、質問ですが、
1、県内の猿の被害の実態はいかがでしょうか。
2、今後この取り組みは拡大すればと思いますが、御予定はいかがでしょうか。
3、また鳥獣被害は、猿のほかにイノシシやシカ、クマ、カワウなどがありますが、被害実態とこれらへの応用はできないのでしょうか、お伺いします。

国道の道路パトロールについて 

次は、国道の落石事故と道路パトロールについて伺います。
先月11月9日、国道313号線で約75トンの落石があり、犠牲者が出ました。その後、県も道路点検を速やかに実施され、また調査検討委員会を設置され、原因究明と未然防止に動かれております。自然が相手でありますから、ある面 では大変難しいこととは思います。ひところはずさんなトンネル工事など、人為的な問題も発覚したりしておりますが、国道を初め公道は安全に通行したいものであります。いかに未然に防止をするかということで考えるのですが、それはいかにして予兆といいますか、危険をあらかじめ察知し、対応するかであります。
そこで、伺いますが、
1、現在のパトロールの実際はどうか、お伺いします。人数や回数、また成果 などがあれば教えていただきたいと思います。 2、次に、このようなパトロールは、どのような観点からチェックされているのでしょうか、チェックのポイントなりをお知らせください。
多くの人手と予算を使い、ただ回っているだけでは意味がありません。少しでも成果 を上げるようお願いしたいものであります。

県住宅供給公社について
 #公営住宅の高齢化問題
 #自治会の連絡会議を提案


次は、県住宅供給公社に関連してお伺いします。
全国的に自治体の住宅供給公社は、経営悪化の傾向にあることは御承知のとおりと思います。県当局におかれても、不動産業者の方々も含めた専門家を交えた検討委員会が、先月7日、初会合を持たれたようですが、年末までに3回の会合を持って知事のところへ提言がなされるようであります。
以下、順次お伺いします。

1、分譲中の住宅団地のうち、吉備高原都市など4団地(1,235区画)は、地価下落によって周辺地価とどの程度の格差が拡大しているとお考えか、お聞かせください。
2、8月末現在で、この741区画が売れ残っているとのことですが、現在はどのような状況か。
3、分譲価格は、今後どのようにお考えになるのか。
4、国土交通省では、解散も含めた今後のあり方を検討中とのことでありますが、公社業務や組織のあり方をどのように抜本的にお考えか、検討委員会の提言を踏まえて検討されると思うのですが、いつごろをめどに考えをおまとめになるのか、お聞かせください。

次に、県営住宅を初め、多くの公営住宅が高齢化問題を抱えて悩んでおります。この高齢化の問題は、公営住宅に限らず、一般 の住宅開発地域でも以前から問題になっております。春、秋の一斉清掃などでは、高齢化のために町内会で積み立てをし、アルバイトを雇うなど、対応しております。団地の場合は、さらに住民は固定化されるので、役員ができる方もいなくなってきており、さらに住宅特有の課題も多く山積しており、現在の役員の方々も頭を抱えておられます。住宅家賃未納の処理など、公社の方もこれらの対応で大忙しではないかと思います。

そこで、提案ですが、これらの県営住宅を初め公営住宅の自治会長さんなどの連絡会議といいますか、多くの悩みを抱えている自治会の皆さんの情報交換の場を持ってはいかがでしょうか。成功例の意見交換や共通 の問題などを、一部の役員さんで悩むのではなく、多くの方が集まればまたいろいろな知恵もわいてくると思います。御所見をお伺いいたします。

教育について
 #学校の飼育動物 命の大切さを学ぶ学習を支援しよう
 #教育基本法改正の問題点 内心の自由や家庭に国家が干渉するのは許されない
 #読書活動
 #消費者教育 子どもの時期から正しい金銭教育を


続きまして、教育行政についてお伺いいたします。
学校の飼育動物支援についてお伺いします。本年4月より、新しい学習指導要領の第5節「生活」の項には、「動物を飼ったり植物を育てたりして、それらの育つ場所、変化や成長の様子に関心を持ち、また、それらは生命を持っていることや成長していることに気づき、生き物への親しみを持ち、大切にすることができるようにする」とあるように、動物の飼育を通 して命を大切にすることを教えることとなっております。
そこで、以下お尋ねをいたします。

1、例えば、岡山市の場合、学校飼育動物の経費は、飼料費と飼育小屋修繕費の2つの費目しかなく、治療費はございません。現在の学校現場では、病気になった飼育動物の治療はどのように行われているのか、教育長に伺います。
2、現在、県として獣医師会と連携をとって、モデル的に農林部の予算で学校の飼育担当者の講習会などが行われており、好評と伺っております。これも3年間の事業であります。今後も充実されるべきと考えますが、現在の実施状況についてお伺いいたします。
3、さらに、総合的な学習の時間としての課題としてとらえ、飼育の仕方や生態などを学習して知識を深め、命の大切さを学ぶような、埼玉 県志木市のような飼育アドバイザー派遣制度のようなものは考えられませんでしょうか、教育長にお尋ねをいたします。

次は、教育基本法の改正についてお伺いいたします。
去る11月14日、教育基本法の見直しに関しまして、中央教育審議会において、「新しい時代にふさわしい教育基本法と教育振興基本計画の在り方について」の中間報告が了承され、文部科学大臣に提出されました。しかし、我が党としましては、その内容について以下のような問題点があると考えております。
1つ、まず現行の教育基本法が、国家の教育内容に対する関与が抑制的であるのに対し、この中間報告では、教育の目標について具体的な心のありように踏み込むなど、全体として教育内容への国家の関与が積極的になっている。そもそも国家は、教育内容に関して中立・自制的であるべきというのが歴史の教訓である。
1つ、特に中間報告が、第1条(教育の目的)の見直しにおいて、「社会の形成に主体的に参画する『公共』の精神、道徳心、自律心」、「日本人としてのアイデンティティ」などを盛り込むことを検討していることは、個人の内心の自由にかかわる事柄について法律で規定することになり、問題である。公共の精神や郷土愛、愛国心などは、各個人に自然に涵養されるものである。現行の教育基本法の「人格の完成」などの理念は、憲法の精神にのっとった普遍的なものとしてすぐれており、第1条で掲げられている理念については、いかなる時代にも通 じる普遍のものとして今後とも基本的に堅持するべきものであると考える。
1つ、また中間報告では、家庭(保護者)の果たすべき役割や責任について新たに規定することを検討しているが、国家が家庭に干渉することにつながるおそれがあり、法律で規定すべきではないと考える。子供が教員等の指導に従い、規律を守り、学習に取り組むことを明記することについても誤解を招きかねず、適当ではない。
1つ、教育基本法を改正すれば、今日の教育問題が解決するとは想像できない。今日の教育の諸課題について、教育振興基本計画の策定を基本法の見直しと切り離して、仮称ですけども、教育振興基本計画法などを策定するなど、まず個別 法、具体的施策などで対応すべきではないか。教育基本法の見直しについては、教育基本法の準憲法的な性格を考えれば、現行行われている憲法調査会の議論と並行して、中長期的に慎重に議論すべき問題であると考える。
このように考えておりますが、教育長の御感想をお伺いいたします。

次に、読書活動に関連して教育長にお伺いします。
私の地元のある私立高校では、校門の入り口に「読書活動」について、大きく看板を出して啓発しております。とりわけ、授業開始前の10分間、教室で本を読む「朝の読書」、読書に親しむ効果 、そしてまた何より充実した学校生活を営める契機となる効果などがあると思われます。今、学校現場では、静かではありますが、朝の読書活動が広がっているように仄聞しております。
以下、関連して順次お伺いします。

1、現在、県下において全校で毎朝読書活動を実施している状況を、夢づくりプランでも「朝の10分間読書」など、学校での一斉読書活動の積極的な推進を図ることとされておられますが、小中学校別 にお聞かせください。
2、参考までに、先進県や模範になる学校の、朝の読書活動に関するルールなど、お聞かせください。
3、県教委においては、朝の読書活動の意義など、どのようにお考えか。また今後のお取り組み、お考えをお聞かせください。

次は、子供の消費者教育について伺います。最近では、消費者問題も携帯電話のワン切りや携帯電話を使っての犯罪がとみにふえております。何とか商法などもますます巧妙化してきております。この中で心配しますのは、サラ金をはじめヤミ金などは、人の弱みにつけ込んで、恐喝まがいというより恐喝そのもので多くの人たちを悩ませています。多くの人たちといいましても、借りた本人よりもその親や親族が被害に遭っているのが実態です。法すれすれに振る舞う彼らに、警察もなかなか対応するのも困難なようであります。

この議会でも取り上げられておりますが、今回、私は、このような被害に遭わないために、やはり子供のころから正しい金銭感覚を育てていかなければならないと思います。これは、ただ家庭に任せておけばいいというものではありません。学校などできちんと教えなければならないと思います。

子供は、体験から多くを学んでいくと思いますが、自然体験、保育体験、農業体験、ボランティアなど、生活していく上で重要な事柄は授業の中に必須で取り込まなければならない時代に来ていると思います。大人になってからでは手おくれになると思います。

そこで、教育長に質問ですが、
1、消費者教育については、消費生活センターも要請があれば出前講座など取り組んでおられますが、小中高など学校別 の実績をお知らせください。
2、まだまだ取り組みは少ないと思いますが、このお金の大切さ、怖さの教育をどのように認識され、どのように取り組まれるのか、お伺いいたします。

警察行政について
 #治安悪化の現状
 #暴走族追放条例


最後になります警察行政について伺います。
まず、検挙率の低下についてお伺いします。このたび2002年度の犯罪白書によれば、交通 関係を除いた一般刑法犯の検挙率は19.8%と、戦後初めて2割を下回ったことが明らかになりました。認知件数は273万件で、過去最悪を6年連続で更新しております。また、その要因としては、犯罪件数の増加が激しく、捜査機関が対応し切れなくなっていることや、ピッキングなど窃盗犯の検挙率低下などが挙げられております。

ちなみに、先進5カ国の一般刑法犯の検挙率は、2000年度の統計によりますと、ドイツが53.2%、フランスが26.7%、イギリスが24.4%に対しまして、日本は23.6%で4位 となっております。かつては、治安の最もいい国と言われてきた日本ですが、年々悪くなってきていることを、体感していることが数字でも示されたと言っていいと思います。

そこで、お尋ねするのですが、本県でも同じような傾向にある検挙率の低下の原因について、本部長はどのように分析されていますか、またその対策はどのようにお考えですか、お尋ねいたします。

また、犯罪件数が増加していることの要因の一つとされているのですが、逆にこの増加の原因についてはどのようにお考えですか、外国人の犯罪がふえていると指摘されていますが、実情はどうなのか、あわせて伺います。

いよいよ最後になりましたが、暴走族追放条例について伺います。
県民挙げて暴走族を追放しようという暴走族追放条例が9月末に施行されました。内容的には、道路交通 法で取り締まれない暴走の事前行為を規制しようとするもの、さらに県民総ぐるみで暴走族の包囲網を形成し、追放していこうというものであります。県警におかれましては、夜間の白バイ出動など、真剣に取り組みをされ、県民にも大いに喜ばれているところであります。今日までの取り組みやその成果 について伺います。
以上で終わります。御清聴ありがとうございました。



知事(石井 政弘君)
公明党の吉田議員の代表質問に順次お答えを申し上げます。
まず、財政問題についてであります。
補正予算についてでありますが、現下の厳しい産業・経済情勢に配慮いたしまして、県内企業の受注機会の拡大、それと発注の平準化を図っていくとの観点から、所要の措置を講じているところでありますほか、食の安全対策あるいはBSE検査体制の整備に係る経費など、限られた財源の中で、必要最小限の経費を計上しているものであります。これらは、いずれも現下の諸情勢にかんがみますと、必要性緊急性の高い事業であり、厳しい財政状況下のもとにおきましても、実施しなければならないものであると、このように私は考えているところであります。
15年度予算編成についてでありますが、8月の段階でお示しをした財政見通 し、そのときよりも県財政は極めて厳しい状況にあるということ、あるいは現在、国の方におきまして検討されております構造改革の影響というものを勘案をいたしますと、例年にも増して厳しい姿勢で臨んでいく必要があるというように考えておりまして、既存の経費につきまして、聖域なく各部局が自主的に見直しをするように指示をしているところであります。
一方、こうした厳しい財政状況中にありましても、新世紀おかやま夢づくりプランを推進をするために、必要性緊急性の高い施策につきましては、これは重点的な予算配分を図ってまいりたいと存じます。
税収見込みについてでありますが、当初予算額は、法人関係税及び利子割県民税の大幅な減収が見込まれること等から、対前年比マイナス10.3%を計上しているところでありますが、その後の予測を上回る法人関係税の落ち込み等によりまして、10月末現在の収入額は、前年同期比17.8%のマイナスとなっておりまして、8月末の財政見通 しよりもさらに厳しい状況にございます。
県有財産の処分状況についてでありますが、今年度は、これまでに6物件を処分しておりまして、約1億1,700万円の収入となっております。

次に、産業廃棄物処理税についてでありますが、産業廃棄物の発生抑制等の施策の強化ということは急務であること、また広島・鳥取両県におきましては、来年4月1日の実施の意向であることから、本県におきましても、導入時期は来年4月1日を考えているところであります。厳しい経済状況の中でございますけれども、これまでの関係団体や処理業者への説明によりまして、この税の必要性等につきましては、御理解をいただいているものと考えております。現在、関係者への説明とか、あるいはリーフレットの送付等によりまして、既に周知を図っているところでありますが、円滑な導入に向けまして、今後も説明会を開催し、あるいは新聞広告やテレビでお知らせをするなどによりまして、周知徹底に努めてまいりたいと存じます。
また、懸念される不法投棄の増加についてでありますが、監視指導体制を強化をいたしますとともに、その未然防止のための啓発事業等を推進してまいりたいと存じます。

次に、本四公団の債務処理の問題についてでありますが、これは、民営化推進委員会の最終報告を受けて、債務処理の全体スキームが政府案として示され、その論拠等が明確になった上で議論すべきではないかと考えているところであります。
また、地方に出資期間の延長が求められていることにつきましては、今までにありましたような誘致責任というあいまいな責任論ではなくて、これまで地元として出資をしてきているわけでございますが、そのことの評価がなされた上で、なぜ新たなる負担が我々に求められるかと、その論拠というものを明確にしていただく必要があると考えます。
本県といたしましては、本四架橋というものは、これは国家プロジェクトとして推進をされたものでありまして、債務の処理は国の責任において行われますように、重ねて強く主張してまいりたいと存じます。

次に、地方分権の推進についてでありますが、真に実行ある地方分権を推進するためには、国と地方公共団体の役割分担に応じた地方税財源の充実確保というものを図る必要があるわけでございまして、こうした観点から、国庫補助負担金、地方交付税、税源移譲を含む税源配分のあり方について、三位 一体で同時に見直されるべきであって、国の予算編成上の都合等によって、一方的に地方への財政負担の転嫁というものがなされてはならないと、このように考えます。このことは、私自身が委員でもあります先般 の国の地方制度調査会におきましても強く主張してきているわけでありますが、今後とも、全国知事会とも連携をしながら、国の方に対しまして強く働きかけをしてまいりたいと存じます。

町村への人材支援についてでありますが、これまでも市町村研修生の受け入れとか、あるいは市町村と県が相互に交流することなどによります人材育成の支援を行ってまいりますとともに、専門的な行政分野につきましては、直接支援として、地方自治法に基づいた専門職の派遣も行ってきているところであります。今後とも、町村の自主性主体性を尊重しながら、必要に応じ、支援に努めてまいりたいと考えております。  市町村合併について、まず西尾私案についてでありますが、この私案は、市町村合併を強制的に進めていこうというねらいがうかがえるような議論でありまして、市町村の強い反発を招いているところであります。私もこのような強制的ともとられかねないような方法は取るべきではないと、このように考えております。
私といたしましては、市町村合併は市町村の自主的主体的な取り組みというものが基本でありまして、国と地方がお互いに対等・協力の関係になった現在におきましては、市町村合併の推進に当たりましても、市町村の自主性というものを十分に尊重しながら取り組んでいく必要があると考えております。

次に、住民投票についてでありますが、現行法におきましては、市町村合併手続について、住民の直接選挙によって選出された首長や議会が中心的な役割を果 たすということが現行法上前提となっておりまして、住民投票制度は、法定合併協議会設置に関してのみ例外的に導入されているところでございます。これが現行法の仕組みでございます。ただ、住民意思を問う方法といたしましては、住民アンケート調査など、いろんな方法がとられているところでありますが、市町村合併の問題は市町村の存立そのものにかかわる極めて重要な課題であることから、独自に条例を制定をいたしまして、住民投票によって住民が直接その意思を表明することは、これは一定の意義があるものと考えております。ただ、この場合の住民投票は、住民に対して合併に関する十分なる情報を適切に提供し、関係の皆様方が合併問題を幅広く十分に検討した上で、なお民意の把握をすることが必要であるといったような場合において実施すべきものではないかと、このように考えております。

合併のイメージについてでありますが、市町村合併の議論はそれぞれの地域の実情を踏まえて、合併後の市町村のあり方や住民サービス等について具体的に行っていただく必要があります。このため、市町村におきましては、合併のメリットはもとより、マイナスイメージにつながるような懸念がある場合のその解消方策などもあわせ検討いたしまして、住民説明会等で適切な情報提供と十分なる説明を行う必要があると、このように考えておりまして、県といたしましても、こういった市町村の取り組みを支援をしてまいりたいと存じます。

合併の目的についてでありますが、市町村合併の議論に当たりましては、地方分権の進展、少子・高齢化の進行、あるいは厳しい財政事情などを背景といたしまして、市町村の行財政基盤の確立やあるいは地域の将来のあり方というものを市町村や地域住民の皆様が真剣に考えていただく必要があると存じます。合併論議が単なる受け身の議論とならないように、将来のまちづくりやあるいは住民福祉、その他の行財政シミュレーションなどをわかりやすい形で住民の皆様方に提供するということが大変重要でありまして、現在こういった取り組みが各地域で行われております。今後とも、合併に向けた真剣な議論がなされますように、県といたしましてもなお一層の協力あるいは助言に努めてまいりたいと存じます。

合併のメリット、デメリットの提示についてでありますが、それぞれの市町村の具体的な事情を踏まえまして、合併の効果 やあるいは懸念についての適切なる情報を住民の皆様に提供した上で合併論議を行っていくことが何よりも重要であると考えております。このため、県といたしましては、市町村との共同研究などによりまして、合併に取り組む市町村に対しまして、さまざまな情報の提供や助言に努めて、住民に親切でわかりやすい形で情報提供がなされますように支援をしているところであります。

次に、県議会研究会の活動についてでございますが、超党派によりまして「岡山市及び周辺市町合併問題議員研究会」が設置をされまして、政令指定都市制度のメリット、デメリットやあるいは県政に与える影響など、さまざまな課題について研究をされますとともに、数多くの政令指定都市を実地調査をされているということでございまして、こういった調査研究の精力的なお取り組みに対しましては、敬意をあらわさせていただく次第でございます。

県南政令市構想研究会の中間報告書案についてでありますが、案の段階で、県の地方自治研究会報告書のアンケート結果 の引用に当たって、御指摘のような点があったと、このように私も報告を受けておりまして、抜粋した資料を、そのままの形で掲載することが適当であったと、私はそのように考えます。

法定協議会設置のあり方についてでありますが、法定協議会は関係市町村議会の議決を経て設置をされるものでありまして、市町村建設計画を作成をするとともに、合併の是非も含め、合併に関するあらゆる事項を正式に協議をする場として、極めて重要な役割を持つ組織であります。したがいまして、この法定協議会の設置に当たりましては、関係の皆様方が相互の信頼関係のもと、長期的な視野を持って合併の実現に向けて前向きに取り組むと、こういう決意を持って臨んでいただくことが必要であると、私は考えております。

県の中の均衡ある発展についてのお尋ねでございますが、政令指定都市におきましては、県からの大幅なる権限の移譲やあるいは都市のイメージが向上する等によりまして、拠点機能の高まりが進んでいくということでございますが、その一方で、都市と周辺市町村との間の格差の拡大に伴いまして、県土の均衡ある発展に向けた広域的総合調整の必要性が出てくるなどの課題というものも指摘をされるところであります。いずれにいたしましても、私といたしましては、今回の政令指定都市移行をめぐる問題につきましては、関係の皆様方が、今後とも、一層幅広く論議を尽くされることが重要であると、このように考えておりまして、引き続きその動向を見守ってまいりたいと存じます。

次に、地球温暖化対策についてであります。
県内市町村のグリーン購入の取り組み状況についてでありますが、昨年実施をしたアンケート調査では、自治体間に若干の差はありますものの、46の市町村が要綱等を定めて積極的に取り組みをされておられます。グリーン購入は、地球温暖化対策を推進していく上で有効であると考えておりまして、新たに創設をした岡山県エコ製品認定制度の普及を図るなど、全市町村が積極的な取り組みを行いますように働きかけをしてまいりたいと存じます。  県の地球温暖化防止実行計画の推進状況についてでありますが、13年度の実績では、8項目の目標のうち再生紙使用率など、4項目につきまして目標を達成しております。御指摘の、電力使用料など、未達成の項目につきましても、環境負荷の低減に向けた事務事業の継続的な改善を進めますとともに、職員の一層の意識向上に努めて、全項目での目標達成に向けて計画の着実なる推進を図ってまいりたいと存じます。

スウェーデンの例を取り上げられての自治体のネットワークについてでございますが、御提案の持続可能な発展を目指して、各自治体が共通 のテーマに連携して取り組んでいくということは、これは大変意義があると考えております。
本県におきましては、県内の全市町村のみならず、幅広く各種団体を加えて、「エコパートナーシップおかやま」というものを設立をしております。相互の連携によりまして、地球温暖化防止を中心に取り組むことといたしているわけでございますが、全国的にも注目をいただいておりますこの「エコパートナーシップおかやま」につきまして、今後さらに循環型社会の構築やグリーン購入の推進などにつきましても、連携を密にして推進を進めていきたいと、このように考えております。

アースキーパーメンバーシップ制度についてでありますが、これも全国的にいろいろお問い合わせをいただく、注目をいただいている制度でございますが、県民総参加の取り組みとなりますように、地球温暖化防止活動推進センターを中心として積極的な会員募集を行ってきているところでございます。現在のところ、計画的な会員募集ということで順調に広がってきているとは思いますが、議員御指摘のとおり、引き続き幅広い募集活動を展開して、この目標達成は早期に実現をしていくと、こういうことで努力をしてまいりたいと存じます。

また、御提案の小中学生など、次代を担う若い世代の参加というものは特に重要であると考えておりまして、御指摘のとおり、教育関係機関の協力を得て、参加意欲を高める方策というものを検討してまいりたいと存じます。

次に、土壌汚染対策法についてであります。
汚染の実情等についてでありますが、岡山市、倉敷市を除きました県が所管する区域におきまして、土壌汚染事例は6件ありまして、このうち土壌環境基準を超えたものは3件であります。これらの土地につきましては、いずれも住宅等他の用途には転用されておらず、引き続き工場用地として管理がなされておりまして、原因者によりまして汚染の除去や定期的な点検、検査が実施されているところであります。県といたしましては、生活環境上問題がないように、指導及び監視を継続して行っているところであります。

法施行に当たっての取り組みについてでありますが、人の健康に係る被害の防止を第一といたしまして、汚染地域として指定した場合は、速やかにこれを公示するなど、情報の公開を行いますとともに、汚染原因者等に対しましては、地下水も含め、汚染の除去の命令など、法に定められた権限に基づきまして厳正に対処してまいりたいと存じます。

次に、児島湖の浄化についてであります。
これまでの取り組みの総括についてでありますが、第3期湖沼計画までの15年間に、下水道の整備や合併処理浄化槽の設置、底泥のしゅんせつなどのハードの事業とともに、事業場に対する排水規制の強化や生活排水対策の普及啓発等のいわゆるソフト対策事業も推進をしてきたところであります。その結果 、平成13年度はCODが9.1となりまして――これは過去最低でございますが、こういった改善傾向も見られてきているところでありますが、しかし、依然として環境基準の2倍近い数値であるということから、目標の達成に向けまして計画を着実に推進していくことが必要であると考えております。

今年度の新たな取り組みにつきましては、湖畔に自生する葦の浄化効果 を高めるための刈り取り、環境学習の場ともなります浄化施設を併設をした児島湖ふれあい野鳥親水公園の設置、排水実態が未調査であった小規模な事業上の調査を行っております。
また、湖畔の清掃美化にアダプト事業を新たに導入するなど、計画に沿いまして着実に事業を進めてきております。
今後の対策についてでありますが、水質浄化に最大の効果を発揮する下水道の整備や合併処理浄化槽の設置促進を図っていくとともに、アダプト事業の拡大や生活排水対策の普及啓発等に努めていくこととしております。これら第4期湖沼計画に盛り込んだ各種事業を市町村等関係機関と一体となって、総合的かつ計画的に実施をすることによりまして、目標の達成に向けて今後とも最大限の努力をしてまいりたいと存じます。

次に、排ガス規制についてであります。
東京都などの環境条例についてでありますが、国の自動車NOχ・PM法の規制とは別 に、条例によりましてディーゼル車の運行に係る規制を設けたことにつきましては、事業者への負担というものを考慮いたしましても、深刻な大気汚染が生じているという東京都等の特殊な状況のもとで、住民の健康を守るためにやむを得ない選択をなされたものと、このように考えております。

負担コストへの支援についてでありますが、現在設けております軽油引取税の還付金から成ります運輸事業振興助成交付金や中小企業向け融資制度も、環境対策として活用できるところでございます。対策に要するコストが経営の負担になるということは理解できるところでございますが、東京都等特定の地域に乗り入れをするトラック等に対してのみ新たな支援措置を県として設けるということは、これは慎重に考えなければならないのではないかと、このように考えております。御理解を賜りたいと存じます。

東京都などへの申し入れ等についてのお尋ねがございましたが、先ほど申し上げましたとおり、東京都などにおきましては、深刻な大気汚染が生じているという特殊な状況から、住民の健康を守るためにやむを得ない選択として、自治体固有の権利である条例の制定権を行使をされたものと理解をしておりまして、この条例やあるいはこの条例に基づいて設けられた制度等に対して、この条例をやめろ、施行を延期してほしい等の申し入れをすることは適当ではないと存じます。

しかし一方、これらの規制対象となるトラック等は、東京都民などの生活を支える役割というものを担っているということも事実であります。こういうことも考え合わせますと、東京都が一方的な規制を行うだけではなくて、岡山県にあるトラック等が、そういう生鮮物資等を東京都の都民のために運んでいることでございますので、これらに対する何らかの配慮があってもいいのではないか、しかるべき対応があってもいいのではないかと、このような感想を現在抱いております。
なお、条例の施行時期までには、時間的な余裕がございますので、関係の自治体間で、論議がこれから高まってくるかもしれないと、このように私は思っております。

次に、女性相談所の職員配置についてでありますが、総合社会福祉センターと兼務で16名を配置して、そのうち1名は女性相談所の業務に専念をしております。このほか、非常勤の女性相談員として、女性相談所に専任4名、8地方振興局に家庭相談員との兼任13名を配置しております。職員数といたしましては、交付税算定上の基準を満たしておりますが、兼任が多いので、今後とも相談員等の専門性を高めていくように、適切に対処してまいりたいと存じます。

次に、小児救急医療体制の実情等についてでありますが、初期救急医療につきましては、5圏域すべてで在宅当番医制度等によって対応しております。入院にも対応する2次救急医療につきましては、県南東部に加え県南西部におきましても、今年度から24時間体制を整備したところであります。

高梁・阿新及び真庭の2圏域では、小児科医が少ないことから、体制が十分ではございませんが、今後とも、市町村や地区医師会等とも密接に連携をしながら体制整備に努めてまいりたいと存じます。
小児科医の確保についてでありますが、本県の人口当たりの小児科医数は、全国平均をやや上回っております。国において、小児科医の確保対策が検討されているところでありますが、県といたしましては、自治医科大学卒業医師の臨床研修の見直しを図って来年度から小児科診療にも対応できる医師を養成したいと考えております。
救急医療情報の提供体制についてでありますが、初期救急医療の情報は、市町村が広報紙等を通 じまして情報提供に努めておりまして、県におきましても、災害・救急医療情報システムを整備をして、関係機関との情報の共有化を図っていくとともに、インターネット等によって県民の皆様に情報提供を行っております。今後とも、関係機関との連携を一層密にいたしまして、情報提供体制の充実を図ってまいりたいと存じます。

次に、中小企業対策についてであります。
売掛債権担保融資保証制度についてでありますが、14年4月以降に行われた取引要件の緩和や手続の簡素化もございまして、14年度は10月末現在で27件3億8,500万円と、前年度に比べまして大幅に増加をしてきておりまして、徐々に周知が図られているものと考えております。
なお、保証協会では、金融機関に対する説明会の開催やあるいはユーザーマニュアルの配布などを実施をしておりまして、県といたしましても保証協会と連携をして制度の普及に努めてまいりたいと存じます。

経営改善計画策定支援事業の保証状況等についてでありますが、10月末までの計画策定済み企業430社のうち305社に対しまして約73億円の保証承諾を行っております。
また、経営状況につきましては、計画策定1年後を目途に実態調査を行うこととしておりますけれども、経営者の意識改革、販売方式等の改善によります売り上げ増や生産ラインの見直しによります製造コストの低減など、経営体質の改善が図られたという声も多く承っております。

保証料の引き上げについてでございますが、中小企業者の負担が増大しないように、国に対しまして強く要望しておりますが、中小企業総合事業団の信用保険制度の収支が悪化をしてきておりまして、制度を維持するために、国において信用保証協会が支払う保険料の引き上げ等が検討されているところであります。信用保証協会におきましても、代位 弁済の増加等によって厳しい経営環境にあるところでございまして、今後、保険料率の改正が行われた場合におきましては、保証料にこれを転嫁せざるを得ないのではないかと考えております。
保証協会の経営状況についてでありますが、現在のところおおむね健全でありますものの、中小企業は厳しい経営環境にあることから、近年代位 弁済が増加傾向にありまして、また、保証債務残高の減少に伴う保証料収入も大幅に落ち込んでいるということから、今後の経営状況につきましては、楽観を許さないものと、このように考えております。

次に、鳥獣害についてであります。
猿の被害の実態についてでありますが、平成13年の猿による農作物の被害額は約2,500万円でありまして、鳥獣被害総額約4億3,000万円の5.8%を占めておりまして、地域的には真庭地方振興局管内の被害が最も多く、被害作物といたしましては、水稲、芋、カキ、シイタケなど、農作物全般 にわたっております。

猿の接近警戒システムについてでありますが、本年度、真庭地方振興局では、2つの群れの2頭の猿に電波発信機を取りつけておりますが、今後、真庭局の他の群れの猿にも装着をするとともに、これらの成果 を踏まえて、他の地方振興局への普及というものを検討してまいりたいと存じます。
猿以外への応用等についてでありますが、平成13年の猿以外の鳥獣害は、イノシシは約2億円、シカは約6,000万円、クマは報告はありませんが、カワウは約2,000万円の被害が見られました。このシステムの他の鳥獣への応用についてでございますが、猿のように群れで行動するものにつきまして有効ではないかと存じますが、群れで行動するシカなどで活用ができるのかどうかといったことで、国の試験研究機関、他県の事例等につきましても調査研究をしてまいりたいと考えております。

道路パトロールの現状とその成果についてでありますが、道路パトロールは131名44班体制によりまして、国道及び主要地方道におきましては3日に1回以上、一般 県道につきましては4日に1回以上の割合で、路面の段差や障害物、のり面 の亀裂や湧水状況等について点検を実施しております。これによりまして、道路の異常、破損等が認められますと、直ちに応急措置を行うなど、交通 の安全確保や道路の保全を行ってきているところであります。今後とも、よりきめ細かい道路パトロールを実施をいたしまして、安全で良好な道路の確保に努めてまいりたいと存じます。

次に、住宅供給公社についてであります。
周辺との価格差についてでありますが、吉備高原など4団地の分譲価格は、住宅供給公社が専門家に依頼をした10月1日現在の鑑定価格と比べまして、平均で27%程度の開きが生じていると聞いております。
売れ残り状況についてでありますが、長引く景気の低迷による住宅需要の落ち込みや分譲団地の値下げの期待感から、分譲は停滞しておりまして、平成14年11月末で740区画が売れ残っております。
分譲価格についてでありますが、販売促進を図る上で、市場価格を反映した分譲価格の見直しは、これは避けて通 れないと考えております。現在、住宅供給公社のあり方等検討委員会において、分譲価格の見直しを含めた販売促進策について御議論をいただいておりまして、その提言を踏まえて適切に公社を指導してまいりたいと存じます。

業務や組織のあり方についてでありますが、分譲住宅事業を取り巻く社会経済情勢というものは、公社の設立当初から大きく変化をしてきておりまして、今後の公社の役割や業務のあり方等につきまして、専門家の方々に御検討をお願いをして、さまざまな角度から御議論をいただいております。いずれにいたしましても、既存団地の販売促進策を含めた公社の改革というものは、これは喫緊の課題であると、このように考えておりまして、検討委員会からいただく提言あるいは国の方でもさまざま議論をしておりますので、その動向を注視しながら、住宅供給公社の業務や組織のあり方につきまして、年度内の早い時期に県の方針を明確にいたしたいと考えているところであります。

県営住宅の自治会についてでありますが、各団地には、それぞれ自治会が組織をされておりまして、入居者との連絡調整や管理上の問題等につきましては、委託先の岡山県住宅供給公社を通 じ、自治会との情報交換に努めているところであります。
御提案の自治会相互の情報交換につきましては、自治会の自主的な活動として積極的に取り組んでいただきたいと存じます。
最後に、飼育担当者講習会等についてでありますが、この講習会は、動物の適切な飼育管理方法や衛生知識を普及啓発するモデル事業といたしまして、獣医師会が小学校等の教職員を対象に年2回開催をしているものであります。

また、これにあわせまして、毎年モデル校30校を選定をして、獣医師を指導員として派遣をし、飼育管理や衛生指導を実施をしているところでございますが、教職員や児童からは大変好評をいただいているところでありまして、今後とも、これら普及啓発活動に取り組んでまいりたいと考えているところであります。
以上でございます。



教育長(宮野 正司君)
公明党吉田議員の代表質問にお答えをいたします。
まず、学校飼育動物の病気の治療についてでございますが、県教育委員会として、小学校で飼育しておりますウサギや小鳥などの小動物の治療の実態を把握しておりませんが、平素からの観察を通 じまして、小動物の健康管理に留意いたしますとともに、必要に応じて地域の獣医師等にも相談をいたしまして対応するよう指導しているところでございます。
次に、飼育アドバイザーについてでございますが、御紹介いただきました派遣制度は、地域の獣医師が年3回小学校を訪問して飼育指導などのアドバイスをするものでありまして、治療費につきましては、通 常の学校予算の範囲内で対応することとなっております。こうした制度も一つの試みといたしまして、市町村教育委員会からの照会にこたえてまいりたいと考えております。

次に、教育基本法の改正についてでございますが、このたびの中央教育審議会からの中間報告は、教育の現状と課題やこれからの教育目標などの検討を踏まえた上で、現行の憲法や教育基本法の前文の精神を継承する立場を示しながら、新しい時代にふさわしい教育の理念や原則について一定の方向を示したものと認識をいたしております。
お話の、教育内容への国家の関与、個人の内心の自由などにつきまして、これまでもさまざまな意見が交わされていることは、私も承知をしておりますけれども、こうした点も含めまして、この中間報告を機に、これからの教育のあり方についての国民の関心が高まり、十分な論議がなされるものと考えております。

次に、朝の読書の県下の状況等についてでございますが、本年8月に実施した調査によりますと、学校の始業前などに毎日読書活動を実施している公立学校は、小学校で36校、中学校で63校、高等学校5校であります。
なお、毎日ではございませんが、全校一斉の読書活動を実施している学校は、小学校で7割、中学校で6割、高等学校で2割となっております。
また、毎日の読書活動を実施している学校では、「全員がそれぞれ自分の好きな本を毎日読む」というルールと申しますか、考え方のもとに実施をいたしております。

次に、読書活動の意義と今後の取り組みについてでございますが、県教育委員会では、一斉の読書活動は読書の楽しみを知るなど、本来の効果 に加えまして、児童生徒の集中力を高め、授業への姿勢をつくる上での効果 も期待できるなど、大変有意義な活動だと考えております。
そこで、今後策定をいたします県の「子どもの読書活動に関する推進計画」にも、朝の読書など一斉読書の取り組みを盛り込み、学校を初め家庭、地域社会での読書活動の充実を図ってまいります。

最後に、消費者教育についてでございますが、消費生活センターの出前講座につきましては、過去3年間で小学校4校、高等学校9校、盲聾養護学校2校が利用をいたしております。
お話のように、被害に遭う事例が増加しておりますことから、学校では、発達段階に応じまして、お金の計画的な使い方や消費者金融の安易な利用による危険性など、具体的な事例も交えながら指導をいたしておりまして、消費者として主体的な判断と責任を持って行動できるよう取り組んでいるところであります。
今後とも、教員研修等におきまして、消費生活センターの職員や弁護士等の専門家をお招きし、より時代に合った消費者教育の推進に努めてまいりたいと存じます。
以上でございます。



警察本部長(篠原 渉君)
吉田議員の公明党代表質問にお答えをいたします。
まず、検挙率低下の原因でございますが、本県の、本年10月末現在の刑法犯認知件数は3万7,861件でございまして、既に昨年中の発生件数を上回っており、検挙の件数、人員はほぼ横ばいで推移しておりますところから、犯罪発生の増加が検挙率低下の大きな原因になっておるものと考えております。したがいまして、犯罪の発生を抑止するため、近く警察本部に街頭犯罪等抑止総合対策本部を設置いたしまして、警察の総力を挙げて取り組んでまいりたいと考えております。

次に、犯罪の増加原因でございますが、夜型社会が進展して犯罪を誘発しやすい環境にあることや、犯罪抑止機能を果 たしてきました地域社会等のあり方が変化し、規範意識も低下していること、さらに、長引く不況により、生活の不安が拡大してきたことなどが複合的に絡み合い、増加の要因になっているものと考えているところでございます。

次に、外国人犯罪の実情でございますが、来日外国人犯罪の刑法犯検挙人員は、平成11年までは50人程度で推移をいたしておりましたが、平成12年から増加に転じまして、本年は10月末で88人を検挙しており、過去最高であった昨年の72人を既に上回っておるところでございます。
罪種で見ますと、検挙の大半は窃盗でございまして、深夜、数人のグループによって金庫破り等を連続的に敢行する悪質な事件が目立ってきておるところでございます。

次に、岡山県暴走族の追放の促進に関する条例施行後の取り締まりでございますが、週末を中心に出没する暴走族に対しまして、毎回約200人体制で強力な取り締まりを実施しております。その結果 、条例で禁止しております公共の場所におけます暴走行為事件を検挙しましたほか、施行後から11月末までに道路交通 法違反等で前年同期に比べまして約1.5倍の人員を検挙いたしておるところでございます。
また、暴走族の追放に向けた施策でございますが、9月30日に岡山県暴走族対策会議で決定いたしました基本方針に基づきまして、地方振興局、学校など、関係機関、団体や地域の方々と連携して、暴走族に関する討論会でありますとか、地域における対策会議、中高校生を対象とした暴走族への加入阻止教室などを開催しておりまして、暴走族の追放機運が高まってきていると認識をしておるところでございます。
今後とも、強力な取り締まりと合わせまして、県民各層の暴走族追放機運を高めるための施策を推進してまいりたいと考えておるところでございます。
以上でございます。
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